第5話 俺の人生終わるのかよ…

 学校が終わり、いつも通りに帰っていた・・・


「なあ、一つ聞いてもいいか?」


「はい、なんでしょう」


・・・いつも通りに帰っていたはずだった。


「なんで俺と一緒に帰ってんのお前?」


「いいじゃないですか少しくらい」


 俺はダメだと言ったはずだ、こいつは同棲がばれるのが嫌じゃないのか?


「いや、良くないだろ…もし誰かに見られてたらどうするんだよ、学校での俺の居場所なくなるよ?」


「ごめんなさい、でもどうしても一緒に帰りたくて…」


「なんで俺なんかと帰りたいんだよ」


「それは、その…なんとなくです!」


 いや、意味わからんわ、なんでやねん、まあ俺もそこまで嫌な感じじゃないからいいんだけど。


「言ってる間にもうお家に着いちゃいましたね」


「本当だな」


 気が付いたらもう家についていた。いつもならもっと長く感じるのだが、一緒に帰る人がいるとこんなにも時間の流れが早く感じるのか。


「ふあー疲れたぁー」


ソファーにダイブし、気が緩んだのか一気に疲れが出た。


 すると、玄関の方から扉の開く音がした。


「おかしいな、この家に普通に入ってくるのは鈴華くらいだし…も、もしかして泥棒か」


 怖いので一応、鈍器(フライパン)を持って玄関に向かった。


「だッ誰だ!そこにいるの…は?」


「俺だよ」「私よ」


「な、なんでおっつーとひかりが…?」


・・・ッ!も、もしかして!俺のあとを追って来たのか…


「ねぇ星、聞きたいことがあるんだけど、なんで鈴華ちゃんがここに来てんの?」


「な、なんの話しかなー」


「おい、星、まさか俺に隠し事をしてたとはな…」


「あ、あの~だからその何て言うか~」


「あの、流星さんすみません、少しいいですか?」


「申し訳ございませんんんんんッ!!」


 俺は渾身のDOGEZAをした。


━━━※━━━


 俺は鈴華と同棲することになった経緯を全て話した。


「ふーん、で、同棲することになったと」


「マジでそんなことあるのかよ」


「すみません、隠すつもりは無かったんです…」


「でもまあ、そう言うことなら仕方ないかな、だから鈴華ちゃんが謝る必要はないよ」


「ああ、そうだな」


「お前ら…わかってくれるのか」


「は?なに、このウソつき」


 理不尽ッ!?俺だけ態度おかしくない?


「だから、お前らには内緒にしてほしいんだ、お願いする」


「まあ、いいけど、だってそうしないと鈴華ちゃんが困っちゃうし」


「そうだな、俺も賛成だ」


 良かった、二人ともわかってくれて。


 すると、ひかりがある提案を持ち出した。


「じゃあさ!良ければ皆で━━━





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