第12話 エリーザベト・ツァイアー

エリーザベト・ツァイアー


S級冒険者らしい。


因みに俺はD級だ。


Fから始まり、E・D・C・B・A・Sとある。


Sが最高。なのでこの目の前にいる小柄な女性は最高ランクな訳だ。


で、何故俺と一緒に居るかといえば・・・・



ダンジョンの最下層を更新したので、その報告に来たそうだ。


はあ・・・・


で、今俺は、今まで考えられなかった事だが・・・・女性2人と部屋にいる。


込み入った話があれば、使う部屋だ。


「えっとランナルさんでしたね?改めまして、私受付のヘインチェです。」


「ランナル・エクヴァルだ。」


受付の女性とも挨拶をした。


「えっとですね・・・ガチャの事でしたね?」


「ああ、そうだ。」


「うん?話が分からんが、ガチャがどうしたのだ?」


エリーザベトさんが尋ねてくる。


「ああ・・・・レアガチャって何処でするのかと思って。」


「え?だって君・・・・ランナルだったか?その装備・・・・ガチャで手に入れたのではないのか?は!もしや購入したのかい?」


「いやいや・・・・そんな金ないから!」


「えっとですね・・・・レアガチャはここでできますよ?こう言っては何ですが・・・・お勧めはしません。」


「何で?」


「確率が悪すぎるからですよ。」


「そうなのか?」


「ああ、それは私もそう思うな。1%とかだ・・・・人によってはSSRは0・1%とかとも言うしな。」


「そうなのか?もう絶望的な確率だな・・・・」


「でも、ランナルさん、その装備SSRですよね?」


「分かるのか?」


「ええ・・・だってその鎧・・・・最近実装されたばかりの新鎧ですよ?」


ヘインチェさんがそう言ってくる。


「え?そうなのか?」


俺は知らなかったから聞き返してしまう。


「そんな事も知らないで装備をしているのかい?君は。」


「全く知らん。」


エリーザベトさんに返答する。


「今話題の月シリーズだ。」


「あ、そうですか・・・・月夜って言ったっけなこの装備。」


「しかもそれは・・・・(5)じゃないか・・・・最高ランクの装備だな。」


「よく分かるな・・・・」


「こう見えて鑑定持ちだからね。」


「そうか。あ、ガチャお勧めしないって・・・しちゃあ駄目なのか?」


「破産するぞ?」


「問題ないぞ?多分。」


「ほう・・・・金の心配が無いのかい?見た事のない顔だけど・・・・君ひょっとして貴族なのかい?」


「ド平民。もう家族もいないけどな。」


「あ・・・あの・・・・すぐそこにガチャできる場所ありますよ?といいますか・・・・換金ボックスでガチャできますよ?もし人に見られたくない場合は・・・・こうして個室でするんですよ。」


そう言ってヘインチェさんが指さした先には・・・・あれ?本当だ・・・・換金ボックスだ・・・・があった。


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