第110話 呪いを解除する力なんぞないぞ?

「なあ王女様、俺が呪いに打ち勝ってると言っても、そもそも呪いをどうやって解除するんだ?俺にはそんな能力なんぞないぞ?」


俺ははっきりと王女様に言った・・・・

どうしてこうなったか知らんが・・・・


「それには心配及びません。もうすぐ私の呪いは解除されるでしょう・・・・」


??何故だ??


「え?自力でできるなら、俺いらないんじゃ?」


「いえ・・・ランナル様を巻き込んで申し訳ないのですが・・・・あの行為には、他にも意味があるのです・・・・」


あの行為って・・・・ナニだよな?


「言ってる意味が分からないのだが・・・・」


「姉が呪われたのは・・・・淫魔のせいですわ。そして・・・・私もその影響を色濃く受けており・・・・呪われた対象者と口づけをかわし・・・・交わした相手もすぐに呪われるのですよ?本当はその後、行為はしないはずだったのですが・・・・ランナル様は呪いを受けませんでした・・・・で、私は思いました。このまますれば呪いが解除されるのでは?と。そして・・・・・どうやら正しかったようです・・・・」


意味が分からんぞ?


「そ・・・その・・・・言ってる意味が分からん・・・・」


これガチでやばい奴だ・・・・もう手遅れだが・・・・


「あのまま中で果てましたよね?たまたま私は初めてでしたが・・・・まあそちらはどうでもいいです今回は関係ないですから・・・・ですが、呪われた相手に、呪われずに果てれば・・・・解除されるのです・・・・」


・・・何だその解除って?


「解除というより解呪ですね?淫魔の呪いを打ち消すには、これしかありませんの。」


そう言った直後、王女様の身体が熱くなった。いや・・・何だこれ?熱いと言うか・・・・大丈夫かこれ?


うわ・・・・身体がけいれんしてるぞ?泡吹きやがった・・・・下も何だか駄々洩れ・・・・


「お・・・おい王女様がおかしい!どうしたら!」


俺はカチヤらに助けを求めるも・・・・彼女らは固まってる・・・・


「今の王女様に触れれば・・・・私達も呪われるのでは?ランナル様がどうにかしないと・・・」


カチヤにそう言われ・・・・マジっすか?


だが・・・・そのうち王女様は落ち着いた・・・・


俺は王女様を抱きかかえ、机の上に・・・それしかないからな・・・・寝かす。


暫くして、王女様はパチッと目を開ける。


何やら自身の身体をあちこち見ている。

首を動かすも・・・・あの恐ろしい動きはしていない・・・・


「あ・・・あああ!」


「ふぇ・・・・フェリーネ王女、大丈夫か?」


「あ・・・ああああ・・・・・!!!!!呪いが・・・消えましたわ!」


どうやら意味不明ながら、呪いが消えたようだ・・・・


「あの!ランナル様!妹とも行為に及んで下さいまし!」


ええ?いきなりそれかよ!


「だが・・・・あの2人共あんな形でするのか?」


「そうですわね・・・・あ、ランナル様は・・・・ゲートを所持されていますわね?」


何で知ってんだ?


「どうしてそれを・・・・?」


「王家の情報網を甘く見てはいけませんわ。ゲートで・・・・ベッドを取ってきてくださいますね?」


あ、ゲートでベッドの所に行くんじゃないんだな?


「で・・・どうしろと?」


「あの2人とは、結界の中で行為に及んでもらいますわ。」


まさかの・・・・


「妻が目の前にいるのにか?」


「ええ・・・・あの3人も、無意味に今動くのはあまり宜しくありませんからね。」


なんてこった・・・・

兎に角、俺は一度ゲートで・・・・拠点に戻り、寝具を片っ端からカバンに入れ・・・・

またここに戻ってきた。


で・・・・


「では・・・・ここにベッドを設置して下さいまし。」


場所まで指定されてしまった・・・・

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