第100話 リーサンネ、ローシェ、フェリーネの3姉妹

カチヤが一番素早く反応。

あ、すまん、全く接近に気が付かなかったから、固まってしまってたぜ。


「はじめまして王女様。私ランナル様の妻のカチヤでございます。そして、こちらもランナル様の妻のヘインチェ、エリーザベトでございます。以後お見知りおきを。」


にっこり微笑んでそう言うカチヤ。


ここはギルドだから大丈夫と思うが・・・・


「まあ!もう既に3人の女性を妻に?流石は英雄色を好むですわね!素晴らしいです!秀でた殿方は、複数の女性を娶る必要がございますし、 ランナル男爵・・・・・・におかれましては、これからさらに上にいかれましょうから、まだまだ少ないですわね。カチヤ、これからランナル男爵は3人の王族を娶りますので、恐らく私が正妻、リーサンネ、ローシェ、そしてカチヤとヘインチェ、エリーザベトが側室となると思いますが、先に妻となった貴女方3人の事は先妻として尊重いたしますので、どうぞよしなに。」


にっこり微笑んで応対するえっと、フェリーネさん?


少し女の戦いになってきた感があって・・・怖い。


「まあ、これはこれはフェリーネ様ともあろう方が、おかしな事を。私たち3人は先妻ではなく、現在、妻でございますよ?」


「ああ、これは失礼を、不勉強でしたわね?先に妻になっている3人を尊重するという意味ですので、他意はございませんの。もし失礼をしたのであれば、謝罪いたしますわ。それに、私、貴女方と、親しくなりたいのですの。実はわたくし、そちらの方も・・・・ウフフ♪」


何がそちらの方なんだ?


「あ・・・その・・・私は・・・そちらの方は・・・ごめんなさい!」


何故か俺の後ろに隠れるカチヤ。


「なあ、ええと王女様?あまり3人をいじめないでくれないか?」


「まあ、ランナル男爵様、失礼いたしましたわ。ですが、私たち3姉妹を、娶って下さらなくてはいけませんよ?」


「あんたらを嫁にするって・・・・降嫁って言うんじゃないのか?」


「そうですわね・・・・そうとも言うかもしれませんわ。」


「だが・・・・断る!」


「「「「「「え?」」」」」」

何故女性6人がはもるんだ?


「いいか?3人だけでも俺は干からびそうなんだ!それが6人になれば・・・・俺は干物にされちまう!」


場が固まる。あ、カチヤ達には心当たりがあるのか、顔が真っ赤だ。


「心配ありませんよ?私たち3人は、王族ゆえの未通娘として過ごす必要がありますので、それほどご負担にはならないと思いますから・・・・」


いやいや、ヘインチェちゃん達はやっぱり初めてだったが、その後とんでもなかったぞ?信用できん・・・・


すると、リーサンネと言う女性が・・・・


「まあ、今後の事を考えれば、私達3人を嫁にするのは、ランナル様にとって良い選択になりますわよ?私達もできれば、素敵な男性と結ばれたいですし。こちらのローシェともども宜しくお願いいたしますわ?」


「ふふふ、双子は初めてですか?私とリーサンネは双子なのですよ?」


ええと、こちらの女性がローシェさん?確かに顔そっくりだな・・・・今は3人が違う服装をしてるから、何となく色で区別がつきそうだが・・・・

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