第35話 適当にスキルを手に入れる

「なあ、此処って何処まであるんだ?」


現在下層・・・・45層付近にいる。


「さあ?45層までは確認してるようですが・・・・」


「まだ誰も下まで行き切ってねえのか?」


「他のダンジョンでは70層が過去の最高記録のようですね・・・・しかもここではないようです。さらに言うと、おそらくここは50層までではと言われてますよ。」


「じゃあ俺らがいっちゃう?」


「止めた方がいい・・・・私も45層までしか来た事がないんだ。」



ダンジョン・・・・色々なタイプがあり、50層が最下層のダンジョンもあれば、恐らく100層あるのでは、と言われるダンジョン、20層ぐらいまでしかないダンジョン等々・・・・



だが、言えるのは各地に点在しているダンジョン、例えばこのローテートのダンジョンのようなダンジョンは、各地にあったりする。しかも不自然に似ている。


人為的に作られ、管理されているのでは・・・・と昔から言われているようだ。


だがまあ・・・それを知ったところで、冒険者にどうこうできる類のものではないので、今は一部の研究者以外にはほぼ関心がないので、殆ど調べる事なく長い年月が経っている。



「じゃあその50層まで行ってみるか?」


・・・・

・・・

・・



結局ここは50層までだった・・・・


世の中70層までのダンジョンもあるようで、そこはここよりさらに凄いらしい。


で・・・ボスを仕留めると・・・・この装備では完全にオーバーキル。


あっという間に仕留める事ができた。


で、宝箱・・・・


開けると、スキルがいくつか入っていた。


一応ダンジョンの最下層の宝箱だからな・・・・


出てきたのはすべて魔法のスキルとその関連スキルだった。


水魔法、火魔法、回復魔法・・・・おお!回復魔法だ!

そしてよく分からない・・・・全魔法の素養とか言うスキル・・・・


「あ、それ超レアスキルですね!すべての魔法を覚える可能性があるので、高く取引してますね。」


「このスキルがあれば魔法が使えるのか?」


「ええと少し違いますね・・・・今回出たこの水魔法とかは、それだけで魔法を覚える事の出来るスキルですが、魔法の素養と言うのは、魔法を使う素質みたいな感じですね。魔法を自力で覚えるのに必要なんですよ。何をするにも下地が無いといけませんからね・・・・」


・・・・よく分からん・・・・


結局俺が水魔法、エリーザベトさんが火魔法、ヘインチェちゃんが回復魔法のスキルを使う事に。


全魔法の素養は・・・・俺が使えとなった。

何せ俺が2人に渡した装備、それが無ければここまでたどり着けないわけで、なので、俺に使うように言われた。まあいいけどな。


後はまあ、道中SRの武器やらアイテムやら大量に手に入れたが、不要だから後々売らないと。


こうして準備ができたので・・・・よそのダンジョンに向かってみる事に・・・・



あ、そうそう、ダンジョンってのは5層ごとにボスがいて、それらを仕留めると、部屋の奥には魔法陣があって、それを踏めば地上に戻れるらしい。何て便利なんだ!


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