第99話 3人の王女様

「こちらですわ。」


そう言われ、特に作りが立派な部屋に通される。


「しばらくお待ち下さい。」


そう言って案内してくれたローシェさん?に促され、それぞれ・・・ソファ?なんだかすごい椅子に座る。


暫くして、もう1人の・・・・リーサンネと言う女性がやってきて、ローシェさんと共に、飲み物と皿に入ったお菓子?をそれぞれの前に置いてくれる。


そして・・・・


「改めまして、ようこそラーテートへ。私はリーサンネ、こちらはローシェ、最初に対応していたのが姉のフェリーネでございますわ。」


凄く丁寧な話し方。


因みに俺の隣にはカチヤ、そさらにの隣に子爵様。で、俺のもう片方にはヘインチェちゃんが座った。さらに隣にエリーザベトさんが。


ギルド嬢の2人が両隣になるように頼んだのだ。何かあると・・・だから。で、入り口に近い方にエリーザベトさんが。まあ、無いと思うが、万が一の時は、彼女が頼みの綱だから。


そして・・・・暫くして最初の女性が、誰かを連れて戻ってきた。


「皆様お待たせしてしまいましたね。ご挨拶が遅れましたが、フェリーネと申しますわ。こちらは現在ラーテートでのギルドを任されております、叔父のデルクでございます。」


「うむ。儂がデルクじゃ。兄に代わりまずは歓迎いたす。遠路はるばるご苦労だった。だが・・・あまりにも早すぎる到着だな。まだ連絡を出してから2週間ほどしか経ってないはずだが・・・・ポーテートからラーテートまでは、普通は馬車で2カ月ほどかかるはずだが・・・・」


鋭いご指摘・・・・


うーん・・・この3人の美女と共に、このおじさん・・・・この3人の叔父?このおじさんにも違和感がある。


子爵様が突然立ち上がり・・・・


「デルク殿下でございますか?申し訳ございません、そうとは気づかず、座ったままとは・・・・」


何だか変だ。殿下?


「よい。ここはギルドだ。儂もたまたま近くにおったゆえ、こうして姪っ子に呼ばれやってこれたのだ。其方は・・・・ポーテートの領主だったかの?確か子爵?」



「は!その通りでございます。」


俺はカチヤにそっと聞く。


「なあ・・・あんまり考えたくはないんだが・・・・あの4人、王族か?」


「3人の女性は・・・・それにあの男性・・・・確かそのような名前の王女様と、王様の弟・・・・殿下がおられると聞いた事があります。」


やっぱそうか・・・なんとなくそう思ってたんだよな・・・・


そう話していたが、決して周りを見てなかったわけではない。だが、気が付くと、最初に対応してくれた女性が、目の前にいた。

俺もそうだが、俺の妻3人も驚く。特にエリーザベトさんが。


「貴方様がダンジョンを救って下さった英雄様ですね。お待ちしておりましたよ。あまり人数が多くなってもいけませんから・・・・3人にいたしました。」


??何が3人なんだ?

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