第4話 試練

事故から3日が経った頃、俺はまた夢を見た。


9:20 あすかが一人でバスに乗っていた。

そして、バスは工事中の橋に向かっていた。

工事中ではあったが、車などの通れるスペースは用意されていた。

そして、バスがその橋を渡っている時橋を支えている紐がちぎれ、

橋はだんだん崩れがれきや、車などが海に落ちていっていた。

あすかが乗っているバスはなんとか壊れずに、立てていたが、今にでも崩れそうな状況だった。あすかの乗っているバスのドアが開き、中にいた人たちが大勢慌てて出てからのがわかった。他に崩れずいる地面の上にいた車やバスの人たちは橋の先端に向かって走りあすかもそこへ向かって走っていたが間に合わなかった。次々と地面が崩れ、どんどん人が海に落ちていっていた。何人かは地面が壊れる寸前にあった橋の壊れて残った鉄が剥き出しになっている部分に捕まり今にでも落ちそうだった。あすかは必死に走っていたが、また橋が崩れあすかは落ちてしまった、その時沢山海に浮かんでいた車の上に落ちたがあすかは体を強く打ち付けたのか気を失っていた。橋が壊れ、先端が無防備に剥き出しになっている鉄の棒は、あすかに向かって落ちていき。その鉄の破片は意識のない、あすかの身体を無残に突き刺した。


はっ!目が覚めた俺はあすかのあまりの無残な姿に気分が悪くなり、トイレで戻したのだ。オエッ

相変わらず俺は汗をびっしょり書いていた。そして俺は思い出した。うそだろおい。冗談だろ、あすかは昨日、バスで名古屋に住んでいる親戚に会いにいくと言っていた。冷や汗がどんどん出ているのがわかる

今何時だ。9:08 もうすぐじゃねえか!俺はあすかにメールした。

れい:『あすかバスには絶対乗るな。』

れい:不在着信

れい:不在着信


くそっ!なんでこんな時に出ねえんだよ。

9:12 俺は猛スピードで家を出た。

俺はバイクだったがバスの出る時間は過ぎてしまい、なくなくあすかの乗っているバスの通るバス停へと向かった。俺は落ち着かないながらもあすかの乗るバスを待った。

すると1台のバス 呉服町〜呉服町〜

俺はバスに乗りあすかを必死に探した。

あすかは俺を、なんでここにいるの

と言わんばかりの目で見つめていた。

状況を説明している時間はなく。

あすかの手を引っ張った。

あすか:『ちょっとどゆことなの?なんでここにいるの?ねぇ!れい』

れい:『話をしている場合じゃないんだこのバスは危ない、すぐに降りろ』

といい、おれは運転手にバスを止めるよう怒鳴っていた。ほかの乗客にも俺は言った。

れい:『このバスはもう時期海の中だ。死にたくないなら今すぐこのバスから降りろ。』

言葉を選んでいる暇はなく気づいた時には俺はバスジャックのような発言をしていた。

乗客たちは当然信じるわけがなく、

俺はあすかの手を引っ張り、バスから降りようとした。その時あすかが俺の手を弾いた。

あすか:『どうゆうことなのれい!ちゃんと説明して、あたし降りないから』

れい:『事情は後で話すから、俺を信じてくれお願いだお前を死なせたくない』

その言葉にあすかは不思議ながらも、

バスを降りてくれた。。


次の日...。 あすかはニュースを見て頭が真っ白になった。


なんと昨日乗っていたバスが橋が崩れ、

乗客全員まだ見つかっていないとのこと。


あすかは急いでれいにでんわした。


プルプルプルプル...


あすか:『れい。どうして分かったの。』


俺は信じてもらえそうになかったが、

あすかに真実を話そうと思っていた。


れい:『いつもの喫茶店これるか?』

あすか:『わかった』


俺はすぐに喫茶店につき、

あすかもその後すぐに着いた。

あすかの顔は青ざめていた。


あすか:『れいなんで...』

不安そうにあすかが俺に問う。


れい:『信じないと思うが俺が今から話すことは全部ホントの事だから。最近おれ夢を見るようになって、それもただの夢じゃあなくて、現実的で。バスの事故も夢で見てさ、あすかその橋の瓦礫に串刺しになってたんだ。』


あすかはしばらく何も喋らず、

俯いていた。やっぱり信じられないか。


しばらくたって、あすかようやく口を開いた


あすか:『こないだのトラックの事故も夢なの?』

れい:『そう。脳内に映像が流れてきた。』


あすかはまた黙っていた。

そして...


あすか:『れいの話信じるよ』


俺は驚いた。え!信じる?なんでこんなドラマみたいなこと信じれるわけが無い。

と俺は驚いた目であすかをじっと見つめた。


あすか:『れいが私に嘘つけるわけないもん。それに私を2回も守ってくれた。』


とあすかはニコッと笑いながら言った。


俺は予想外の言葉に思わず安心と涙が混み上がってくるのが分かった。


あすか:『ありがとう。』

あすか:『でもれいなんでそんな夢見るんだろ。なんか心当たりないの?』


れい:『ないんだよな。いきなり見るようになって俺にもよく分からないんだ。』


結局この日は原因が分からないまま、

あすかと喫茶店でわかれた。

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