プロット(最終バージョン)の第一章6-10

■06 学校、校舎裏、香芝早織 催眠1のつづき

早織「……わかった」

明久の命令通り、香芝早織は制服のシャツをまくりあげる。

明久「ふはは……。優勝や!」

イプ「何を勝手に優勝しとるんじゃ。いや、そもそも優勝ってなんじゃ。

まあ、お主も実践したように、催眠術を使うと、対象者をある程度操ることができるのじゃが……」

明久はイプノスの説明を無視して、さらなる行動に出る。

明久「次は太ももを見たい! スカートをたくし上げてくれ」

早織「……わかった」

早織は、ゆっくりとスカートをたくし上げる。

明久は純白の布を見ることに成功する。

ぼうっとした目で、スカートをたくし上げた状態をつづけている早織。

じっくりと視姦をつづける。

明久「ふはは……準優勝や!」

イプ「優勝ではないのか?」

明久「いや、俺って、ブラジャーはともかく、パンツの色は黒が好きじゃん?」

イプ「知らんわ!」

明久「白パンは、所詮、準優勝だな……」

とは言いつつも、香芝早織の下着をじっくり観察する明久。

明久「うむ。王道すぎるが、しかし、やはり白も良いな」

イプ「堪能できたじゃろ? それでは催眠術の説明を……」

明久「わかってるって。これで、おっぱいも揉み放題なんだろ?」

明久は香芝早織のほうを向く。

イプ「こら、待たんか!」

その制止の声を無視し、明久は香芝早織の胸に手を伸ばす。

ふにゅっと柔らかい感触。

明久「いやぁ、良く育ってるなぁ」

その瞬間、全力で早織から頬を叩かれる。

明久「いてえ!」

のたうち回り、床に転がる明久。

イプ「馬鹿者! 耐えんか! 催眠が解けるぞ!」

明久が床に転がったことで、催眠が解除される。

我に返る早織。

早織「あれ? いま、胸をさわられたような……」

イプ「だから耐えろと言ったじゃろ……」

イプノスの体が紫色に光る。あの指輪が発する光と同じだった。

早織が催眠状態に移行したようで、目がとろんとしていた。

イプ「いま起きたことは、すべて夢じゃ」

早織「すべて夢」

イプ「そうじゃ。妾がゼロまで数え、指を鳴らす。そうすると、お主は目を覚ます」

イプノスが十秒を数え、指を鳴らす。すると早織は目をぱちぱちと開いた。

早織「あれ? 寝てた?」

明久「大丈夫か?」床に寝転がったまま、格好つけてみた。

早織「あれ? 浅見くん? なんで寝てるの?」

明久「いろいろあってな」

早織「いろいろありすぎだと思うけど。それで、話ってなんだっけ?」

明久「とりあえずこれを見てくれ」

明久は床に転がったまま、指輪を見せるが……。

早織「えっと、可愛い指輪だね。それ、どうしたの?」

明久「あれ?」

イプ「言っておらんかったが、催眠を強制解除されたあとは、連続で催眠はきかん。

   一時間程度のクールダウンが必要じゃ」

明久(……先に言えよ!)

イプ「説明する前に催眠能力を勝手に使いはじめたのはお主じゃろ」

それはその通りである。

早織「そんなところで寝転がってたら、制服、汚れちゃうよ?」

香芝早織が手を差し出してくれた。

彼女の手につかまり、明久は立ち上がる。


■07 催眠能力についての説明1

香芝早織と別れたあと、明久は自宅に戻り、イプノスと話をした。

明久「なあ、なんで香芝さんの胸をさわったら催眠が解けたんだ?」

イプ「お主が、ちゃんと説明をきかんからじゃ」

イプノスいわく、好感度の低い状態での催眠は、その人間の判断力を鈍らせる程度の働きがあるという。

下着を見せるところまではぎりぎりOKだったが、さすがにボディータッチはNGらしい。

一般的な女性であれば、下着を見せるくらいはなんとかなるが、ボディタッチは危険だという。

相手を操作するのにも限度がある、ということだ。

催眠中に、対象者が危機を覚えたときや、苛立ちを覚えたとき、自動的に防衛システムが作動する。

(つまり、平手打ちをされる)

その衝撃で明久が倒れると、催眠が解けてしまうのである。

イプ「あれ以上の行為を求めるのであれば、地道に好感度を稼いでいく必要があるぞ」

明久「面倒くさいな……。いや、ちょっと待て。

   昨日の夜、芽依に使ったときは、おっぱい揉めそうだったんだけどな」

イプ「実の妹に何をやっとるんじゃ」あきれているようだった。

芽依は兄の明久に対し、愛情を抱いているので、その命令をきいたのだという。

その愛情が、兄弟愛なのか、異性愛なのかはわからないが……。

明久「つまり、香芝さんを全裸にして学校へ登校させる、みたいなことは、現段階では無理なんだな?」

イプ「鬼畜か! お主、そんなことを考えておったのか。さすがに引くわ!」

明久「引くなよ。あと、催眠の対象者って、ひとり限定なのか?」

イプ「その通りじゃ」

明久「なるほどな。だとすると、クラス全員に催眠をかけて、俺が香芝さんのおっぱい支え係をつとめる、みたいな夢も実現できないわけだな?」

イプ「おっぱい支え係? お主、何を言っとるんじゃ……」

明久「お前は青少年の夢を何もわかってねえな」

イプ「夢というか悪夢じゃろ。おっぱい支え係なんていうアホワード、宇宙でもきいたことがないわ。お主は宇宙一の変態じゃ」

明久「宇宙一か。その称号、悪くないな」イケてる気がしてきたぜ。

イプ「いや、最悪じゃろ」

結局、香芝早織に命令をしたいのであれば、地道に好感度を稼いでいかなければならないのだ。

明久「どれくらいまでなら叩かれないか、ぎりぎりを見極めつつ攻める必要があるわけか……」

イプ「普通に質問すれば良いのじゃ。指輪を見せている間、対象者は、お主の質問には素直に答えてしまう。胸をさわっても良いか事前にきいておけば、そう簡単に叩かれることはない」

明久「だから、そういうことは先に言ってくれよ」

イプ「だから、お主が妾の説明をきかずに先走るからじゃ」

それもその通りである。

明久「……催眠術、他の人に使ってみても良いか?」

イプ「もちろん良いが、お主、他に好きなおなごがおるのか?」

明久「好きとかじゃないけどな。ちょっと、きいてみたいことがあるっていうか」

翌朝、明久はイプノスとともに、西條月乃の家へ向かう。

月乃に大事な話しがあると言って、自分の部屋へと連れ込むことに成功する。

月乃は少し照れているようすだった。

明久「とりあえず、この指輪を見てくれ」

月乃が催眠にかかる。


■08 明久の部屋、月乃催眠1 質問編

目がとろんとした催眠状態の月乃に質問をしていく。

明久「……彼氏がいるって、本当か?」

月乃「本当」

明久「そっか……」

ちょっとショックである。いままでは、単なるうわさ話だと思っていた。

あるいは、彼氏などいないのに、月乃が見栄を張っているのかもしれない、と考えていた。

明久「相手は? 大学生っていうのは本当か?」

月乃「大学生じゃない。同じ高校生」

明久「いつからつきあってるんだ?」

月乃「小学校に入る前」

明久「なげえええ!」

イプ「お主、幼なじみのくせに気づいておらんかったんか?」

明久「まあな……」

中学生くらいまで、月乃のことは幼なじみとして意識していた。

しかし、その頃にはすでに男とつきあっていたとは……。

裏切られた気分だぜ。

それにしても、小学校に入る前からのつきあいか……。

一体、誰とつきあっているのか、きいてみたいような、きくのが怖いような……。

明久「彼氏とは仲良いのか?」

月乃「……最近は、あんまり良くない」

明久「やったぜ!」

イプ「喜びすぎじゃ。心の醜さがあふれ出ておるぞ」

明久「うるせえよ」

明久は月乃をじっくりと観察する。

やはり、幼い頃とは違う。しっかりと成長し、美人になっている。

……胸だけは発育が遅れているけれど。

月乃の母親も胸は薄い。期待はできないだろう。

明久「……あのさ、月乃って、もう、処女は捨てた?」

月乃「いいえ」

明久「彼氏とエッチなことって、したことないのか?」

月乃「……ない。強いて言えば、一緒にお風呂に入ったことくらい」

明久「結構進んでるじゃん! 彼氏さん、一緒に風呂に入っておいて、よく我慢できたな……」

イプ「EDなのかもしれんのぅ」

可哀想なことである。

明久「キスはしたことあるか?」

月乃「ある」

クソ! いや、べつに月乃のことが好きなわけではないが、なんだか悔しい。

まあ、小さい頃に遊びで月乃とキスしたことあるから、月乃のファーストキスは俺だけどな……。

へへへ……。

虚しい……。

イプ「そろそろ、事前に質問をした上で、ボディタッチを試みてはどうじゃ?」

明久「やってみるか」

明久は月乃の目をじっと見る。

明久「なんというか、その……手を握っても良いか?」

月乃「良い」即答だった。

ゆっくりと月乃の手を握ってみる。

なんというか……ほわほわしていた。

昔は、よく手を繋いで遊んだものだった。

そのことを、なんとなく思い出してしまった。

あのときよりも、月乃の手は小さく思えた。いや、自分の手が大きいのか……。

イプ「お、良い感じにアモーレが貯まっておるのぅ。この調子じゃ」

明久「……下着姿を見せてもらえるか?」

明久の命令通り、月乃が服を脱いで、下着姿になる。

黒いブラジャーと黒いパンツを見ることに成功する。

イプ「これは優勝かの?」

明久「優勝だな」

イプ「……そもそも、優勝ってなんじゃ?」

明久(知らね) 常にフィーリングでしゃべっている明久だった。

明久は月乃の姿をじっくりと観察する。

明久「やっぱ、月乃の良さは胸じゃなくて尻だな」

イプ「しらんわ」

明久「……尻とかさわっても大丈夫か?」

月乃「良い」


■09 明久の部屋、月乃催眠1のつづき ボディタッチ編

明久「本当に良いのか?」

月乃「大丈夫」

明久「さわった瞬間に殴ったりしないな?」

月乃「しない」

明久「イプノス、どういうことだ? 香芝さんのときとは違うけど」

イプ「まず、西條がお主を好いておるという可能性が考えられるが……まあ、これはないじゃろ」

明久「ないな」むしろ嫌われているだろう。きっと。

イプ「次に、西條が性に奔放という可能性じゃな。男から尻をさわられることに、大して抵抗がないというか。まあ、稀にそういうタイプの女もいるようじゃが」

明久「性に奔放……。処女なのに……。まあ、それはそれでアリだな」

催眠状態の月乃の尻を、明久は左手でしっかりと揉む……。

やわらかい……。これはすごい……。素晴らしい……。

イプ「そろそろ良いじゃろ。やめんか」

明久「大丈夫だ! 任せろ! 俺は尻を揉みたいわけじゃない。 世界を救うために、仕方なく揉んでるんだ!」

イプ「うつけめ……」

呆れたようなイプノス。

そのまましばらく月乃の臀部を堪能していると……。

不意に強烈な頭痛が襲ってきた。

頭が割れそうなほどの痛み。

明久「うぅ……」

イプ「急性アモーレ中毒じゃ。もし生尻を揉んでおったら、お主は死んでおるぞ」

明久「先に言えや……そういう大事なことは……」

急性アモーレ中毒により明久がしゃがみ込む。催眠が切れる。月乃が我に返った。

月乃「あれ? えっと。明久? どうしたの?」

明久「ちょっとアイスを一気食いしてな」頭を押さえつつ言う。

月乃「こんな寒いのに、何バカなことやってんの。ほら、起きて」

月乃の手を借りて立ち上がろうとするが

その前に、近づいてきた月乃の下着を、まじまじと見てしまう。

月乃「ん?」自分が下着姿であることに気づく月乃。「何見てんの! 変態!」

と足蹴にされる。

明久「病人なんだからやさしくしてくれ……」

月乃「え? なんで? なんでわたし下着なの?」

明久「なんか盛り上がって、そういう雰囲気になったというか」

月乃「明久となんか、絶対にあり得ないんだけど!」

明久「ナイス黒下着だったぜ……」

明久は力尽きて倒れる。

月乃「ちょっと、もう……」

そのまま月乃の肩を借りつつ、ベッドへ寝かせてもらう。

月乃「……頭痛、大丈夫? つづくようなら病院行きなよ」

明久「なんだ、やさしいな」

月乃「べつに。そんなことないけど」


■10 自室、イプノスから催眠能力の説明を受ける

月乃を帰らせたあと、イプノスから、正式に催眠能力の説明を受ける。


まとめ


~催眠能力について~

1.指輪を見せることで、対象者1人を催眠状態へ移行させられる。

2.催眠状態のときは自由に質問が可能。事後の記憶はない。

  ただし、失礼なことを言うと頬を叩かれることもある。

3.催眠状態のときに肉体への接触も可能。

  ただし、どこまでの行為が許されるかは、対象者との関係性による。

4.人間関係が進展していない状態で、過度の肉体的接触を行うと、対象者に叩かれることがある。

5.明久の意識が対象者から逸れると、対象者は目を覚ましてしまう。

(叩かれても気合いで踏ん張ればなんとかなる)


~アモーレについて~

1.人と人のふれあいによって、明久が喜びを感じるとアモーレが生まれる。

2.アモーレには1日の許容量があり、摂取しすぎると急性アモーレ中毒を発症する。

3.アモーレの許容量は、明久の覚悟、精神的な成長によって拡大する。


明久「なるほどな……」

イプ「ちなみに、もっともアモーレが貯まったのは、昨日、香芝の手を借りて、地面から立ち上がったじゃろ。あのときじゃ」

明久「あれっぽっちの接触で? おっぱい揉んだときのほうが貯まってそうだけどな?」

イプ「お主の性欲にかられた一方的な行為より、お互いの心の交流で生まれるアモーレのほうが量が多いのじゃ。目と目をあわせて話したり、手を繋いだりとかな。ほれ、さっき西條に肩を借りたじゃろ。ああいうのも良い感じにアモーレが貯まるぞ」

明久「なるほどな……。つまり、もっとたくさんおっぱいを揉めば、ちゃんとアモーレが貯まるわけか」

イプ「お主、何も話をきいておらんな?」

明久「うーむ。どうにか急性アモーレ中毒にならない程度で、エロいことができないものか」

イプ「やっぱり話をまったくきいておらんな??」

明久「そういや、この前、芽依に催眠をかけて太ももを揉めたんだが、あれで急性アモーレ中毒にならなかったのは、なんでだ?」

イプ「まあ、肉親ということで、お主に精神的な余裕があったのじゃろう」

明久「なるほどな……。月乃のときは余裕がなかったってことか」

イプ「ひとまず、催眠術を上手に使い、距離をつめて、普通に仲良くなるのが得策じゃ。そうしているうちに、お主のなかのアモーレ許容量が増えて、キスやらセックスやらもできるようになるじゃろ」

明久「女の子がセックスとか言うなよ。もっと恥じらいを持て」

イプ「妾は女の子ではない……」

明久「お前、何歳なんだ?」

イプ「年齢という概念はないのぅ。まあ、強いて言うなら十万十六歳くらいかの」

明久「ババアじゃねえか!」

イプ「ババアとか言うでない!」

明久「しゃべり方も、キャラつくってるっつーか、ちょっとうさんくさいよな」

イプ「妾は普通にしゃべっとるだけじゃ。お主とは精神を通じてリンクしておるから、言語が自動的に翻訳されておるに過ぎん。日本語を話しているわけでもないのじゃ」

明久「なるほどな。ところで、イプノスって処女なのか?」

イプ「なにがところでなんじゃ! 話変わりすぎじゃろ!」

明久「処女なのか?」

イプ「失礼な! 何を言っとるんじゃ! バンバンやりまくっとるわ!」

明久「そのサイズで?」

イプ「いや、これは省エネ形態に過ぎん。本来は、もっと、バイーンと胸も尻もある、ナイスバディなのじゃ。モテモテなのじゃ」

明久「ふーん……」

イプ「信じておらんな?」

明久「いや、べつに……」

イプ「本当じゃぞ。妾はモテモテなのじゃぞ」

明久「わかった。わかったから。じゃあ、世界を救えたら、やらせてくれよ」

イプ「は?」

明久「いや、やりまくりなんだったら、良いじゃん。一回くらい」

イプ「あ~、いや~、その~、なんというか~。ほら、妾とお主ではサイズが違うではな

いか。妾の穴には、お主の小指ですら入らんぞ」

明久「それは仮の姿なんだろ? 本当の姿に戻れたら、やらせてくれても良いじゃないか」

イプ「お主、妾の体に欲情しておるのか……?」

明久「いや。べつに。まあ可愛いか可愛くないかで言えば可愛いと思うけど」

イプ「そんなに気に入っとるのか」

明久「ああ」

イプ「……わかった。世界を救えたら、な」覚悟を決めた顔だった。

明久「いや、まあ全部冗談だけどな」

イプ「この! うつけが!」と頬を蹴られまくる明久だった。

ひとまず、今後は地球を救うために、人間関係を進展させつつ、アモーレを貯めていくことを決意する。


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あまり本文と差異がないので、そのまま載せてみました。

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