第17話 3人でデート?

よく分からんが、どうやらヘインチェはエリーザベトさんの担当でもあるらしく・・・・


昼は3人で食べる事になった。


知らなかったが、二人は仲がいいらしい。


そして、エリーザベトさんの強い勧めで、超高級店、それも個室にて食事をする事になった。


「なあ・・・一寸食事をしながら、じゃなかったのか?」


俺は思わず突っ込んだ。


「し・・・仕方ないだろう!人に聞かれては困る話なんだろう?」


エリーザベトさんが何やら慌てた様子で力説する。


「別にいいんだが・・・・一寸凄すぎだろここ?」


俺はそう言ったが・・・・2人はきょとんとしている。


「込み入ったお話があれば、こういう所での食事はよくある事じゃないですか?」


ヘインチェちゃんがそう言うがな・・・・一度の食事に大金貨1枚(十万円)って普通じゃねえだろ!


「君、今金あるんだろう?そう細かい事を気にしていてはモテないぞ?」


そう言うエリーザベトさんだが・・・・


「俺にはエリーザベトさんがいるからな・・・・モテなくったっていいんだぞ?」


と言ってみた。


「えええ!い・・・いつから私は君とそ・・・その・・・・そう言ったお付き合いをしていたのだ?」


「今日、たった今から?」


「そ・・・・そうなのか?そ・・・その・・・・私はそう言った事に疎くてな、よろしく頼む。」


え?よろしく頼む?ええ?この女性・・・こんなすげえ美貌の持ち主なのに・・・・相手いないんか?


「えええ?エリーザ、ランナルさんとお付き合いしちゃうの?」


「え?え・・・え?そうじゃないのか?」


「え?えええ?あの高嶺の花と言われ続けたエリーザちゃんが・・・・こうもあっけなく陥落するなんて・・・・」


・・・・あれ?え?マジ?彼女いない歴20年超えの俺が?こんな別嬪さんを?おかしい・・・・何かがおかしいぞ?


「あの、私の方が先に目をつけてましたし、アピールしてましたよね?私もお願いします!」


モテ気到来?え?マジで?どうなってるんだこれ?こんなバカな事があるのか?


「まあそれは置いといてだ・・・・・」


「置いてかれるんですね・・・・」


「エリーザベトさん、見ての通り、月シリーズで全部揃えた。一週間で、だ。」


とたんに空気が変わる。


あの変な空気が一瞬にして、だ。


「うん・・・・確かに・・・・しかし、信じられないな・・・・まだ揃えてる奴はいないはずだぞ。」



「そうなのか?」


「ええ・・・ギルドでも確認できていないようですよ?」


「そうなのか?じゃあ俺はどうなんだ?」


「ええとですね・・・・実は私、調べてあるんですよ。」


ヘインチェちゃんがそう言う。何を調べたんだ?

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