第9話 これってデートですよね?

「ど、どうしましょう・・・」


 私はお買い物の準備をするために、一度部屋に戻っていた。


「ま、まさか私が流星さんとデートすることになるなんて…」


・・・てっ! 違う違う!私は流星さんとお買い物に行くだけで、デートではありません!

・・・たぶん。


そんなことを考えていると、ふと、こんなことを思った。


(そういえば、この家に来てどのくらい経ったでしょうか?まだ一ヶ月も経ってないのに何でこんなにみんなと仲良くなってるのか、不思議でしかたないです。)


 前の学校では、友達はいたけど、それは表だけで、本当に分かり合えるはいなかった。


 でも、ここに来てひかりちゃんや乙黒くん、そして、流星さんたちと出会って、親友と呼べる存在ができた。


 転校初日、あの三人が楽しそうにしているところを見た時、私は(あの三人はなぜあんなに仲良しなんでしょう)と不思議に思った。私は、三人が信頼しあっているように見えた。


 そして、三人と一緒に話したり遊んだりしてきて、それは確信へと変わった。


 だから私はこの高校に来て良かったと思っている。


 そんなことを考えていると、時計が視界に入った。


「あっ!? 思った以上に時間が!」


 急いで準備しないと流星さんを待たせてしまいます!


 私はお買い物に行く準備をして、自分の部屋を後にした。

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