第22話 大型アップデート後の不具合

今回のアップデートどうしたんだ?


実力者の間には、そう噂されていた。


何故なら・・・・


今までにない大型アップデート。


システムは万全を期す体制で、βテストを行ってからの実装だったのだが、どうも大型すぎて、色々不具合が出たようだ。


βの時は出なかったのだが・・・・


LR欲しいが、ガチャれないのは何とも・・・・


買えばとんでもない価格だよね・・・・


そして俺は今、ギルドに来ている。


「なあ、どうなってるんだ?」


俺はヘインチェちゃんに尋ねる。


「さあ?今までこんな不具合なかったんですけどね・・・・」


そう答えるヘインチェちゃん。


「どうやらLRと言うランクが出るかもしれないガチャだが、今できないらしい。」


エリーザベトさんがそう言うけど、ガチャらない俺にはあまり関係が・・・・


「なあ、折角SSRの武器、防具装備してるんだから、3人でダンジョンの下層に行かないか?」


色々アイテム手に入れたいから、そう聞いてみる。


「私も行くのです?」


「当り前だ!甘ったれた事を言うんじゃねえ!」


思わずヘインチェちゃんに言ってしまった。


「ランナルさん酷いです・・・・」


「こら!女の子を泣かしちゃ駄目じゃないか!紳士たるものいかなる時も女性をやさしくリードしてあげないと!」


エリーザベトさんはそう言うけど。


「ごめん何言ってるかさっぱり理解できん!」


2人から盛大な溜息で返された。


え?なんか対応間違えたか?


・・・・

・・・

・・


やってきましたダンジョン!


「何で私までここにいるのかな?」


「ヘインチェちゃんノリノリで着いてきたじゃないか?」


「誰がノリノリなんですか!」


怒るヘインチェちゃん。美人が怒ると、それはそれでサマになるな。


俺がそう思ってると、エリーザベトさんが・・・・


「ちょっと待て・・・・何やらダンジョンの気配がおかしい。」


うん?俺にはわからん。


だが・・・・おお?揺れた?こんなの初めてだぞ?


「ゆゆゆ・・・揺れてますう・・・・」


腰が引けてるヘインチェちゃん。


これはどうした事か。



「ダンジョンでも不具合だろうか?」


そう言うエリーザベトさんだが・・・・俺が分かるはずないじゃないか!


そう突っ込みたくなったんだが・・・・


その時数人がこちらに向かって・・・・ダンジョンから出入り口へ・・・・向かってくる。


どうした事か、Nハンターの何人かが血だらけで、こちらに逃げてくる感じ?


おいおい、いくら上層(低層ともいう)とはいえ、あそこまでハンターが怪我するか?


「やべえ・・・・なんだあれ!こんな上層に何であんなのが現れるんだよ!」


大怪我をしているな。

仲間が2人がかりでやってくる。


「おいどうした?」



俺は思わず問いかけた。


「ものすごく強い魔物が上層に出やがった!」


うん?こんな上層に強い魔物?出る訳無いじゃないか!


同じダンジョンでも、上の層は比較的魔素が少ないから、魔素のあまりいらない弱いのしか出ないんだぞ!

強い魔物は、より魔素の濃い下の階層にしか出ない。と言うか活動できないはず。

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