第6話 俺は・・・何が起こったか理解していなかった

あれ?何か変だぞ?


そう思ったが・・・・疲れてフラフラなわけで・・・・俺は出てきたアイテムを、何も考えずにもう一度突っ込んだ。

すると・・・・またエラーが・・・・


戻ってきたアイテム。Rが。


何も考えずにもう一度突っ込む。


HRが出てきた。


俺、頭おかしくなったのか?


試しにともう一度突っ込む・・・・


SRが出てきた。


流石に怖くなった。


SRのショートソード・・・・


人が来る気配がしたので、さっさとカバンにしまい・・・・SRショートソード(5)を持って、もう一度、1人でダンジョンに向かった・・・・



で、すげえ!SRショートソード(5)何だこれ?何だか物凄い凝ったデザインで、何たらいう名前もあるようだが・・・・


今は一人で狩りまくっている。


念のため、もう一度1から5のショートソードを3本ずつ集めるためだ。


結構あっけなく集まって・・・・もう一度換金ボックスに向かう。


先程の人はいなくなっており・・・・もう一度、試す事に。


結果は・・・・できた。単純に15本の処理では駄目なようで・・・・何せ40本ほど集まったのだが、3つずつ5本は一組だけだったから、念のため数で確かめた。


だけど、15本の処理では不具合が出ない。


これは・・・・?


因みに換金ボックスには、エラーの報告や、不具合の報告をするのに押すボタンがあって・・・・


俺は、もしこれが不正と言われ、牢にでもぶち込まれるのが怖かったので、報告をする事にした。


すると・・・・信じられない事に、神とか言うこのシステムを作った本人(神)が直接現れた。


【これはアイテムハンターさん、何か問題があったかな?】


そう言われ・・・・恐縮してしまった・・・・



何だか汗が急に吹き出し・・・・体が固まったような?なので上手く言え無かった。


あ、そうだ・・・・最後は普通にアイテム換金しちゃったから・・・・エラーの表示が出てない?


「あ、すいません・・・何だか俺疲れちゃってたのか・・・・変な事したのかわかんないけど、エラーが出たんですよ。」


【あ?エラーだって?ちょっと待て・・・うん?特におかしなことはないぞ?】


怖い・・・・


「す・・・すいません・・・・俺の操作ミスすかね・・・」


【アイテムハンターさん疲れてるね。まあ、何かしら押し間違えたんだろう?僕の作ったシステムに欠陥はないからね!】


「そそそですよねええ!」


その迫力に押され、俺はビビった。


【念のため、どんなエラー?】


「えっと、一度に大量に換金しようとしたら・・・・”一度返却いたします。再度もう一度お願いします”と出て・・・・入れたのと違うのが出たって言うか戻ってきたって言うか・・・・」


【入れ方が悪かったんじゃない?】


「で・・・ですが・・・・何かランクが上がってるのが戻ってきたみたいなんですよ?」


【え?そんな馬鹿な?そんな事ある訳無いじゃないか?】


「そ・・・そうですよね・・・?で・・でも・・・・もしそれが本当だとしたら、どうしたら・・・・?」


しばらくの沈黙。


【ねえ君、今それを再現できるのかい?】


俺は今・・・Nのアイテム15本持っていない・・・・


「いえ・・・・もう換金済んでて・・・・」



【(何なのだ・・・・この僕のシステムに欠陥?ある訳無いじゃないか!ああ、でも・・・・きっと何か勘違いしてるんだろう、このアイテムハンターは。今は一人でもアイテムハンターが欲しいしね・・・安心させるために、この男に安心できる事を言っといてやろう・・・・それに・・・・全くもってけしからん!勘違いとはいえこの僕のシステムに異議を唱えるなんぞ!)えっとね君、再現できないんだよね・・・・まあ何かの勘違いと思うけど、もしそれが真実として・・・・不正扱いはしないからね、どんどんやってくれたまえ!で、君がSSRの装備でも・・・・そうだね、1年以内かな?に装備し得たらもう一度考え・・・・調べるよ。これで安心したかい?】


・・・・えっと、もしミスがあっても不正扱いしない?これはもしや・・・・


「は・・・はい!申し訳ありませんでした!ありがとうございます。」


【うん・・・・わかればいいんだよ・・・・じゃあ・・・何たら君、君が一刻も早くSSR装備ができる日を待ち遠しく見守っているよ!頑張ってくれたまえ!(5年もNハンター続けてる奴が、1年で這い上がってくるとは到底思えないけどね。)】


そう言って通信は終わった・・・・

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