第27話 ダンジョンの異変
消えない死体・・・・どうなってるんだ?
それじゃあアイテムとかどうするんだ?
「解体するしかないのかい?」
「ダンジョンでか?」
「ああ・・・・あ、もう良さそうだね・・・短剣返すよ。」
「あ・・・・ああ・・・・」
俺は”蘇りの灼熱”の3人から短剣を返してもらった。
「これどうするんですか?」
「ヘインチェちゃんギルドの職員なんだろう?解体できないのか?」
「ただの受付ですよ、無茶言わないで・・・・」
そうだと思ったよ。
「エリーザベトさんは?」
「・・・・私はダンジョン専門だ、出来る訳が無かろう。解体できるなら、地上で魔物を狩っているさ。」
さよですか・・・・
「そちらさんは・・・・聞くまでもないか?」
「ああ・・・すまないね・・・我々もダンジョン専門でね・・・・」
そうだと思ったよ。
「仕方ねえ・・・・誰か手伝ってくれ。」
俺は仕方がないから、解体をする事にした。
まさかダンジョンでこんな事をする羽目になろうとはな・・・・
「ランナルさん何してるんですか?」
「見て分かるだろ?解体だ・・・・」
「君はそんな事ができるのかい?何故地上ではなくダンジョンで狩りをしてるんだ?」
「ああ・・・・昔、と言うか、冒険者になりたての時に誘われてな・・・・そのままずっとダンジョンだ。」
俺はカバンから棒で組んである自立する道具を2組取り出す。
その間に棒と滑車を取りつけ、ドラゴンに括り付ける。
そして・・・・持ち上げる。
「・・・・ランナル君何だいその道具?ドラゴンが持ち上がるとか信じられないんだが?」
「マジックバッグの収納限界の大きさで作ってる解体用の道具だけど?それより肛門って何処だ?」
「は?そんなの見た事ないぞ?」
「そうなのか?俺の師匠は使ってたぞ?」
「うん?君の師匠とは?」
「俺の育った村は、魔物を狩って、その毛皮や素材で生計を立ててる人が多くてな。そのうちの一人に狩りを教えて貰った。」
「そうなんですか?」
俺はそう言いながら解体を始める。早く血を抜かないと・・・・
もう一つ出すか・・・・
俺はカバンからもう一つ道具一式を出し、もう一頭のドラゴンを柱刷りにし、血抜きを開始する。
ああ、肛門って何処だ?あった・・・・
俺は剣を突き刺し、肛門から排泄物を取り出す。
そして・・・・尻が下だから、どんどん出るな。
これでいいか・・・・もう既にドラゴンからは大量の血が出てるからな、そんなに血は出ない・・・か?
「なあ・・・ドラゴンの血って価値があったりするのか?」
「回復薬の代わりになるね。」
「流石は上位のクランだな。何か入れ物は・・・・」
俺は普通のカバンから袋を織り出し、血を入れる。この際だ・・・・水筒の中を捨てて、血を入れる。
そして、血が出終わったら腹を裂く・・・が固い。
普通の魔物は毛皮だが・・・・ドラゴンは鱗だな。多少血で汚れてても問題ないだろ?
鱗をドンドン剥がし・・・・
「鱗の剝がしぐらいは手伝ってくれよ。」
俺は皆にそう言う。
その頃には・・・・逃げていたハンターが戻ってきた。何で戻ってくるんだ?
「おいすげえなこれ!お前が仕留めたのか?」
「そんなのどうでもいいんで親方解体手伝って・・・・」
「あほ言え、俺らの装備じゃ歯が立たん・・・・」
「じゃあこの短剣でやってくれよ。」
「わかった・・・・おお?何だこれ、簡単に鱗剥がせるじゃねえか!」
他のメンバーにも短剣を渡し、鱗剥がしを手伝わせる。
Nハンターとはいえ、解体ぐらいはできる。
何せダンジョンに来る前は皆地上で魔物を狩っていたからだ。
解体が面倒なのと、ダンジョンでは武具を魔物がドロップするのと、ガチャの魅力で皆ダンジョンに流れてきた連中だ。
あっという間にドラゴンは丸裸になった。
そうそう、ハンターたちの怪我は、ドラゴンの血を飲ませて治っていた。
凄いなドラゴンの血。
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