第4話 因みにこのダンジョンの低階層、どの階層を挑むかは、くじで決まる

俺達が狩場にしているダンジョン、ここに複数のアイテムハンターチーム達がしのぎを削っている。


だが・・・・そんな一度にやってきても、出現する魔物には限りがあり、かぶったチーム通しで小競り合いが起こったりする。


それを防ぐために、NハンターならNハンターで集まり、どの階層、どの区間で戦うかを毎日くじで決めている。

それに、くじで決める時に、ダンジョンの管理人から、本日のノルマが言い渡されるわけだ。


何もなければ一人20個以上で済むのだが、ハンターの数が足りなかったり、ガチャイベント?があったりすると、30個以上を求められたり・・・・


中々数で勝負は大変なのだ。


30個売れば・・・・実質33個だが・・・・銀貨30枚と銅貨3枚だ。

最低でも銀貨5枚無いと暮らせないし、消耗品の補充もあるので、出来れば毎日20体を確実に仕留めたい。

だが・・・・ドロップしない時もあるのだ、これが。

なので、実際には一人50体ほど毎日戦っている。


そして、いつも思うのだが、何で魔物はアイテムなんぞ持ってやがんのか、って。


これは他のハンターもそう考える連中が少なからずいる訳で、これはあらかじめこのガチャの開発したって言う神からお達しがある。


【ダンジョン、否この世界には魔素が充満していてね、あまり外に漏れると魔素にあてられ魔物が凶暴化するんだよ。だからね、ダンジョン内で魔素を何か具現化しておく必要があるんだ。そこで考えたのがね、魔素を利用したアイテム生成さ。あまりにも膨大な魔素だからね、いくらアイテムを自動作成してもし足りないって事はないのさ。君達が思うより魔素ってのは多いんだ。だからね、その魔素を何とかするのにこのガチャが生まれたんだ。それに、君達もそのほうがやりがいあるだろう?】


つまりだ、この世界に魔素があふれるのを防ぐのに、ダンジョン内の魔素をアイテムに作り替えてる?らしい。


よく分からんが、ダンジョンが魔素の発生源なのか?


まあ、Nハンターなんぞ阿呆ばかりだから、難しい説明が理解できるわけもなく、ただ、魔素ってのがダンジョンに充満して、外に漏れるとまずいから、その魔素をアイテムにしてるって訳か。


とそんな納得をしてるって訳さ。


俺にはいまいち納得できなかったが、詮索しても仕方ないだろう。


ああ、随分話がそれたな。


今回俺達が割り振られた場所は、普段は武器が出現・・・・それもランダムに、だ。

それが今回、何かしらの原因で、ショートソードばかり出現しているのだ。


さらに今回、何故か倒した魔物はすべて武器をドロップしている。

なので、何時もより皆張り切りすぎて・・・・気が付けば俺のマジックバックもすぐにいっぱいになり、休憩がてらアイテムの引き渡しに向かう羽目になった。


で・・・・本日最終・・・・もうフラフラ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る