第48話



 誰もが寝静まり、虫や鳥の声しかしない真夜中のこと。ガラガラと派手な音を立てる鈴の音で目を覚ます。この音は夜の戸締りの後に無断で薬師塔に入る者がいれば作動する仕掛けの一つだ。

 誰かがこの塔に侵入しようとしたのは間違いない。確認に行かなければと体を起こしたところで部屋の扉がノックされた。



「シルルさん、大丈夫?」



 薬師塔では二階以上の部屋の窓に転落防止の格子がつけられている。それは外からの侵入を防ぐものでもあり、寝室に入るなら廊下の扉からくるしかない。それでも心配してくれているようで、少し緊迫感のあるエクトルの声が扉越しに聞こえた。



「はい、何もありません。いま出ます」



 寝間着ネグリジェの上にストールを羽織り、すぐに扉を開ければいつもどおりの笑顔のエクトルがいる。昼に何か起こるかもしれないと忠告したので夜の間もずっと警戒していたのだろう、私のように寝間着ではなく騎士の制服のままだ。そんな彼の頭上に心配そうに伸びていた藍色は、私の顔を見た途端に消えた。……何故か一瞬茜色が伸びたのだが、なんだろう。



「無事でよかった。……えーとシルルさん、よかったら俺のマント使う? ユナンもいるし……その恰好あんまり見せてほしくないなぁ、なんて」


「……なるほど」



 今夜はユナンにも薬師塔に泊まり込むようにお願いしてある。何かが起こる可能性は高かったし、エクトルと交代で睡眠をとってもらうためだ。下の階にいるはずなので今現在、侵入者と対面しているかもしれない。着替えで待たせる訳にはいかないだろう。素直にマントを借りることにした。

 本来、寝間着姿は家族しか見ることがない。今は緊急時なので仕方ないと思うが私もエクトルのように普段着で待機しておくべきだっただろうか。


(……でも、毎日魔力を使ってるからしっかり休まないと身が持たない)


 体も頭も使えば疲労がたまるもの。魔力とて同じだ。ここまで継続して連日魔法薬を作ったのは初めてだったがこれは結構つらい。大きな怪我を一つ治すよりも、少量ずつ魔力を使い続ける方が疲れるらしい。

 魔力の消費は食事と睡眠で回復できるものではあるが、回復が間に合ってないのかじりじりと疲れがたまっていくような感覚がある。今日だってこのまま何も起こらなければぐっすり眠って休みたかった。



「はい、これ使って」


「ありがとうございます」


 

 一度部屋に戻ったエクトルが持ってきたのは薬屋に来ていた頃によく使っていたマントだ。それを借りて寝間着の上に着る。私には大きすぎるので気を付けなければ引きずってしまいそうだが、寝間着はすっぽりと隠すことができた。


(……エクトルさんの香りがする)


 抱きしめた時、抱きしめられた時に感じるその匂いは私を安心させてくれる。侵入者がいるという緊迫した状況であるのに、どこかほっとしてしまった。

 エクトルの方は何やら落ち着かない様子だったが「行こう」と歩き出した時には気持ちを切り替えたらしい。伸びているのは恋を除けば警戒の一色だけだ。……半透明の怒りや敵意もまだ、消えていないが。


 警戒のため剣に手をかけたエクトルが前を行き、私は明かりを持ってついていく。階段を下りきったところでちょうどユナンに出くわした。



「ッ……と、ユナンか」


「ああ、エクトル。上は問題なかったんだな。……シルル殿、ご無事で何よりです」



 彼も二階の私たちの様子を確認するため階段を上がってこようとしているところだったようだ。ユナンが一人で動けるということは、侵入者はもう捕らえたのだろうか。



「侵入者は?」


「縛りあげたが……シルル殿、あれは本当に人体に害のない薬ですか?」


「大丈夫です。後遺症はありません」



 ユナンの頭上には群青色の線が見える。仕掛けに引っかかった侵入者の有様に同情しているようだ。

 薬師塔の扉と窓には入ってきた人間に薬がかかるような仕掛けをしてあった。これが作動すると侵入者を知らせる派手な音も鳴る仕組みである。

 この建物の中で外からでも開けられそうな窓は一つだけ。棒をひっかけるだけの簡易的な鍵で、外から細い棒や板を挿し入れれば外せてしまう。ここが一番入りやすいと思った私は、強めの薬を仕掛けに使ったのだが――。



「……わあ」



 見事に仕掛けに引っかかった侵入者は、縄で縛られて床に転がされていた。薬の効果はまだ切れていないのだろう、苦しげに咳き込んでいる。その顔は涙などの液体で大変ぐしゃぐしゃになってしまっており、元の顔が分からないくらいに目が腫れてしまって……可哀相になってきた。



「シルルさん、これ何の毒……?」


「毒、というか……“人間除け”の薬です」


「人間除け?」



 そう、人間除けの薬である。付きまとい被害に遭っている女性客の要望から生まれたしつこい男ストーカー撃退用の薬だ。元々は魔獣でも嫌がって逃げ出す魔獣除けの薬なのだが、それを人間に使っても後遺症が残らないくらいに成分を調整し、薄めている。

 霧状に散布したそれを顔に浴びると涙と鼻水が止まらなくなり鼻と喉の痛みにもだえ苦しむことになるが、その効果は十分程度。効果が切れれば症状もピタリと収まる、そんな薬だ。



「ちょっと顔の判別がしにくいけど、ハルトかな」


「縛り上げた時はまだわかりやすかったんだが……そうだ、ハルトだ」



 侵入者はエクトルやユナンと同じ近衛騎士団に所属する騎士で、名をハルト。現在はイージスの命でユレルミの護衛任務についているらしい。催眠香で洗脳されているのは間違いないだろう。

 ひとまず解毒薬を用意してユナンに渡し、飲ませてもらうことにした。ハルトは薬の効果で大変な顔になっているので、解毒薬を飲んだ後は直ぐに顔を洗えるよう桶に水を用意しておこうと水場に向かう。

 ハルトが侵入したことで開きっぱなしになっていた窓の前を通った時、影が差したことに驚いてそちらに顔を向けた。……刺客は一人ではなかったらしい。



「シルル殿……!!」



 切羽詰まったユナンの声が私の名を呼ぶ。仕掛けはすでに作動した後だ。二度目の侵入者には反応しない。窓から入ってきた男が手にしている剣は冷たい光を帯びてきらめきながら私に向かって振り下ろされる。咄嗟に身を引いたが、到底避けられるものではない。

 ぐっと目を閉じる。金属同士がぶつかる音、短い呻き声、地面に砂袋でも落としたような鈍い音、少し遠くでカランと硬質なものが転がる音。想像していた痛みはないままで、恐る恐る目を開けた。



「……エクトルさん?」


「ちょっとまって、いますぐ落とすから」



 私を斬ろうとした男は地面に押さえつけられていて、エクトルはその首に腕をかけ締め上げている。男が持っていた剣は離れた場所に転がっているのを見つけた。どうやらエクトルが剣を振り払い、守ってくれたらしい。ドクドクと音を立てる心臓の上に手を置いて、息を吐く。

 侵入者の男は数秒で意識を失って、直ぐにユナンが縄で縛り始めた。それを一瞥したエクトルは無言のままつかつかと私の前までやってくるとゆっくり両手を伸ばして私の頬を包み、確認するように顔を覗き込んでくる。……その手から、小さな震えが伝わってきた。



「怪我はしてない? 大丈夫?」


「はい。エクトルさんのおかげで無傷ですよ」


「……よかった」



 私よりもエクトルの方が大丈夫ではないかもしれない。恐怖と不安の色が長く伸びている。

 私を失うことがエクトルにとっては最大の恐怖なのだろう。もし間に合わなかったら、とあり得た未来を考えて怯えているのかもしれない。私の頬に触れながら震えている彼の手をとって、強く握った。



「貴方が守ってくれたので、大丈夫ですよ。……これからも、守ってくれるのでしょう?」


「……うん。絶対に守るよ」


「なら、安心です。私がいなくなることはありません」



 私はエクトルを信頼している。彼なら先ほどのように守ってくれるだろうし、一緒に居れば襲われる恐怖を思い出すこともないだろう。だからこれは、彼を安心させるための言葉だ。ユナンがいるので予想線の話はできないが、彼の恐怖や不安が私には見えてしまうから。



「そっか、そうだね。……俺が絶対に君を守るから、大丈夫だね」



 そう言ってようやく笑みを浮かべたエクトルから恐怖と不安が薄らいでいくのが見えて私もほっとした。ただ、その代わりにじわじわと半透明だった怒りと敵意の色が染まっていくのはあまりよろこばしくはない。



「シルルさんを傷付けようとするなんて許せない」



 怒気を孕んだ低い声だ。普段は感情を隠すことの多い人だがさすがにこれは分かりやすい。私のように感情の色が見えている訳ではないユナンにもその怒りはよく伝わっているようで、少し焦っている様子だった。



「エクトル、落ち着け。二人は例の魔法使いに操られているんだ」



 このままでは捕らえた二人が危険だと思ったのか、ユナンはなだめるように声をかけつつ二人とエクトルの間に立ち、視界を遮る。

 そんなユナンを見たエクトルはまるで安心させるかのように穏やかな笑みを浮かべていたが、頭上の線で怒りが収まらない様子を知っているせいか、それとも目が笑っていないように見えるせいか、全く安心できない。ユナンの頭上にも薄紫恐怖の線がちょこんと現れた。……怒れるエクトル自身が怖い、と言うよりはこの様子では何をやるか分からなくて怖い、という感じだろうか。



「うん、分かってる。……だから俺はあの男に怒ってるんだよ。ハルトはもう薬飲んだ? 話を聞けるかな」



 その言葉で私はハルトが顔を洗うための水を用意しようと思っていたことを思い出し、再び水場に向かう。エクトルは私から二歩と離れずピタリと後ろをついてきた。……他に刺客が居ないとも限らないし、私を護衛するためなのだろう。

 今度こそ桶に水をためてからハルトの元へ持って行く。解毒薬はユナンが飲ませていたので洗脳はすでに解けているはずだ。その証拠に、彼に見える色は灰緑後悔深緑罪悪感といった色が長くなっている。正常な思考を取り戻し、自分の行動を信じられない気持ちでいっぱいなのだろう。



「ユナンさん、縄を解いてあげてください。……顔を洗いたいでしょうから」


「……よろしいのですか? まだ怪しげな術にかかっている可能性は……」


「大丈夫だと思うよ。もし何かしようとしてもその前に落とすし」



 警戒しながらユナンが拘束を解いたがハルトはそのまま身動きをしない。顔を洗ってくださいと水桶を差し出すと小さく礼を言われた。まだ少し薬の効果が残っているのだろう、まだ涙声だった。顔を洗えば表面に残る薬も落ちるし症状も収まりそうだ。

 身を守るためだったとはいえやはりちょっと申し訳なくなった。悪いのはユレルミであって、操られていた彼に悪意があった訳ではないのだから。



「謝ったところで到底許されるものでもありませんが……申し訳ございませんでした、薬師殿。……ユナン、エクトルもすまない。止めてくれてありがとう」



 顔を洗い終わる頃には目の腫れも随分と引いてようやく表情が分かりやすくなったハルトは、苦し気にぐっと眉を寄せながら頭を下げた。誇り高い騎士であり誰かを守るための剣である自分がこんなことをするなんて、と己を責めているのが表情、言葉、色からありありと伝わってくる。



「ハルト、君はユレルミの護衛だったよね。……何があったか話してくれる?」


「ああ、もちろんだ。何から話すべきかな……」



 ハルト、そしてもう一人の侵入者ディアルは二人ともイージスの命令でユレルミにつけられた護衛騎士だった。だが、命を受けて任務に就いた初日から記憶はあるものの、意識は朧気であったらしい。

 外で出されるものは決して口にしないとか、それがたとえ訓練後であってもユレルミの元へ戻るまで水すら飲めないとか、そんな訳の分からない命令ですら従わなければいけないと思い込んでいた。今日などは宮廷薬師を始末してくるように命じられ、何の疑問も持たずその任務を遂行しようとここまでやってきたという。



「騎士の証言は確固たる証拠になるから、ユレルミの処分は確実かな。……ディアルの証言もとれるだろうし」



 騎士は信用のある職業だ。彼らは虚言を許されない。高貴な者、重要人物の護衛となる彼らは証言を求められた時、事実だけを口にする。もしそれが事実と異なることが証明された場合、二度と騎士には戻れない。だからこそ騎士の証言は確固たる証拠となる。……今回はその証拠となる騎士が二人もいるのだ。


(もう一人も目を覚ましたらちゃんと解毒剤を飲んでもらおう)


 エクトルに意識を落とされてからまだ目を覚まさないディアルには、とりあえず薬を含んだ布を噛ませている。気絶している者に液体を飲ませるのは大変危険なのでこういう処置をとることにした。

 布には解毒薬の原液を染み込ませたので、目が覚めた時は口の中が驚くほど甘いだろうが多少の効果はあるだろう。少なくとも私を見た途端に襲い掛かろうとはしない、と思う。



「……暗殺を命じられたのは二人だけ?」


「ああ。他の騎士はイージス殿下についているから……ユレルミ殿の傍に控えていたのは俺とディアルだけだ。でも、ユレルミ殿の傍にいた者は騎士以外も同じような状態だったと思う」



 つまり騎士が襲撃してくることはもうないが、その他の使用人などが命を受けてここに来る可能性はあるということだ。イージス、そしてユレルミの周りにいる人間には薬が届かないため、今も催眠下にあるのだろう。今夜は眠れないかもしれないと思い、そっと息を吐いた。



「絶えたと思われた魔法使いがまだ生きていたことにも驚きだが……こんな風に人を操れるとは。恐るべき存在だな……」



 ユナンの言葉に無表情のまま固まってしまった。普段から表情のない私の僅かな変化に気づいたのはエクトルだけで、他の騎士達には悟られていない。

 魔法使いの力が人智を超えているのは承知している。予想線の力も治癒魔法もエクトルは普通に受け入れてくれていたから、忘れそうになっていた。魔法使いは利用されるだけではなく、恐れられる存在でもあることを。

 人は、理解できないものを恐れる。自分と違うものを恐れる。自分たちの及ばないものを恐れる。魔法使いは普通の人間にとってそれなのだ。だから私は、魔法使いは、ひっそりと生きていくべきで、決して見つかってはいけないのに。……ユレルミは本当に、厄介な事をしてくれた。



「なに言ってるの、ユナン。解毒ができるんだから魔法じゃなくて薬でしょ。シルルさんが居てくれてよかったよ、ほんとに」



 その言葉に振り返り、エクトルを見上げた。彼はいつも通りの笑みを浮かべている。長い怒りの色は全く縮む様子を見せないが、心配の色も増えていた。……私を気遣ってくれているのだろう。その優しさに小さく笑みが零れる。やっぱり、この人がいると私は心が穏やかになる。

 エクトルさえいればいい、とまでは思わないけれど。この人がいない人生がもう考えられないのも事実だった。



「それもそうか。本当にシルル殿がいなければ……城はどうなっていたことか」


「そうそう。解決にはシルルさんの力がいるし、カイオス殿下も出所が見つからないようにしてたはずだけど……」


「ああ、いや。それは……分かっていた訳ではないと思うんだよ」



 再びハルトが口を開く。命令を受けた時の状況とユレルミの言葉について教えてくれた。

 イージスから与えられたユレルミの部屋にて。苛立ちを隠さず、また落ち着きなく部屋を歩き回っていたユレルミはふと思いついたように顔を上げ、二人の護衛騎士を呼んだ。その目にははっきりと焦りが浮かんでいるのに、口元は笑みの形に歪んでいた。



「きっとあの女だ。宮廷薬師の……最初から私を疑っていたし、白髪赤目だった。きっとあの女が魔法使いで、私の邪魔をしているに違いない!」



 興奮しながらそう言い切った彼は二人の騎士に、元凶である薬師の女――つまり私を殺してくるように命じた。その時は何の疑問も抱かず彼の言葉を信じて命令を受け入れたが、今思い起こせばとてもじゃないがまともな判断ができるようには見えなかった、とハルトは語る。



「そのような妄想で人を殺めようとするとはな……」



 実はかなり的を射ているというかむしろ大正解なのだが、ユナンの呟きに同調して頷いておく。確たる証拠のないユレルミの妄想だったのだろうが、それが事実と相違ないことを知っているのは私とエクトルだけだ。……カイオスもその真実に気づいてしまうかもしれないけれど。



「う……なんだこの甘さ……」


「目を覚ましたか。気分はどうだ?」



 その後ディアルという騎士も目を覚まし、一応解毒剤も飲んでもらって正気に戻った彼からハルトと同様の証言も得た。それはユレルミを断罪するのに充分な証拠である。ということで報告のためにユナンが二人を連れて城へと戻り、薬師塔に残るのは私とエクトルだけになった。

 侵入された扉も再び仕掛けをして戸締りをしたが、ユレルミが捕まりすべての人の催眠が解けるまでは襲われる可能性がある。さあ一段落したので眠ろう、という気にはなれなかった。



「大丈夫かい?」



 心配そうに声をかけられてそちらを見遣る。エクトルの頭上には変わらず深紅怒り藍鼠色敵意があるものの、藍色心配も長く伸びていた。

 彼のおかげで傷一つついていないし、ユナンの言葉で揺れた心ももう落ち着いている。大丈夫だ、そう答えようと思ったけれど、まだ自分の指先が冷たいことに気づいて止めた。私に向かって振り下ろされる剣の冷たい光はまだ鮮明に覚えている。今、一人になると不安が戻ってきてしまいそうだ。

 どうせ眠れはしないだろう。それならいっそ、部屋には戻らずにここで夜を明かすというのもありかもしれない。



「エクトルさん今夜は……朝まで一緒に居てくれませんか?」


「え゛」



 その時、勢いよく伸びていった茜色に戸惑うべきか、衝撃で他のことが吹き飛んだらしい彼の思考からようやく強い怒りが消えたことを喜ぶべきか分からず、私はしばし固まった。本来ならすぐに消える驚きの薄黄色も天井付近まで伸びたまま、短くならない。

 ……よく考えると一夜の誘い文句と同じだったかもしれない。語弊がありすぎるので、早めに訂正しておこう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る