ランナル、貴族になる!

第91話 ギルドへの報告

ダンジョンから解放され、暫し家で休んだ。


金の方はもう心配いらない。


そして、貴族になるために着ていく服も、仕立て終わり、手元にある。


あ、そう言えばどこは行けばいいんだ?


「それでしたら・・・・子爵の館にまず行きましょう。」


カチヤがそう教えてくれる。


王都まで行くのか?


近ければいいが、そうでなければ・・・・何週間も移動する?現実的じゃないよな・・・・


カチヤにアポを取ってもらい、約束の日時に向かう。


「やあ、待っていたよ!ダンジョンでは大活躍だったそうじゃないか!」



ジギスヴァルト・ピュヒョ子爵が何故か外で待っていた・・・・


「まあお父様、どうしたのですか?」


「カチヤよ、今話題の英雄、ランナル君が来てくれるんだ!待たずにどうしろと??」


いや、どうしろと言われてもな・・・・


「ええと、私達長い事ダンジョンにこもってましたから・・・・その後まだギルドへ報告していないんです。なので今、私達の事がどういう風に言われているか、知らないんですよ、お父様?」


「なら早くギルドへ向かう事だな。と言うか、今から行こうそうしよう!」


何か知らんが、子爵様は強引に俺達を連れていく。


ふう・・・・何だかんだでクランメンバー全員で向かう。


子爵様が連絡してくれていたのか・・・・ギルドの建物の外には、職員をはじめ、冒険者達が並んで待っていた。


は?何だこれ?


「お待ちしておりました!さあ中へ!」


あれは・・・この建物のトップ、ギルド長だったかな?


冒険者達も、あのメンバーが今回のダンジョンを正常に戻した立役者なんだと。

とか、


ポーテートダンジョン、100層だって?しかも踏破したとか・・・・


見たか?全員LRフル装備だったぞ?


まあそんな感じのが聞こえたが・・・・妬みやっかみじゃないから無視して中へ入る。


全員奥の・・・・のさらに奥、今まで見た事のない部屋に通される。


「まずはダンジョンを正常に戻してくれた事、礼を言います。ありがとう!」


いきなり頭を下げてくる。


そして・・・


「正式にはまだ報告が来てないが・・・・ポーテートダンジョン、100層踏破・・・・やはり噂通りと言うか予想通り100層とは・・・・」


ギルド長がそう言いつつ、俺の方を見てくる。


「ああ、確かに100層で終わりだった。」


「なるほど・・・・ああ、それと・・・・王都から連絡が来ていてな・・・・」


何だ王都?一体どれほどここと距離があるのか?さっぱりわからん・・・・


「あの、ギルド長?後ほど報告しますから・・・・」


カチヤがそう言ってくれる。


「ああ・・・すまんかったな。ああ、ローテートの方には・・・・」


「あ、それは私が報告します!」


ヘインチェちゃんが挙手をしつつ発言する。


「おお!君はローテートの職員だったね。ではそちらは任せよう。」


その後・・・・カチヤが手続きをし、その間に俺とヘインチェちゃんがゲートでローテートへ向かい、同じく報告をした・・・・


あ?王都からの連絡って何だ?

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