第108話 俺は何をしてしまったのか・・・・

城の奥へ案内され、どんどん進んでいく俺達。


勿論先頭はフェリーネ王女様だ。


別行動になると思ったのだが、

「一緒に来て下さいね?」


だった。


むう・・・・


因みに先頭は王女様だが、その横には何故か俺が王女様に支えられ、歩いている。


どうやら俺の隣に居たいらしい。


俺はもう馬車でその・・・・精気を吸い取られてしまったかのように、それはもうげっそりしているらしい。


もしかしてサキュバスとかの淫魔なのか?


エリーザベトは流石に一人で歩いているが・・・・


ヘインチェちゃんとカチヤは、お互い抱き合いながら歩いている。


そんな俺達の何故か後ろを、双子の姉妹は歩いてくる。普通3人の王女が前なのじゃないか?


やばい・・・やばいぞ?危険察知が頭に響き渡るう・・・・


これ以上前に進むな!と頭の中の俺が言っているが・・・・現実は無理やり連れられている。


これはもしや人生で一番のピンチなのではないか?


すっかりやつれはてた俺は、冷や汗すら出なかった・・・・


そして、待合室?に案内される一行。


「ここで休みましょ?」


休むってなんだ?


ここは部屋の中で・・・・妻達だけでも逃がすべきか?


「逃がしませんからね♪」


ひいーーーー


妻達は・・・・エリザベートさんですら震え上がる。


部屋に入ると・・・・普通の応接室?っぽかった。


で・・・フェリーネ王女が・・・2人の双子に何か指示を出し・・・・


何故ドアを閉めるの?しかも鍵をかけやがった・・・・

で・・・双子は何か魔法を使ってる・・・・


やばい、俺の人生ここまでか?


何か結界を張ったようだ。


フェリーネ王女はドアや、部屋の隅々を確認している。



「リーサンネ、ローシェ、警戒を。」


「「はい、お姉様。」」


今更何を警戒するのだ?


さらにフェリーネ王女は何かの魔法を展開する。


「今この部屋に結界を張りました。さらには音が漏れいない様にしています。」


何を突然言い出すのだ、この王女様は。


で・・・俺達4人は、ソファに座るよう言われ・・・・


何故か双子はテーブルを撤去。


俺達の前に、広い空間ができ・・・・


そこに3姉妹が・・・いきなり土下座を始めたからもう驚くのなんのって。


「ランナル様とその奥方様には、非常に不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした!」


見事な土下座だ・・・・


さっきまでのあの異様な王女様は何だったんだ?


「あ・・・あの・・・さっぱり理解できないんだが・・・・顔をあげて・・・土下座は止めて?」


すると、今度は・・・・正座で話し始める。いや、顔上げただけでしょ?


「私達は今・・・・国の存亡の危機に見舞われております。どうかお助けを!」


ますます意味が分からん・・・・


「ランナル様、意味が分かりませんね。失礼しました・・・・実は、私は呪いを受けております。」


「え?呪い?」


「ええ・・・・先ほどお見せした・・・・例えば首です。私達3人は、ギルド内では何とか結界で護られているのですが・・・・あのような馬車の中では・・・・結界が意味をなさず・・・・」


「あ、ちょっと待って!その呪いって何なの?どうやって呪われたんだ?」


「・・・・姉に・・・・」



まだ姉がいるのかよ?

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