第75話 ギルド長の話

奥の部屋でのやり取りが終わり、ギルド長が話があると言うので、そのまま聞く事に。


「もう察しがついていると思うのだが、今回の功績は、そこにいるランナル君がほぼ全てだ。聞けばローテートダンジョンでもそうだったようじゃないか。今回のポーテートの救出及びダンジョンの解放、それを鑑みると、今回の功績を認め、クランのランクアップ、パーティのランクアップだけでは話にならず、男爵位の授与相当と認められそうなのでな。その連絡なのだ。」


「まあ、やはり男爵ですね。おめでとうございます、ランナルさん。」


カチヤが祝ってくれる。


「まさかだよね・・・・よかったね、ランナルさん。私もこれで・・・・貴族の側室だわ・・・・よかった、あの時無理に着いてきて。」


ヘインチェちゃん、うれしそう・・・・


「そうだな、まさかここまでとは・・・・あの時、君を・・・・助けたというべきか、間に入った自分をほめてあげたい。」


エリーザベトさんには、あの時大事にならない様に、さり気なく尽力してもらってたからな・・・・


「ああ、でも・・・・本当にいいのか?俺はその・・・・こんな美女3人に囲まれて・・・・信じられない思いだが・・・・」


「其処はもう開き直って下さい。今後はもっとこういった話がありますからね?」


そうなのか・・・・


そして、後々王都へ向かうように言われ、解放された俺達は・・・・子爵の別邸に戻る事に。


・・・・

・・・

・・


別邸では、チームメンバーを交え、説明を。


「何だよランナル、何時の間にか貴族様かよ!すげえなおい!」


親方は親方だった。


「駄目だよ、もうランナルさん・・・様は男爵様なのだから、もっと丁寧な喋りをしないと!」


親方の相手の女性に注意をされる。


「おうすまんかったな!で・・・・俺らはお前の家臣になればいいのか?」


「ちょっと!言ったばかりでしょ?」


また怒られてる・・・・


「まあいいさ。そう言った場の時だけ丁寧に喋ってもらえば。むしろ今のままでいいさ。それと・・・・俺はよく分からんが、家臣団に加わった方がいいらしいけど、どうするんだ皆?」


俺がそう言うと、周りの女性陣から、「家臣団に加わりなさい!」


と、皆言われていた・・・・



まあ、俺らの今までの生活では理解できない世界だが、受付嬢達にとっては、そう言う事もよくある、よく聞く話なのだろうな。


そして親方の彼女がカチヤに、


「カチヤやったわね!」


「ありがとう!そう言う貴女も・・・・」


「ええ、カチヤのおかげかな?結婚相手が貴族の家臣団ってのも、そうそうある話ではないからね。しかも・・・・新規の貴族の家臣団なら、重用される可能性大だから・・・・」


よく分からんが、皆喜んでくれてるようだ。

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