第2話  どうしたんだ.....?

『俺は変わってみせる!』

そう決意してから3ヶ月。夏休みに入って、

俺は陸上部仲間の上田から声を掛けられた。


「おーい高崎〜!」

「ん?何だ上田か。」

「いやいや第一声でそれはひどいでしょ〜。」


このチャラそうな雰囲気の上田翔は小1からの幼馴染で普段から仲良くしてるまあ学級カースト上位にいるやつ。まあ俺はこのチャラさ嫌いじゃないけど。


「それよりさ〜。お前何があったんや?」

「何の事だ?」

「いやいや昨日戸川さんが何回も高崎のこと見てたで?」

「確かに何回か目はあったけど....」



そしてここでお話しは昨日の夕方にさかのぼる


「おーい紫央!この金で酒買ってきて〜」


かなり酔っている父敏雄がリビングで寝そべっていた。


「まだ飲むの?あと俺は酒買えないよ?」

「そうか、じゃあつまみでええよ」

「何で上から.....」

と呟きつつもコンビニに向かっていた。



さっさと会計を済ませて家に帰ろうとしたのだが、最悪な事態を見てしまった。


ここは人気の無い路地裏。

そこで学年のアイドル戸川さんが連れ去られようとしていた。

俺は「見てしまったもんは仕方ないよなぁ」

と思って近づいた。



「あの!そこで何してるんですか?」

「あぁ?なんやガキが!」

「いや、何故か連れ去られようとしている人がいたんでね。」

「おい!何をまたまたしているんだ!」

「組長!そこらのガキが邪魔しに来ました!」

「そいつもひっ捕らえとけ!」


そう組長らしき人が叫ぶと俺の方に手を伸ばしてきた。

困ったことに巻き込まれたもんだと思いながら、意識ははっきりと向けていた。


数秒後、目の前には倒れて動かないヤクザの軍団と泣きそうになる戸川さんがいた。


「大丈夫ですか?戸川さん?」

「え......?」

「立てますか?1人で帰れますか?」

「はい...。」

「じゃあ俺はおいとまします。」

「あの.....ありが...?」


俺は戸川さんを放って帰ってきた。

案の定父は酔い潰れて寝ていた。




【あとがき】

どうも初めまして!sarama 894です!

今後はこれぐらいの文字数で投稿を続けていく予定です!

どれくらいの長さになるかはまだ検討中ですがまだまだ中学生活との並立で頑張っていくつもりです!

次回は戸川さん視点でお送りします。








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