第36話 ポーテートと言う街へ行く前に
地上に戻った俺達だが・・・・
「なあ、行く前に、親方にポーテートと言う所に行くと言っとかねえと、チームに迷惑かけちまうんだが・・・・」
もはやあのチームには戻る事が無いと思いつつ、もうかれこれ5年ずっと一緒にやってきた仲間だからな・・・・それなりにケジメもつけとかないとな。
「では今からギルドへ向かいましょう。私も今から向かうと報告をしないといけませんから。」
「よっしゃ頼んだヘインチェちゃん、本職のギルド職員だからな、手続きみたいな面倒は全部任す!」
「ええ!そんなあ・・・・」
仕方ねえじゃないか!ヘインチェちゃんの本職だろ?
俺達がギルドに到着した時は既に夕方・・・・考えたらわずか半日で50層を突破したのか・・・・
あのダンジョン、各層を攻略するのはそこそこ時間がかかるんだが、層を移動するだけならさほど時間がかからない。
ぶっちゃけ1時間もあれば1層から50層までは行けるだろう・・・・
ギルドに到着したわけなんだが・・・・いつもと違い、冒険者で溢れかえっている。
やはり不具合の影響なんだろうな・・・・
見た事のない連中も多い。
別の街から来たのか?
ひょとして今から俺達が向かおうと考えてるポーテートと言う街?
そして・・・・何だか視線が痛い・・・・
顔だけなら美女2人を引き連れてるからな・・・・冴えないヒョロヒョロが・・・・
何であんなのに美女が2人も?見たいな・・・・いや、それだけじゃないな・・・・
たまに俺達3人を見て、ぎょっとする連中もいる。
そう思ってると、誰かに肩をたたかれた。
「お!久しぶりじゃねえか!」
・・・・誰だっけ?
「おいおいもう忘れちまったのか?」
「・・・いや待て・・・・俺は名前を覚えるのが苦手なんだ・・・・特に野郎のな・・・・あれだろ、ダンジョンにドラゴン出た時、一緒に戦ってくれた何とか言うクランの・・・・」
「・・・・クラン”蘇りの灼熱”だ。」
「おお!そうだそうだそんな名前だな!」
「・・・・ランナル君、君は色んな意味で注目を集めてるね。気を付けたほうがいい・・・・」
「うん?何の事だ?」
「君に注目が集まってるのは主に2つの理由だ。まずは・・・・君、さえない外見・・・・いや、装備は凄いが・・・・顔がな・・・・冴えないだろ?なのにだ、美女2人を常に侍らせてるじゃないか!それだけで嫉妬の対象さ!そして・・・・その装備だ!信じられないが・・・それまさか・・・・」
「言わんでいい!あんたの言う通りの装備さ。」
「しかし・・・・信じられんな・・・・3人共じゃないか!」
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