第89話 神のお願い

(それで不具合が出なかったのですね・・・・もはやいま生きている人が覚えていない、イベントでの出来事・・・・まだ残っていたなんて・・・・まさか・・・これを消そうとすれば、何か不具合が?そうでなければとっくに削除しているはず・・・・これは、不味いですね・・・・仕方ありません・・・・今は5までの装備を・・・・6を追加し・・・・できないようにするしか・・・・しかし、それでは・・・ああ、そうですか、Nだけ6を追加すれば・・・・?)


さらに内心で神は・・・・


(あの、ごめんなさい、もう止めて下さい許してください認めますから・・・・)


心の中はズタズタだった・・・・


こうして負のスパイラルがまた発生する事になるのだが・・・・この時、神はあまりにもてんぱっていたため、気が付かなかった・・・・



【・・・・原因が分かった・・・・再現感謝する。それに、ダンジョンの不具合の知らせも、感謝する。今までの事は・・・・私が以前公認してしまっているからね。そのまま受け取ってくれたまえ。それと・・・申し訳ないが、今後はしないでほしい。】


「・・・・いいのか?あれ持ったままでいいのなら、もはやダンジョンなぞに行かなくても一生暮らしていけるのだが・・・・」


【貴重なハンターさんが、ダンジョンから離れるのは残念ですが・・・・貴方は・・・・なるほど・・・爵位を頂くのですね・・・それではどのみち無理ですね。では・・・・この事は他言無用で、さらには・・・・同じ事をしないで頂く。これでいいですね。】


「ああ、わかった・・・・まあ、よく分からんが、神さんも苦労が絶えなさそうだな・・・・」


【ええ・・・・これでなかなか苦労してるのですよ・・・・では、また何かありましたら・・・・ご協力のほど、お願いしますね・・・・】


そう言って神は消えていった・・・・


「・・・・はあ・・・・・まいった・・・・」


俺は全身から変な汗が噴き出していた。


「色々大変でした・・・・」


カチヤが汗をぬぐってくれる。


「一瞬嫌な気配があったが・・・・」


エリーザベトさんは気が付いたようだ。一瞬凄い神の殺気があった事に。


あれは全力で殺しに来る殺気だった。その後神が苦しみ始めたから・・・・何かあるのだろう。


「ランナルさん?あの・・・ファイさんでしたっけ?先程から待ってますよ?」


ああ、そうだ・・・・ファイさん?が連絡してほしいと言う事だったから・・・・そうしたが・・・・彼女が事の発端だったな。


【ランナル様、ダンジョンの修復に関し、感謝いたします。】


「ああ・・・・つうか、俺何もしてねえぞ?」


【そんな事はございません。ダンジョンは正常に戻りました。ネットワーク上のすべてのダンジョンが正常に戻っております。】


ねっとわーくじょう?なんじゃそれ?

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