第57話 カチヤ・ピュヒョ

私の名前はカチヤ・ピュヒョ。


15歳でギルド職員になって早3年。



ギルドの受付嬢と言う、花形の職業ですが、その競争率は凄まじく、私はラッキーでした。


そうは言っても、採用される基準が、どうなの?って思うけど、仕方ありません。

何せ職に就けない女性は星の数ほどいますし、ギルド職員を希望する女性は多いですが、間違っても解体をしたいという女性はいないでしょ?


さらには・・・結婚もしたいですから、そうなると、受付嬢になって、有望な冒険者や、ハンターの方を見定める事ができますから、希望者は相当います。


なので、どうやって採用時に ふるいに掛けるかと言いますと・・・・


顔です。そして、体型です。もう見た目ほぼ100%です。


私は幸い、顔は・・・・父と母に感謝です!

スタイルは日々の努力で男性好みを維持してましたから、なんとか受付嬢に滑り込めました。

ああ、そうは言っても胸は・・・・大きくはありませんが、張りのある、よい形になるように努力してますよ?

世間ではおっぱい星人なる男性が多いと聞きますが、慎ましやかなのがいいという男性も多いのですよ?


私のはお椀型ですから・・・・丁度いいらしいです・・・・何が丁度いいのかは謎ですけど。


無論、頭の方もしっかり試験されますが、外観はどうにも・・・・何せ試験時は化粧が許されず、誤魔化し

がきかないのです。


精々髪型?


読み書き計算、話術も必須。荒くれどもをあしらう・・・・鼻であしらうとも言いますけど、そう言った事も必須なので、そこそこ体術も必要です。


そして鑑定。場合によっては商才も必要で、これらは場合によっては商館に行く事になります。


そして・・・・不本意ですが、ギルドで問題を起こす女性は・・・・商館ではなく、娼館へ行く運命。一気に天国から地獄です。


ギルド長いわく、”お前等見た目で採用されてるんだから、娼館へ行っても人気が出るぞ!”


うう・・・・好きでもない男性に裸で抱かれる・・・・妊娠するかも、病気をうつされるかも、危険な職業です。


なので、ギルドの受付嬢は、見た目は華やかですが、実際は必死です。


早く有望な男性と結ばれたい・・・・


あ、私が潜り込めたのも、先輩嬢が結婚退職したからです。


相手はS級冒険者です。


そりゃあ美人で気立ても良く・・・・そんな女性を、男性が放っておく訳がありません。


実際先輩受付嬢は20歳にならない間に相手を見つけています。



そして・・・・遂に私も見つけました!


運がいい?


不謹慎ですが・・・・この街が魔物に襲われ、籠城している時に、救世主が現れました。

オークの群れを、、魔法を使い、たった一人で壊滅状態に追い込んだのです。


そしてギルドにやって来たのですが、たまたま私が受付をしました。


これも運?他の受付嬢は、冒険者相手に手が離せなく、私だけが動けたからなのですが・・・・


そしてその方はランナルさんといいましたが、装備を見て驚きました。


主要部分はすべてLR(5)です。


さらには付き従っている2人の女性も同じく。


あ・・・・何故かローテートのギルドの受付嬢がそのうちの一人でしたが・・・・


冒険者として来ているようなので、特別な声はかけませんでしたが。


さらにはS級冒険者のエリーザベトさん。彼女は男嫌いと聞いていましたが・・・・見る目があるようです。


強い男性は、複数の女性を娶るのが当たり前ですから、まだ2人しかいないので、私が加わってもいいでしょ?


何とかダンジョンへの同行をごり押ししましたが・・・・


何と私にもLRの装備を渡してくれます。



ここで勝負に出ます。

恥ずかしいですが・・・・


幸い別室で2人きりです。


お借りした装備を、この場で着替え、装着します。


裸になる訳ではありませんが、肌着になります。

もうほとんど丸見え・・・・うう・・・・恥ずかしい・・・・でも・・・・


どうやら女性慣れしていない様子。

これは頂きです!


そして・・・・彼は、部屋にある換金ボックスで何かしています。


着替える振りして見ましたが・・・・


とんでもない事が起こっています。

何か入れた後、LRの装備が出てきたからです。


あら?ガチャしてましたか?


きっと秘密なのでしょう・・・・

彼の信用を得るためにも、心の中にしまっておかなくては。


それと問題が一つあるんです・・・・私とランナルさんの背が・・・・ほとんど同じなんです。


背が高い女性の需要はないですか?2人は低くていいですよね・・・・


注)ランナル160センチ  カチヤ159.5センチ

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