第39話 あれ?結局チームも一緒に行く事になったぞ?

「長年一緒に戦ってきた仲間なんだろう?なら一緒に行けばいいではないか。」


俺が悩むのを見て、エリーザベトさんが割り込んでそう言う。


「そうですよ?ランナルさんはあの装備の一部を渡すんでしょ?でしたら、その間の面倒は、見てあげるべきですね。何かあっても対処できるでしょ?」

「む・・・・・そうなるか・・・?」


「ええ、そうなりますね・・・・」


「何がいけないのだ?と言うかそんな事で悩むな!向こうのダンジョンは、1人でも多くのハンターが必要なはずだ。君の装備をこいつらに装備させれば、少しは戦力になるだろう。」


まあそうなんだが・・・・


「分かった親方。皆に装備を渡そう。だが・・・・SRまでだ。SSRとかは目立ちすぎて、色々疑われる。あ、いや待て?SSRの月シリーズ・・・・この方が目立たないか?」


「SR・・・・SSRの月シリーズ??いいのか?俺らにとっちゃあ夢のまた夢の装備だぞ?」


「渡すのには制限があってな・・・・ヘインチェちゃん、何か借用書みたいな、契約書・あるか?」


「無論そう言うと思って、用意してますよ?」


用意がいいな。


ヘインチェちゃんが用意したのは、拘束力のある契約書。

裏切れば・・・・怖くて読めん。


「てめえの装備をもってずらかるとか、そんなのしねえよ!そんな事をしたらこのダンジョンで二度と狩りができねえ!」



まあそうなんだけどな。


「装備は、武器と鎧、靴あたりだな・・・・」


・・・全員の分はないな。


「親方、今から少し、ダンジョンに行けるか?ちょっと皆の分の装備が足りん。理由は言えないが、揃えるのに親方達チームの力が必要だ。」


俺は親方にHNのマジックバッグと、有り合わせのSSR、SRの装備を渡す。


「うげ・・・・すげえな。」


「各自均等に装備をしてもらう。そして3チームに分かれてもらう。それでな・・・・武器と鎧、ブーツ、あ、ヘルメットもいるか・・・・これらのN装備を片っ端から・・・・同じのを、手に入れてくれ。」


「よく分からんがいいぞ。」


「各チームブーツのSSR装備者は俺の所へ素早くアイテムを渡しに来てくれ。俺はダンジョンの換金ボックスに陣取る。」


こうして親方達に急遽ダンジョン攻略をしてもらう事に。


・・・・

・・・

・・


結果一時間ほどで数がそろった。


やっぱ強い武器は凄いな。


「すげえなこの武器、あれだけ手こずってた敵を一瞬にして屠れるんだ。」


「誰か周りを見ててくれ。その間に順番に装備を変えてくれ。」


俺は皆の月シリーズを揃えて、渡す。


「ううぉおおお!なんじゃこりゃあ!」


親方は興奮しっぱなしだ。


「少し腕ならしに下層まで行こうか。俺がいるし、今俺が組んでるチームの2人に守ってもらえば楽勝だ。」


ポーテートに行くまでの間、ひたすら下層でアイテムをゲットし・・・・

親方らは皆、武器や防具はSRまで各自で揃える事ができた。


「いいのかこんなので?マジックバッグまで手に入っちまったじゃねえか!」


親方はRのマジックバッグが手に入った。


これで底辺からの脱出は可能だな。

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