第59話 外の魔物は壊滅

暫らく生き残っている魔物を仕留めつつ、怪我人がいないか確認。


ヘインチェちゃんと、他に回復魔法が使えるハンターが居たので、対応をしてもらう。


ああ・・・・そうそう、冒険者とハンター、何が違うんだって?

まあ、ハンターは冒険者なんだけどな・・・・



ダンジョンで武器を獲得し、換金ボックスで売りさばくには、登録が必要。

ああ、登録は・・・・あくまでダンジョン内での換金。

ギルド内部では職員がしてくれるから登録する必要が無い。


なので、登録者はハンターと呼ばれる・・・・え?そんな説明じゃわかんない?


すまん・・・・俺は説明が下手なんだ・・・・



「いやあ・・・まいった・・・まさかあんなに魔物が居るとは思っても無かったんでな・・・・」


クラン”蘇りの灼熱”のリーダーだったか?が俺の所に来て喋り出す。


決まって3人で来る。一人は女性で、もう1人は男性。


「貴方のおかげで助かったわ!うちのリーダー、何も考えないで突っ込んじゃってね!最初は良かったんだけど、次から次にオーガがやってきちゃってね・・・・」


「かたじけない!このご恩は・・・・うちのメンバー一押しのこの女でどうだ?」


「ちょっと何言ってんのよ!あのメンバー・・・・あら?1人増えてるじゃない!あんなのに太刀打ちできないわよ!」


何言ってんのかわかりません・・・・


「ここは・・・・君が抜けるのは残念だが、見たくれはかなり、いやマジで負けてねえぞ?」


何?


「嫌よ・・・・そんなの・・・・私はこのクランが気に入ってるの!」


「なあ・・・・何の話だ?」


「な・・・・何でもないのよ?」


「そうなのか?ならいいけどよ・・・なあ、ちょっくら落ち着いたらでいいのだが、相談があるんだが?」


「え?何々?あの女性3人をうまく口説く方法かしら?」


「・・・何言ってんのかわからんが・・・・クランの運営方法だよ。見たところあのリーダーはまとめ役であって、裏方はあんただろ?」


「あら?よく見てたわね・・・・」


「俺はリーダの所に行ってるから、2人でよろしくやっててくれ!」


「何もしないわよ!」


「よろしくって何だ?でまあそれは良いんだが・・・うちはクランを新たに立ち上げたはいいが、14人もの大所帯だ。どうしたらいいかさっぱりだ・・・・・拠点はあるらしいがな。」

「あら、もう拠点あるのね・・・まああなたランナルさんだったかしら?エリーザベトさんが居るし、実力は申し分ないし、ギルドの受付嬢もいるんだし・・・・あの受付の女性に聞けば問題ないわね。」


「おお!そうなのか!ありがとう!」


俺は手をニギニギぶんぶん振り回し、感謝した。


「ちょ・・・恥ずかしいわ・・・・もしかして、私も口説いてるの?」


「は?口説くって?」


「うわ・・・・もしかして他の女性にもこんな感じ?ちょっと同性としては同情しちゃうなあ・・・・」


へ?何が何だかさっぱりだぞ?



そんな事を話しているうちに、ダンジョン内をアタックする準備が整ったらしい・・・・


え?今からダンジョン内を入るの?


「ランナルさん!任せて下さい!こう見えてもダンジョンには何度も入ってますから、しっかりサポートしますよ?」


ええと・・・・カチヤさんだったか?えらく張り切ってるな・・・


(何せここでしっかりアピールしないと、3番目はおろか・・・・ひょっとして4人目?にも入れませんからね・・・・)

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