第109話 姉の恐ろしさ

この3姉妹、さらに姉がいるらしい・・・・


そして・・・・実の妹たちに呪いを授ける?与える?姉って何なのだろうな?


「ランナル様のそのお力で、どうか・・・・私達はいいのです・・・・国をお救い下さい!」


また土下座・・・・


「一寸待って!土下座禁止!先ず普通に座りましょう・・・・?」


俺はそう言うしかなかった・・・・


何せ相手は王族、しかも王女様だ。


「「「はい・・・・」」」


何故か3人、同時に返事を・・・・


そして、やっと落ち着いて話ができそう・・・


だけど・・・何で俺の所にフェリーネ王女は座ってるの?それもナチュラルに。


「私の・・・・王女の初めてを捧げたのです・・・・当然でしょう?」


「何が当然かよく分からんが・・・その、そっちは・・・謝った方がいいのか?」


「・・・・次は妹を相手してやって・・・・」


「「「「え?」」」」



その場がさらに固まる・・・・


カチヤも、ヘインチェちゃんも、エリザベートも困惑だ。


「それはまた後で・・・・で、俺にこの国を救ってほしいって事だけど・・・・単にいい装備してるだけの能無しだだぞ?そんな俺が国を救えるとは到底思えないのだが・・・・」


「・・・・それは問題ありませんわ。ランナル様は・・・・私の呪いに打ち勝っておいでです。私のこの呪いは強力で・・・・接吻をいたせば、それだけで呪われてしまうのですよ、実は。」


げ!何て事だ!俺も呪われたのか?


「しかも・・・・あのようあ行為に及んでなお、無事でしょう?」


あのようなとは・・・・ナニだよな?


あれにそんな意味があったのか?

単に淫乱じゃないのか・・・・?


「王族の初めてです・・・・単にスケベで差し上げたのではないですよ?実際にランナル様が国を救って下さるかどうかの見極めでしたから。」


・・・重い・・・・重いぞ?急に重くなってきやがった・・・・


何だこれ?単に爵位を得るのじゃなかったのか?

何で国を救うとかの話になってるんだ?


「ここは今結界に守られております・・・・そして、姉もまた呪いを受けております。その姉が私達を呪ってしまったのです。」


「ええとその話と、王女様の姉の話は関係あるのですか?」


王女様、その体勢で何か言うのは、その・・・理性が・・・・なにせ身体ごと此方を向いて、俺にまたがってるんだよ・・・・


顔もめっちゃ近いし・・・・


「ああそうでした・・・・姉に聞こえないためにですよ?」


「結界が無いと聞こえるの?というか聞こえると問題が?」


「・・・・姉を通して、呪いを姉に与えた何者かに聞こえる恐れがあります・・・・なので、その警戒をですね・・・・」



そこまで言われた時に、気が付いた事がある。俺はその・・・・呪いを解除する能力なんぞ持ち合わせてないってな。


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