71日目
「アイスクリンうまー」
「おい、ベッドの上で寝転がって食うな」
「いいじゃん、暑いんだし」
「理由がわけわからんし、しかも俺のベッドって点が意味不明だ」
姉は、風呂上がりでラフすぎるだらしない恰好なのに、ベッドから跳び上がった。
「部屋戻る! 」
何の宣言だよ。
部屋を出ていく姉を見送った後、俺はパソコンの電源を入れた。
そこに映し出されたのは、小説だ。
そう、俺の作品だ。
あの二人の作品を読むにつれ、何となく。
いや、それはあまりにも見栄っ張りだ。
書きたくなったんだ。自分だけの物語を。
そして、普段とは比べ物にならない程、キーボードに指を走らせる。
「けほっ」
――異世界転生まで
あと29日――
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます