第74話 家臣団

「マジで?そんな領地経営とかできないぞ?」


俺はそう思ったのでカチヤに言う。


「それはきっと問題ないですよ?子爵である父に恩を売った訳ですから、寄り親になってくれるでしょうし、後ろ盾にもなってくれます。それに、知識のある人を貸してくだ・・・いえ、寄こしてくれるでしょう。何処も人で溢れていますからね。」


「寄り親?人が余ってる?・・・・まあ、確かに職にあぶれた連中は多いがな。」


「寄り親と言うのはですね、下の貴族が、上のお貴族に従うのですよ。そして、上の貴族は寄り子が欲しいんです。あ、寄り子と言うのはこの場合、下の貴族ですね。まあこの辺りは貴族になればわかります。それと、貴族の家臣の中にも、子は沢山いるのですが、後を継げるのは、基本嫡男。どんなに能力があっても、次男以降は無理なんです。なので、こういった能力があっても職に就けない次男以降を寄こしてくれます。」


「よく分からんが、使える連中なんだな?」


「それに関しては、私も知識があるので、見極めます。」


「流石は子爵様のご令嬢だよね!あ、もしかしてカチヤが正室になるの?」


「・・・・それはどうでしょう?ランナルさんは、今後もっと上に上がる可能性があるので、正室はその・・・・残しておいて、私達は、側室ではないでしょうか?」


「そうだよね・・・でも、貴族の側室ってすごいねえ!」


ヘインチェちゃん、嫌がらず、かえって喜んでる?


「では私も・・・・側室でいいのか?それとな・・・・クランメンバーだが、親方達、本人が希望すれば、そのまま家臣団に加えるべきだな。」


「え?何それエリーザベトさん。親方達が部下になるの?」


「ああ。貴族の家臣団に加わる機会なんてそうないからな。普通は手放しで喜ぶぞ?」


そうなのか?かつての・・・・部下だよな?


「エリーザベトさんの言う通りですよ?親方達が理解しているかは疑問ですが、きっとギルドで説明してくれると思います。彼らは・・・将来が約束されたようなものですからね!まあ、受付嬢と、メイドがきっちり説き伏せると思います。」


そうなのだ・・・・チームメンバー9人。全員受付嬢とメイドをゲットしたのだ。そして、たぶん双方貴族と縁のある女性達。

なので、俺が貴族になるなら、家臣団になるべきと言ってるだろう。


「あ、今後は・・・・妻になる女性は・・・・今までたまたまよかったのですが、今後は気を付けて下さいね?今までとは比べものにならないほどの女性が接近してきます。お近づきにになりたい貴族が、自身の娘、つまりご令嬢を押し付けてきたり、どこかの商人が、娘を・・・・なんてのが今後はありますからね。それを全部受け入れてしまえば・・・・収拾がつかなくなりますよ?」


・・・・妻が100人とか・・・・死ぬな、色々な意味できっと。

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