第88話 神の目の前での不具合再現

確かカバンにあったよな?


N装備一式・・・・


真っ先に見つかったのが、何故か槍だった。

ありゃ?確か槍ってこういうのしてなかったよな・・・・?


まあいいや、たぶんできるだろ?


「じゃあやる。このNの・・・・槍・・・・神さん、他の人に知れるとあれだけど・・・・わかるかい?」


【・・・・ああ、確認した・・・・続けていいよ。】


「これを・・・・一気に投入する・・・・すると・・・・」



”一度返却いたします。再度もう一度お願いします。”


換金ボックスの画面からエラーの文字が・・・・


そして、やはりそこにはHNの槍が・・・・


【・・・・何?どういう事だ?もう一度だ・・・・もっと進めてくれたまえ・・・何か忘れている気が・・・・】


そう言われ、どんどん投入しなおす・・・・


”一度返却いたします。再度もう一度お願いします。”

”一度返却いたします。再度もう一度お願いします。”

”一度返却いたします。再度もう一度お願いします。”

”一度返却いたします。再度もう一度お願いします。”


ここでSSRまでなってしまった槍。


【まさか・・・・どうなってるんだ?何故だ?システムに・・・・不具合は認められん・・・・】


そのまま・・・・


”一度返却いたします。再度もう一度お願いします。”


LRの槍が15本。


絶句する神。


【君・・・・これを詳しく知っているのは・・・・君以外に居るのかい?】


「・・・・俺以外は大まかにしか知らないはず・・・・ここにいるメンバーぐらいだな・・・・」


【そう・・・・(君らしか・・・・知らないわけか・・・・なるほど・・・・もし・・・・ここで・・・・無かった事にしてしまえば・・・・)】


この時、神が突然苦しみ始めた。



【ぐごっ!んん!なんだああ!】


「おい!どうしたんだ!」


俺は叫ぶ。


「おい!何だか様子が変だ!」


エリーザベトさんも気が付いたようだ。


「え?ええ?この人・・・・神様ですよね・・・・神様でも苦しむのですか・・・・?」


ヘインチェちゃんが不思議がる。


「ランナルさん?何か嫌な予感がします・・・・いつでも、退避できる準備を・・・・」


カチヤは何か察したのか、そう促す。



『禁則事項  神は直接、間接的にヒトに危害を加えてはならない 他のヒトを使い命令してもいけない』


(ぐ・・・・そうでした・・・・考えただけでこれとは・・・・ここは・・・・誠心誠意お願いするしかありません・・・・それに・・・・これは・・・・昔の・・・・特別イベントの・・・・名残ですか?以前、このような事をした覚えが何となく・・・・)

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