第19話 システムの不具合について

「何をどうやってかは言えないが・・・・確かにあるんだ、ミスが。不具合?まあ・・・・それで手に入れた。」


「それは・・・私にでもできるのか?」


「わからん・・・・他人に教えた事がないからな。させた事もない。」


「そ・・・そうか・・・・驚いた・・・・」


「ぎ・・・・ギルドに報告をしなくては・・・・?」


「止めておいた方がいいだろう・・・・神とやらはかなりプライドが高そうだったからな・・・・一年後、俺がSSRの装備をしていれば認めよう的な事を言っていたが・・・・」


「じゃあ一年後にまた話をするのか?」


「ああ・・・・そうらしい。そして俺は・・・・2か月後、LR装備の最高なのを手に入れてみせる!」


「出来るのか?」


「わからん。この大型アップデートとやらで修正してれば、もう無理だが・・・・修正していなければ・・・・可能だろう。その為のではないが、準備もしてるしな。」


俺はそう言ったが、何をどう準備しているか一切言わなかった。


「なあ・・・あんたら2人、明日ダンジョンに俺とくるか?何をどうしたらできるのか、見せてやろうか?」


「え?教えられないのじゃなかったのか?」


「ああ・・・・だが、見るのは問題ないだろう?だが・・・・鑑定は止めておいてくれ。した瞬間俺はあんたらと絶縁する。」


「わかった。君が良いと言うまでは鑑定しないと誓おう。ヘインチェも誓え。」


「え・・・・ええ・・・私もランナルさんが何かしている間、鑑定しないと誓います。」


「それとな・・・・必要な時以外は、目隠しさせてもらおう。」


「それほどの事なのか?」


「ああ・・・・正直俺が何をどうしてるか、見れば一発でばれるからな。」


こうして約束をし・・・・翌日3人でダンジョンに向かった。


「なあ・・・・エリーザベトさんの装備は分るんだが・・・・ヘインチェちゃんの姿、何だそれは?」


ギルドの職員の姿のまま来たのだ、彼女は。


「だって・・・・仕事中ですし・・・・」


「まあいい・・・・今換金ボックスには誰もいない。今からするぞ?」


「換金ボックスを使うんですか?」


「ああ・・・・他のでは試した事もない。ここでしかできないのか、他でもできるのかは、分からん。じゃあ今から・・・・投入する。いいか、これは・・・・N装備品だ。」


俺はそう言ってみせる。


「鑑定するぞ・・・・?確かにNの短剣だな。」


「私も確認しました・・・・」


「今からこれを入れる・・・・目隠ししてくれ。」


俺は2人に目隠しをさせ・・・・投入する。


アイテムが出てくる。HNだ。


いくつか急いでしまう。そのうちの一本を各々に渡す。


「見てくれ。」


「HNだな。」


「ええ・・・・短剣ですね?」


この時2人は何が起こっているのかまだ理解していなかった。

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