貴族になるための準備

第76話 貴族になるための準備

王都へ行かなくてはならず、その前に、貴族になるべく、色々教えて貰う事になった。


無論親方達もだ。


何せ今まで貴族とか縁のない生活だったからな。


それと共に、何故か女性陣との結婚をせかされる。

良いのかそんなので?


同伴する女性は多い方がいいらしい・・・・流石に王様の所では相手は1人だが、それまでは複数いた方がいいらしく・・・・まあ、カチヤが最後まで相手をしてくれるようだが、ヘインチェちゃん、エリーザベトさんの方が先に知り合っている加減で、カチヤは色々遠慮しているようだ。


で・・・・今日は服を仕立てに行くらしい。

「流石にね・・・・冒険者の装備って訳にはいかないから・・・・頑張ってね!」


ヘインチェちゃん、君もドレスを仕立てないと・・・・


「私はあるよ?それよりもね・・・・エリーザちゃんだね!持ってないでしょ?。」


「そんなの持ってないぞ?だがな・・・・ヘインチェ、今回は4人とも仕立てないとだぞ?カチヤも仕立てるそうだ。」


「ええ?そうなの?お金大丈夫・・・・って大丈夫ね・・・・」


普通は仕立てるのに何カ月もかかるらしいが・・・・超特急で作らせたそうだ。


あ、この間に、俺らは一度ローテートに戻った。


本来の拠点はローテートだからな。


そこでも俺らの噂は伝わっていたらしく、街に入り、ギルドの建物に向かったら、ローテートのギルド長らが出迎えてくれた。


そこでも色々手続きがあったが、慣れたヘインチェちゃんがしてくれた。


「もう私の場所が無くなってました・・・・ランナルさん、絶対に嫁に貰って下さいよ?」


「よく分からんが・・・・ヘインチェちゃんみたいな美人を嫁に貰ったら、後ろから刺されそうだ。」


ギルドの受付嬢らに、ヘインチェちゃんは祝福を受けたようだ。


そして・・・・忙しくて寄れなかったクランの建物に入る。


「おお!なかなかいいじゃないか?」


「元は貴族の使ってた建物だからね、いいに決まってるのよ?」


ヘインチェちゃんが説明してくれる。


そうなんだよな、ヘインチェちゃんが見繕ってくれたんだ。


「しかし・・・・もうあまり使う事が無いかもしれんな。冒険者としての活動はもうあまりしない、出来ないだろう?」


「ああ、そうだな・・・どうするか?」


まさか貴族の当主になって、ダンジョンにこもりっぱなしは無理だろうからな。

よく分からんがカチヤにはそう言われてる。


なら・・・・この無駄に立派な装備は?


全部換金しないとか?

いや・・・・子爵が家宝に、自らの装備、嫡男の装備を求めたんだから・・・いるよな?


これは・・・・神に何か言われるまでの間、少しダンジョンで素材集めをしとくか?


貴族って金を沢山必要としてるみたいだしな・・・

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