第92話 ラーテート王国からの連絡
「なあ、離れた街とか都市って、どうやって連絡してるんだ?」
俺は知らないから聞いてみる。
「ランナル殿は知らない?申し訳ない。連絡手段は、魔道具ですよ。」
ギルド長がそう教えてくれる。
「なんだ、知らなかったのかい?それなら教えてあげたのにな。ああ、我が家にも一台あるぞ?」
子爵様の館にもあるのか。
「ランナルさん?ええとですね、領主がいる村、後は町以上の領地を治める領主、貴族、それにギルドには置いてあるんですよ、その魔道具。あ、因みにギルドの魔道具ですが、換金ボックスも連絡手段になるんです。」
カチヤが話してくれる。
「ただ、換金ボックスはですね、画面から遠距離通信モードに切り替える必要があるので、普通はしませんよお?」
ヘインチェちゃんも話をしてくれる。
今まで他の街へ連絡とか、関わる機会も無かったから、知らなかった。そんな便利なもんがあるのか、と。
「じゃあなんだ、人も他の街へそんな感じで行き来できるのか?」
「いや、それとは根本的に違うな。連絡は文字だけだからな、さほど手間はかからないが、人となると全く違う。」
「エリーザベトさん、どう違うんだ?俺にはさっぱりだが。」
「ああ、例えばだ、手紙を出すとして、例えば訓練をした鳥に運ばせる事はできるだろう?軽いからな。だが・・・・人となるとそうはいかん。ワイバーンクラスの魔物が必要だし、維持するにも膨大な金がかかる。それに、実際人を運ぶとして、危険が伴うし、1人はワイバーンの操縦に掛かりっきりになるからな、実質一人ぐらいしか運べん。」
何となくわかった気がする。
「じゃああのゲ「ストップだランナル!」」
エリーザベトさんにとめられる。
「ここでは言わんほうがいい。あれは大事なものだ。もっと考えないと駄目だぞ?」
「ああわかった・・・・」
そうだな。ゲートは簡単に遠距離を行き来できたからな。
因みにエネルギーは、ゲートに乗る人の魔力だ。
ゲートは魔力を吸収し、動くようになっている。
え?そんなの危険じゃないかって?
ちゃんとゲートを使い、ゲートから出たら、魔石を使って回復すればいいだけだからな。問題ないのさ。
もし、ゲートに魔石をセットして・・・・となると、構造が複雑になって、管理や、作る時の手間がかかりすぎて、このような形になってるんだよな。
まあ、出来たのが偶然の産物だから、一から開発しろと言われても無理だぞ?
「ああ、話がそれたが、これが王都からの・・・・手紙だ。」
俺は・・・・う・・・・
簡単な文字は読めるが・・・・こうも難しいとな・・・・
「読みましょうか?」
「任せたカチヤ!」
目が痛くなるな。
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