第47話 大騒ぎ

誰かが慌てて駆けつける。


「大変です!魔物が!あれだけいた魔物がほとんどいなくなってます!」


いや、俺らが倒しただろう?今更何言ってんだ?


つうかお前ら何してんだよ・・・・


それに、何だよ・・・・俺が何したって言うんだ?


で、ギルドの人がそっちに行く。


あ?俺はどうでもいいのね・・・・


「本当の本当にいなくなっているのですか?」


「ええ!信じられませんが・・・・誰かが大魔法を放ち、ほぼ壊滅状態で、残りは街のハンターが仕留めてます!」


「なんと!ああ、こうしてはいられません!ギルド長!ギルド長!大変ですよ!」


何やら叫んで走っていく。


「糞が・・・いってえ・・・誰か!俺様を治療しやがれ!」


周りは何だよこいつって顔してるな。


「なあ、何がどうなってるんだ?」


俺は2人に聞いてみる。


「えっとですね・・・・何やら私達をランナルさんから奪いたくて、ランナルさんのお顔をこの人が殴ったんですよね?」


ヘインチェちゃんがそう言う。そしてエリーザベトさんも、


「で、勝手に自滅したわけだ。そうだろう、皆?」


さらに居合わせた冒険者達にそう言うエリーザベトさん。


すると、1人の女性がやってくる。


「あ、あの、見てました、そして申し訳ありません!」


いやいきなりあんたが謝らなくても。


「その人達、しょっちゅう私達受付の女性にもちょっかい出して、さらには周りに揉め事を振りまいていて、困っていたのです。」


「そうなのか?じゃあ俺らの事は?」


「無論問題ありません。ですが、先ほどの幹部の人、どうしたんでしょうね?」


あ、さっきの幹部だったんか?


「あの、私達疲れてるんですが、無理やりここに連れられたんですよ。どこかで休めませんか?」


ヘインチェちゃんが受付の女性に言ってくれる。


「あ、はい!大変な魔法を放ったとか。もう既に噂で持ち切りですよ?あ、こちらにご案内いたします。」


女性に連れられ、奥の部屋に向かう。


そして


「覚えてやがれ!おいおまいら行くぞ!」


誰かに治療してもらったのか、去っていく阿呆共。


何だったんだ・・・・


・・・・

・・・

・・



案内された部屋で座っていると、何人かがやってくる。


「君達があの魔物の群れを討伐してくれたのか?」


いきなり親父がそう言う。


「あ?なあ、俺らここに無理やり連れられたんだが、いきなりなんだよそれ?まず名乗れねえのか?」


所詮はNハンターってか?


「ああ、すまんかったな!儂はこの街のギルド長をやっているものだ。で、君らがそうなのか?」


「魔法で倒したっつうなら俺がそうだ・・・・よな?」


最後ぶっ倒れてたから覚えてねえんだ。


「ランナルさんの魔法で間違いないですよ。あまりもの威力に最後は魔力切れを起こしてしまいましたが。」


「だそうだ。」


「では・・・・この街を救っていただき感謝いたす。礼は後程・・・・」


・・・・礼って何だ?まだ頭がしっかりしてねえんだよ?


「なあ・・・・それよりもだな・・・ダンジョンどうなってんだ?他にもダンジョンに向かった連中が居るはずだが?」



あのクラン何某もいるはずだよな?

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