第11話 その一歩を踏み出して

 転生者「大間当司」討伐から、4日経った。カーム村には、もう誰一人冒険者は訪れなくなった。「“大魔法の勇者”大間当司が殺された村」として情報(そして少々悪質な噂)が瞬く間に広まり、冒険者の間では敬遠する動きが出ているのだ。これによって、村に構えていたギルドの窓口は畳まれ、酒場は文字通り酒場になった。


 元々は冒険者がこの森のモンスターから人々を守る役目をしていたが、今回の件でほぼ完全に訪れなくなったため、「エンデ」から騎士団が派遣されてきた。彼らによって、臨時でこの村の平穏は守られるだろう。


 そして、あの日裏で起きていた事情を聞いた村人は、やはりというか、大混乱に陥っていた。大間当司の行いに激しく怒りを示した者、逆にそれに納得がいかず討伐されたことに憤る者、ありのままを受け入れ静観する者、様々な思想を持つ人々が互いにぶつかり合った。


 それでも、希少種モンスターに手を挙げたことをよしとする者は居なかった。そもそもの話、転生者によるモンスターの大量討伐に眉をひそめる者も少なくなかった。転生者をアゲる風潮はあれど、その実彼らの振る舞いに少なからず疑問を持っていたようだ。


 そして、そんな転生者の一人である大間当司が暴虐を働き、「転生者殺し」に処罰されたという事実は覆らない。どれだけ反対していた者でも、その事実を受け入れたようだ。「異世界の英雄」を狂信する者は、少なくともこの村には居なかったようだ。


 そんな4日目の朝、「転生者殺し」こと「対転生者特別防衛機関」のメンバーは、村の広場で村人を集めていた。何事か、と人々はざわついている。


「本当にいいんだな?」


 トーヤは傍らに居る少女に問いかける。


「はい。お父さんもお母さんも、最初は反対してましたが・・・・ちゃんと納得してくれました。それに」


「それに」


 トーヤは彼女の言葉を繰り返す。


「私、決めましたから」


「そうか」


 少女の力強い答えに、トーヤは満足そうにうなずく。


「解った。みんなに存分に伝えてこい」


「はい!」


 少女ははっきりと返事をすると、そこにエミリアが話しかけてきた。


「それでは、そろそろ始める。準備はいいな?」


「はい!」


 短くやり取りすると、エミリアは村人たちの前に出て行く。


「では、そろそろ始める!」


 エミリアが鋭く叫ぶと、村人は一斉に静かになり、彼女の方に注目した。


「カーム村の皆、先日話したとおり、我々“対転生者特別防衛機関”は本日をもって撤退する!」


 村人たちは、神妙な顔つきでその言葉を聞いている。


「この村からギルドの窓口も立ち退き、実質的に冒険者の受け入れは途絶える。モンスターからの脅威は“エデン”から派遣される騎士団に防衛を任せている。そこは心配する必要は無い」


 エミリアがそう言うと、脇に居た騎士たちが一斉に礼をした。村の平和は今後は彼らが守ることだろう。


「そして、今日この場で大々的にこのような会合を開いたのには、訳がある。・・・・・・トーヤ執行部隊隊長、それから・・・・・」


「ああ。行くぞ」


「はい」


 エミリアに指名され、トーヤと少女は皆の前に出た。彼らの姿を見た途端、村人はにわかにざわつき始めた。


「今回我々の活動に賛同し、加入してくれる者が現れた。ご紹介しよう」


 といって、トーヤは少女に前に出るように促した。そして、





「私、マナフィア・インフィニアートは、“対転生者特別防衛機関”に加入し、この村から離れることとなりました!」


 少女______マナは、しっかりとした口調で村人たちに告げた。





「厳密には彼女は我々とともに一定期間活動してもらいます。そしてその働きにより正式に“配属”されることとなります。いわば、研修生のようなものです」


 彼女の隣に立っていたトーヤが、マナの今後の扱いについて説明した。


 村人にすべてを明かしたその日、マナは両親に自分の胸中を打ち明けたのだ。今回の彼らの姿を見て、外の世界に興味を持ったこと、そこでなにができるのか、自分は何がしたいのかを知るために外へ出たいと言うこと。そんな気持ちを、母親にも父親にも、包み隠さず話したのだ。


 もちろん、両親は反対した。モンスター相手に戦うのとは訳が違う。彼ら「転生者殺し」は、文字通り「転生者」という「人」を「殺す」組織だ。そんな組織に入りたいと言い出す愛娘を、一体誰が送り出そうか。


 しかし、マナも一切引かずに、確固たる意志で両親に立ち向かった。自分が将来どんな人になりたいのか、どんなことをしたいのかは、世界を見ていかないと決められない。たとえ外の世界がどれだけ残酷であろうと、そういう世界を見ない限りは自分の世界が広がらないのだ。ぴよちゃんたちが転生者に瀕死の重傷を負わされて居たのをつい最近知ったように、自分の知らないところで誰かが苦しんでいる。それを知らずに生きていていいわけがない。マナはそう反発したのだ。


 そして今、彼女はこの場所に立っている。


「しばらくの間この村を離れますけど、いつか、必ず帰ってきます!!」


 マナは、今まで出さなかったような大きな声で、宣言した。自分の知らない人と、自分の知らない場所で生活すること。それがどんなに不安なことか、彼女はこれから身をもって体験する。そしてそのことは、彼女自身も解っていた。


 戸惑った様な様子だった村人だったが、その中で聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「マナ!!気張っていけよ!!」


「お父さん・・・・・!!」


 群衆の中に居た彼女の父が、マナにエールを送る。父親としての、精一杯の応援だ。もちろん彼だけではない。


「体には気をつけなさいよ!!」


「お母さん・・・・・・!!」


 彼の隣に居た母親も、檄を飛ばす。危険と解っていても、自分で自分の道を歩もうとする愛娘を、誰が引き留めようか。


 そして、両親だけではない。


「気をつけていけよ!!」


「親御さんを悲しませるなよ!!」


「かわいいんだから、変な奴に絡まれないようにな!!」


 などと、次々に声援が送られる。マナの門出を、村人皆から応援される。皆の声援を受けマナは思わず泣きそうになる。


「みんな・・・・・ありがとう!!」


 たまった涙を拭うと、マナは大きく手を振って、皆の声援に応える。彼女が手を振ると一層村人は声を上げ、彼女の旅路の祝福を願う。しばしそうして時間がたつと、


「名残惜しいかもしれないが・・・・そろそろいいか?」


 トーヤが手を振り続けているマナに問いかける。マナはハッ!!とすると手を振るのをやめ、しゃきん!と姿勢を正す。マナが姿勢を正したことで、村人たちも静まる。


「では、私たちはこれで。皆様の今後のご繁栄をお祈りいたします。・・・・・・・では、後はよろしくお願いします」


「御意!」


 トーヤは脇に居た騎士たちに声をかけると、彼らは一斉に動き出し、村人たちに向かって声を上げ、今後の詳しい話をする。


「では、行くぞ」


「はい!よろしくお願いします!」


 トーヤの言葉にマナが勢いよく返事をし、一行はその場を去った。








 村の門から出て少しした辺りに、「輸送機」が着陸していた。一見すれば少し豪華な鋼鉄製の倉庫の上に、巨大なトンボ型モンスターが鎮座していた。「グラス・ネウラ」と呼ばれるそのモンスターは、「のーん」という擬音が似合いそうな表情でぺったりとその場に伏している。


 そしてその前に、漆黒の体毛に白い毛がライン上に生えている「ドレッドファング」が座って待っていた。


「あっ・・・・・シロちゃん!!」


「!!」


 マナは彼の姿に気づくと、一直線にかけていった。シロも、マナを見るや否や全速力で飛び出して、勢いよくマナに飛びついた。


「えへへ・・・・・くすぐったいよ~~~~~」


「ヘフッ!!ヘフッ!!ヘフッ!!」


 マナにのしかかったシロは、マナの顔をしきりになめる。窒息しそうな勢いだが、マナは嫌な顔一つしない。


「ははは、相変わらず仲が良さそうだな!」


「初めて会話したモンスターなだけはあるな」


 エミリアはその様子を見て、豪快に笑った。トーヤも、あきれたような感心したような乾燥を口にした。


 しかし、やがてマナは起き上がると、悲しそうな顔をしてシロに向き合った。


「でも・・・・・ごめんね、シロちゃん・・・・私、行かなくちゃいけないところがあるのあなたは連れてけないの・・・・・・・」


「キューン・・・・・・・・・」


 マナに諭されると、シロはさみしそうな声を上げ、うなだれた。瞳孔の見えない眼球が、哀愁の色に染まる。と。


「おいおい、自分の相棒くらいは連れて行けよ」


「やれやれ、これではせっかく用意した席も無駄になってしまったな」


 と、トーヤとエミリアが肩をすくめて言った。


「え?どういうことですか・・・・?」


 マナは彼らの言っている意味がわからず、二人に尋ねた。


「だから、俺たちはコイツも連れて行くことを前提に上層部に申請しといたんだよ」


「我々は様々な種族が在籍する組織だからな。モンスター1体居たところで問題ないだろう!」


「トーヤさん・・・・・エミリアさん・・・・!!」


「!!」


 実際、「対転生者特別防衛機関」には亜人どころか、モンスターと言っても差し支え無いような者が在籍してる。「フクロウのハルピュイア」のグーフォ、「戦乙女の使い魔」のゲイボルグ、そしてこの組織のトップが「リザードマン」のアーサー総督なのだ。拒む理由がない。


「ありがとうございます!シロちゃんもよろしくお願いします!」


「ガル!」


 マナはぺこーっ!と深くお辞儀をして、シロは軽く吠えた。トーヤは「騒がしい奴だ」と肩をすくめた。


 そしてそこに、先日見た顔が二人、こちらに向かってきた。


「あ、お父さん、お母さん!」


「!!」


 両親の人影を見たマナは彼らの元に駆けていき、シロも彼女の後を追う。


「お父さん、お母さん・・・・私・・・・・」


「いいんだ。マナ。お前の気持ちは十分に伝わった。気張ってこい」


「あら、あなたかマナの言っていたシロちゃんね!マナを、どうか守ってあげてね」


「ガル!」


 マナの両親が、見送りに来たのだ。愛娘を見送るのも親の仕事だ。ここでそのままお別れ、では消化不良な出発になってしまうだろうからか。父親はこれから過酷な世界に身を投じるマナを激励し、母親はマナの相棒のシロに挨拶をする。シロが警戒しない辺り、少なくとも彼に対する敵意はないのだろう。


 しばし言葉を交わした後、マナたちは一瞬沈黙した。


「・・・・じゃあ、元気でな。たまには帰ってくるんだぞ」


「・・・・・・・・・・うん」


「家がさみしくなっちゃうけど、うちは大丈夫だから心配しないでね」


「ありがとう・・・・・わたし、がんばる!」


 マナはふん!と意気込んで見せた。両親を心配させないためだろうか、それとも自分を鼓舞するためだろうか、あるいは両方か。


 そして、母親はふふ、と微笑むと、「トーヤを見ながら」こっそりとマナに耳打ちした。


「・・・・・・いいお婿さんが見つかるといいわね」


「!!」


 マナはボッ!!と顔を赤くし、母親をポカポカとたたき始めた。


「もう、お母さんったら!!こんな時までケッコンのことなんか!!」


「うふふ、じゃあ、頑張るのよ!」


 母親はいたずらっぽく微笑むと、手を振りながら村の方に戻っていく。父親もマナの発言で察したのか、何やら苦笑いしながら手を振っている。


「もう、お母さんったら・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・」


 むー、と膨れるマナをシロは見上げている。モンスターの表情は読み取ることが難しいが、きっとシロもマナと同じ気持ちだろう。


「じゃあ行くぞ、マナ!トーヤ隊長はとってもストイックだ!音を上げないように気張っていくんだぞ!」


「はい!よろしくお願いします!」


 エミリアに促される頃には、トーヤはすでに「輸送機」に乗り込んでいた。彼らに遅れまいと、マナとシロはエミリアの後を追う。


 が、その前に。


「あ、そうだ」


 マナは唐突に森の方を向いた。シロも彼女に習って森を見据える。すう・・・・と大きく息を吸い込むと、


「森のみんな!!お願いがあるの!」


 マナは、森に向かって・・・・・・正確には、森に棲むモンスターに向かって叫んだ。


「村のみんなを傷つけないでほしいの!!できたら、村とか、森を荒らすような人が出てきたら、懲らしめてやってほしいの!お願い!」


「アオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!」


 マナの叫びに続くように、シロが遠吠えする。きっと彼らにこの声は届くだろう。願わくば、村と森の平穏が守られるように・・・・・・・・・





 そして、そんな輸送機の中では


「やあやあ、隊長殿。お疲れ様」


「ああ。本当に疲れぞ」


 輸送機に乗ってやってきたネロの隣にトーヤが座り、飲み物を飲んでいた。


「いゃあ、グーフォから聞いていた彼女だけど・・・・・・本当に入ってくれるなんてねぇ」


「俺は正直、トントン拍子で進んでて怖いぐらいだな」


「またまた~。“まるで仕組まれたように物事が進むのを恐れる”、キミの悪いところだよ」


「仕方が無いだろう?そんな都合良く物事が進むのなんざ、せいぜい自分で描く夢物語野中だけだ」


 物書きが聞いたら耳の痛いことを口にしながら、体を伸ばした。


「でも、あの子はあくまでもメンバーの一人になるわけだからね。夜な夜な変なことを」


「考えるか馬鹿野郎」


 意地悪く耳打ちするネロに、トーヤは素っ気なく返した。


「彼女はあくまでも俺が“戦力として”ほしいと感じた人材だ。体目当てなど、転生者共の考えることだ。二度とそんなことを言うな」


 といって、そっぽ向いてしまった。そんな彼を見て、ネロは口の中で


「青春だねぇ」


 と、いたずらっぽく微笑むのだった。










 ここはとある高校。その保健室で、少年は目覚めた。


「うう・・・・・・ここは・・・・・?」


「あ、当司くん!」


 ベッドで眠っていた彼をのぞき込んでいたのは、幼馴染みの紗綾だ。


「俺たち・・・・・・どうなったんだっけ・・・・・・」


「理科室に移動するところで、急に倒れたんだって。軽い貧血だったみたい」


 起き上がりながら、少年____当司は頭をかきながら尋ねた。どうやら移動教室の際にめまいを起こし、二人して倒れたらしい。幸い人が多いところだったため、保健室に迅速に搬送された様だ。


「・・・・・・・・・・・・・」


「どうしたの?当司くん」


 当司は考えていた。気絶している間、長い長い、夢を見ていたような気がする。自分と紗綾が異世界に行って、チート能力を授けられる夢。最初は浮かれていたが、気の向くままに暴れすぎたため、ギルドに目をつけられ、殺される夢。


「紗綾」


「?なーに?」


 唐突に自分の名を呼ばれた紗綾は、小首をかしげる。


「やっぱ、お前と一緒に居るこの時間が幸せだよ」


「ふえ?!な、なにを言っているの?!」


 唐突にプロポーズされた様に聞こえた紗綾は、頬を染めて狼狽えた。











「全く!!なんで勤務初日から盗賊が現れるんだ!」


 ナーリャガーリ大帝国のギルド「エンデ」から派遣されてきた騎士の一人が、早速愚痴をこぼした。「転生者殺し」が去った後、商人の男性が駆け込んできて、助けを求めてきたのだ。何でも「カーム村に来るとチュに盗賊に襲撃された」というのだ。走ってここまでこれる距離だから、そう遠くはないはずだ。


「本当に、盗賊も多くなったもんだよな!」


「全くだ!どいつもこいつも、“居場所”を奪いやがって!おかげで路頭に迷う奴らが増えちまったんじゃねぇか!」


 盗賊が増えた原因、それは単純明快で「転生者の流入、採用によるリストラ」である。これまで衛兵や冒険者、暗殺者、さらに建築家や鍛冶屋、果ては農民さえ「転生者」に仕事を奪われていった。100人の衛兵よりも1人の転生者のほうがよほど戦力になるため、転生者に取って代わられてしまったのだ。そんな彼らが生きるためにとった最後の手段、それが略奪だ。転生者は「勇者」や「暗殺者」といったものから「村人」まで多種多様な「職業」に就いているのが確認されているが、こと「盗賊」に関してはその報告が皆無なのだ。そのくせ「魔王」や「魔王幹部」といった地位に就いている者は確認されている。どういう因果なのかは解らないが、いい迷惑だ。


 そして、荷車と思しきものが見えてきた。その回りには人が何人も倒れている。


「あれだ!!ほぼ全滅している!!」


「クソッ!!遅かったか!!」


 騎士たちが悪態をついていると、一人の人影が荷車の後ろから現れ、こちらに一直線に走ってきた。


「あれは・・・・・盗賊?!」


「迎え撃・・・・・ちょっとまて」


 ズザザザッ!!とブレーキをかけ、臨戦態勢に入る騎士たち。しかし、その盗賊の様子がおかしいことに気づいた。


 駆け寄ってくる人物は服が薄汚れ、ボロボロになり、髪が伸び放題になっている。その風貌は商人のそれではなく、明らかに盗賊だ。


 だが、彼の表情は恐怖におびえきっており、前進傷だらけになっていた。その傷は商人の反撃に遭ったとかではなく、全くの第三者につけられたように感じる。


 極めつけに、


「助けてくれぇ!!」


 と飛び込んできたのだ。


「あんた、衛兵さんだろ?この森はどうなってるんだ!!」


「どうしたんだ?」


 騎士の一人が尋ねると、男は早口で自分の目の前で起きたことを話し始めた。


「ハチ型モンスターが襲ってきやがって、そいつがなんか俺たちにしか攻撃しやがらねぇんだよ!!まるで俺たちに恨みがあるみてーに執拗に襲ってきやがって・・・・なんなんだよ!!」


 男の言うとおり、倒れているのは盗賊だけだ。それも、全員が痙攣しており、「パラライズスティンガー」を喰らったのが解る。


 だが一方の荷車は全くの無傷で、解体された形跡はおろか、かけられた布一つ食い破られていない。まるで誰かがそう指示していたかのように。


「商人は無事だ!!だれも被害を受けていない!!」


 もう一人の騎士が荷車の後ろから商人を連れて出てきた。皆被害を受けていないようで、多少の衣類の乱れはあっても意図的に乱された形跡もない。


「(これは・・・・・・“盗賊だけ”を襲った・・・・・?)」


 にわかに信じがたいことに、騎士はただ困惑するだけだった。

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