第4話決闘

俺は王の命令で2番目の兵士カルマに戦って勝たなければならない。しかし俺は策略が思いつかない。何をすれば勝てる?だが相手を傷つけずに勝ちたい。人間相手だからな敵となると別だかコイツは完全な敵ではない。俺は思考を巡らせた。どうすればいい?木の剣なら大丈夫か?いや木の剣でも普通に当たったら痛いしな。でも相手は硬そうな銀の鎧をしていて、いかにも強そうなかんじがする。そして策略を思いついた。

「じゃあ俺は傷つけずに木剣で戦う!」

自分でも馬鹿な策略だ。しかしこうした方がいいと感じた。まぁリスクが高すぎるが。

「お前この俺を馬鹿にしているのか?何故お前のもってる剣で戦えばいいじゃないか?」

そりゃそうだわざわざ自分の剣があるのに木の剣で戦おうとしているからな。

「俺はお前を極力傷つけないようにしているんだ。この戦いにルールを付けよう俺は木剣にインクをぬる。そして四肢と心臓にインクを付けれたらオレの勝ちだ。そしてお前はルールなしに挑んでくれ。殺す気でな。そして俺が勝ったら兵士を1人俺の仲間にしてくれ!」

カルマには呆れたように

「お前は甘い男のようだな。これで構いませんか!王よ!」

確かに誰から見ても今の俺は敵にも甘い男に見えるだろ。でもオレは狩られなければいけない存在モンスターだ。もし完全な敵ではないカルマに傷をつけたら俺は人間に危害を加えたモンスターになってしまうかもしれない。俺がそう思っているうちに王は喋った。

「ふむ。仕方な構わん。木剣とインクを用意せよ!」

そしてすぐさま使用人と兵士がすぐさま持ち物を取りに行った。数分もしないうちに使用人はインクを持ち、兵士は木剣を俺に渡した。木の剣は誰かが使ったような傷がちらほらあった。俺は剣にインクを塗り戦闘の準備が出来た。

「さぁ俺は準備が出来た。そっちはどうだ?」

「無論こちらは準備が出来てる。俺が光のグローリアシャインで貴様の腐った身体を浄化する!」

そして戦闘が始まってしまった。相手は光の剣を使っている。光属性の剣だろうしかも圧倒的に俺の不利属性だ。どれくらいの威力かも分からない剣に攻撃されようとしている。おまけに相手の実力も未知数だ。どう立ち回れば勝てる?2番目に強い男に?そうこう考えているうちに。すぐさま俺の右腕が斬られてしまった。

「ふん。何よそ見している?さすがに相手が悪すぎたようだなぁ。でもこれはお前が選んだ結果にすぎんのだよ。」よし!これは俺の勝ちだ!俺の剣は光属性の剣だアンデッド族は光属性に弱い!


俺の右腕が斬れた。それは一瞬の事だった。そして持っていた木剣も落ちた。斬れた傷口が熱い焼かれるかんじがしていた。いや本当に焼かれていた。

「あづィィィィィィ!」

俺は絶叫した。右腕を斬られた死刑囚こんな痛みだったのだろう。いやそれ以上だと思う。だが怯んでる暇はない俺は見合いを付け左手で木剣を持ち右腕にインクを付ける事に成功した。

「ふんやりおるな。だが右腕も満足に再生出来ないのに残りの箇所もつける事はできるのか?」

俺の右腕はまだ再生に時間はかかる。だが相手は攻撃の手を止めない。もし足をやられてたら下手したら死ぬ!いや!確実に死ぬ!俺はここで死ぬのは嫌だぞ!しょうがない左手を犠牲にして相手に攻撃するしかない。俺は攻撃の隙を見て左手と左足につけることができた。よしいいぞ!まだ右腕しか斬れてない!だがもうすぐ再生できそうだ!

「なかなかの実力だな流石冒険者というだけあるな。」

そう言われているうちに右腕が再生出来た。これで犠牲にできるものが増えた!そして俺は剣をうまくかわしながら隙を見ていた。

思い出せ!俺は冒険者として色んな危機を乗り越えてきたはずだ。そう思っていたが俺の上半身が斬られた。

「体がぁーーっ!!上半身がぁーーッ!!」

まずいぞ。本当にまずい上半身と下半身が別れてしまった再生には二分かかるか?この二分逃げれるわけがない!

「とうとう本当に死ぬんじゃねえか?」

やはり二番目に強い兵士だ。訓練も何度もしてきただろう。もし戻れるなら仲間の所に戻りたい。俺は上半身で必死に逃げた右腕と左腕を動かした。剣の攻撃は止まらないかなり早くなっている。下半身は動かせない。右腕と同じ反応だ。だが火傷も治ってきてるあともう少しあともう少しで・・・

再生してくれ!俺の体!そうこうしているうちに体が動いてきたやったぞ俺にツキが巡ってきたぞ!よしきた!上半身の肉がのび下半身と結合できた。

「チッ!また再生しやがって!」

あとは右足と心臓だ!これさえ攻撃できれば!俺は捨て身で攻撃した。今の俺の体は再生されて特に調子がよく体が軽い。ゾンビの体に似合わず素早い動きで右足を攻撃できた!やったぞあと少しでいけるはずだ!

「くそ!このままでは奴が冒険者になる!」

カルマは鬼のような形相になっている。俺は最後に心臓の所に突きをいれた!だがそれと同時に俺の首が斬れてしまった。勝ったが俺は先に痛みがやってきて叫んだはずだっただが声は出なかった。そりゃそうだ首と体全体が離れたからな。だが勝てて安心した。数分がたち体が再生できた。

「くっ!負けてしまったこの俺が!」

「俺は今勝ったぞ!俺が勝ったから兵士の中で仲間を選ぶ!」

王は仕方ないような顔をした。

「なら誰が欲しい?」 

「俺は!アランを選ぶ!」

「アランが欲しいのか?まぁ一番強い兵士を選ぶよな」

普通は強い奴を選んだと思うだろう。だが俺は最初っからアランが仲間に欲しいと思っていた。まぁ話しやすいかったりいろいろあるが驚いたのはあいつが一番強い奴って事だ。

「えっ?俺すか?これからよろしくシュライン」

「あぁこれからよろしくな!アラン!」

そして俺はアランと俺は城に出た。後ろからはアランを見送る声が聞こえた。


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