ポーテートダンジョン

第55話 ダンジョン付近での攻防

出発直前に、食料をもらった。


芋いもイモ・・・芋からできてるのばかりだ。


まあいいんだが・・・・


道中・・・・ふかしイモは旨いな、ほくほくだ・・・・


そんな事を思いながら、総勢14名でダンジョンに向かっていると・・・・



「助けてくれええ!」


何人もの冒険者がこちらに走ってくる。


「おい手前ら!何か様子がおかしいぞ、 気付けろ!」


親方が気張って言う。少し声が裏返ってるのは緊張の表れか・・・・?


何やら血相を変えて冒険者?が、こちらに走ってくるが・・・・その後ろから・・・何かが来る!


俺はダガーを大量に取り出し、足元に落とす。


「皆ダガーを拾え!そして魔物に投げろ!」


後でしっかり回収だな・・・・



そして、俺はクロスボウを取り出し・・・・冒険者の間を縫うように、矢を放つ。


ヒュン!


矢が突き刺さる。


魔物は暫くすると・・・倒れた。


あ?思ったより距離がある?


「おいおい・・・・あれはトロルじゃないか!」


エリーザベトさんが魔物を判別してくれたようだな。


トロル。トロールとも言い、巨体の怪力の魔物。動きは鈍い。


ドンドン矢を放つ。


ヒュンヒュンヒュンヒュン!


ドスドスドスドス!!


矢が当たるたびにトロルは倒れる・・・が、いかんせん数が多い。


気が付けば目の前にトロルはいた。


周りは既に交戦中。


俺はショートソードに装備を変え、トロルに切りかかる。


親方達は3人で一匹と戦っている。


さらに女性陣は、エリーザベトさんは流石にS級冒険者。


1人で苦も無く戦っている。



ヘインチェちゃんと、もう1人の女性・・・・あ、名前聞いてない・・・・は、2人で相手をしている・・・・


う、これは残りを俺が?数が多いぞ?


足元に落ちっぱなしのダガーを投げまくり、仕留める。因みに俺が最後尾だ。

その後ろは、逃げる冒険者達。


ここで魔物を通してしまえば、また街が・・・・


俺はやった事が無いが・・・・右手に剣を、左手にクロスボウを装着。


目の前に近づいてきたトロルに切りかかる。


数体を仕留めるが、一匹取り逃がす。


すかさずクロスボウで矢を放つ。


何とか・・・・



・・・・

・・・

・・



数時間後、トロルは全滅。


あいつら逃げないからな・・・・


急いでダガーを回収。


全員無事なようだ。


「あんた・・・すげえ!すげえよ!」



逃げていた冒険者が戻ってきた。


「俺らはダンジョンへ向かうから、このトロルの処理を頼む。」


戻ってきた冒険者に頼み、先を急ぐ。


もう少しでダンジョンの入り口、と言う所で、魔物の大群が固まっている。


よく見ると・・・・冒険者達が、完全に魔物に囲まれていた。

数十人の冒険者が、数百匹の魔物に取り囲まれている。これはまずいな・・・

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