プロット(最終バージョン)第二章の後半

■月乃に起こされる明久

朝、月乃が明久を起こしに来る。

寝ぼけて軽く胸を揉んでしまうなどのハプニングが起こる。

月乃は朝食をつくってくれていた。

食卓に芽依、明久、月乃の三人が並ぶというのは珍しい光景だった。

芽依「……もしかして、兄さんと月乃ちゃん、つきあってる?」

明久「つきあってねえよ」

月乃「……」無言で明久をにらむ月乃。

芽依「じゃあ、なんで急に兄さんを起こしにきたの?」

月乃「昨日、なんか、約束したから……」

明久「ちょっと徹夜で勉強する予定だったから、朝、起きられるか不安でな。月乃に頼んだんだ」

芽依「わたしが起こしたのに!」

明久「お前の手を煩わせるほどのことではないから」

月乃「わたしの手は患わせても良いってこと?」

というか、そもそも芽依は寝起きがめっちゃ悪い。

いつも芽依を起こすのは明久の仕事だった。

食後。

イプ「お主、地味にアモーレが貯まっとるのぅ。月乃嬢に起こされて、嬉しかったんじゃろ」

明久「べつに嬉しくねえし!」

イプ「照れるな照れるな」

明久「照れてねえ!」


■香芝催眠3

アモーレを貯めるために、香芝早織とのデートを画策する明久とイプノス。

どうやったらデートの誘いを受けてくれるのか、ということを催眠術でききだすことに。

早織「見たい映画がある。誘ってくれたら行くかもしれない」

明久「なるほどな」

催眠術を解いて、明久は軽い口調で誘ってみる。

早織「……ごめんなさい」

即座に催眠をかけなおす明久。

明久「なんでだよ! 映画に誘ったらデートするかもって言ってたよな?」

早織「デートするかもと思ってた。でも、実際に誘われてみたら、恥ずかしかったから無理だった」

明久「どうすりゃ良いんだよ」

早織「もうすでにチケットを買ってあって、来ないとチケットが無駄になるから、どうしても来てほしい、みたいな感じで誘ってもらえると断りづらくなる」

英司「わかったよ……。あと、デート中に手を繋ぎたいんだけど、どうすれば良い?」

早織「自然な感じで手をつかんでくれたら、それで良い」

早織からきいた作戦を実行し、なんとか早織をデートへ誘うことに成功する。


■香芝早織とのデート

その日は一日、催眠術を使わずともデートをすることに成功する。

駅前で遊び、映画館へ行ったり、という極々普通のデートを行う。

それだけでも十分にアモーレは貯まっていたが、もう一押し。

タイミングを見計らい、さりげなく手を握ろうとするも、手を引かれてしまう。

明久は早織に催眠をかける。

明久「さりげなく自然な感じで手をつかめば良いって言ってたよな?」

早織「やっぱり恥ずかしかった。手を繋ぐとか無理だった。汗かいてたし」

明久「俺は、香芝さんの、汗でびしょびしょの手も好きだけどな……」

明久の頬を催眠状態の早織が急に叩いてくる。

なんとか踏ん張り、催眠の解除は免れる。

明久「何すんだよ! 説明しろ!」

早織「びしょびしょは言い過ぎ。イラっとした」

催眠を使い、早織に手についた汗を拭かせる。これで問題はないはずだ。

そして手を繋ごうとするが、またしても失敗する。

明久「同じくだり何度やれば良いんだよ。今度の原因はなんだ?」

早織「ドキドキしたから」

明久「へえ……。どういうドキドキだ?」

早織「なんかよくわからないけど……浅見くんのこと、ちょっとだけ好きかもしれない」

明久「マジかよ。告白したらつきあえたりするのか?」

早織「それは恥ずかしいから、即断るけど」

明久「断るのかよ!」


■悩む明久・自室

イプ「今日は、随分と楽しめたようじゃの。アモーレの量がいままでとは桁違いじゃ」

明久「ああ、まあな。……楽しかった」

イプ「いつになく素直じゃな」

明久「俺はいつだって素直だぜ」

イプ「まあ、良い傾向じゃ。お主が人間として成長しておるということでもある」

明久「あのさ、今日の香芝さん、俺の勘違いじゃなかったら、俺のこと、ちょっと気になってる……よな?」

イプ「かもしれんのぅ」

明久「しかし、本当に催眠術で恋を成就させても良いのだろうか? とか考えるわけだが、どう思う?」

イプ「うーむ。アモーレの事情もあるしのぅ……」

明久「やっぱ催眠術とか使うのって、フェアじゃないと思うんだよな」

イプ「それはそうかもしれんが、だらだら一向に進まん恋愛をしていても、アモーレは貯まらんぞ?」

明久「そういうわけで、とりあえずアモーレは月乃で貯めることにするわ。

あいつなら俺のこと絶対に好きじゃないから、べつに催眠術を使っても心が一切痛まないし」

イプ「……そうかのぅ」

明久「大丈夫大丈夫。月乃でアモーレ貯めて、さっさと世界を救って。

そのあとに香芝さんとまっとうな恋愛するから」

イプ「お主にまっとうな恋愛は無理じゃと思うが……」

明久「失礼な!」

イプ「まあ、世界を救ってくれるのであれば、なんでも構わんが」

明久は香芝早織に催眠術を使うのは諦め、アモーレは月乃によって補給することを決意する。

明久「イプノス、サンキューな」

イプ「急になんじゃ。熱でも出とるのか?」

明久「いや、最近、お前が来てくれてから、なんか楽しくってさ」

イプ「……ふん。妾も、お主といると退屈せんわ」

明久「お前と話してるのも楽しいし、香芝さんとか、月乃と話せるのも楽しいし。

   あとは、巨大赤竜をぶっ倒して、さっさと世界を平和にしてやるぜ」

イプ「その調子じゃ!」


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最終版のプロットでも、やはり話が進んでいくにつれて解像度が下がっていますね。

第一章は、かなりプロットと本文が一致していましたが、第二章以降になるとそこまで見えていないようです。

基本的な筋は一緒ですが、細かい部分がぼやけている感じです。

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