第3話囚われ
「うーん朝かぁあれ体が動かない何故だ?」
金縛りか?体がピクリとも動かない
「やべぇこれどうしよう」
もしかして死後硬直したのだろうか?体を揺さぶらせてみるが思ったように動かせない。
「仕方ねぇ力任せに起きるしかねぇ!」
ドタンドタンと音を鳴らしなんとか起きる事は出来たがその瞬間ボギィと骨が折れる音がした。
「痛ぇ!クソ!腰が折れたぁ・・・痛覚は生きてんのかよぉ・・・」
だがその瞬間に回復した再生能力があるからだ。
「でも骨折ぐらいはすぐに治るんだな。てか体全体鈍くなってんなぁ」
そう言い体を動かした。
「よし宿に出るとするか体全体ほぐれてきたし。」
宿を出てまもない頃兵士が現れた。
「シュライン!貴様を国王の命令で捕獲する!理由はもちろん分かるよな?」
最悪の事態が起きた。やはりばれていたかと思ったが時すでに遅しもう兵士達に囲まれていた。
「大人しく身柄を渡せ!」
仕方がないし、大人しく拘束され連れていかれた国王と話せば分かってもらえそうだからだ。
「ほほぅ物分かりはいいんだなぁ脳ミソはまだ腐ってねぇんだな。」
そう言われ俺は棺の中に入れられた。そして閉められカチャンと音がした。鍵をかけられたのだろう。中で跳ねてみた
「コラ!中で暴れるな!」
怒られた声を出して聞こえるか試した
「もしもーしきこえますか。」
「聞こえるわ!黙ってろそして大人しくしてろ。」
やはりまた怒られた。しかしなぜか棺の中は心地いい。ゾンビになったからか?ゾンビって棺の中入らないよな?そう思いこれからどうなるか分からないのに安心して何故か眠ってしまった。
「あのぉ起きてください」
目覚めたのは牢の中だった。暗く冷たい感じがする冷たいのは自分の体温かも知れないけど鉄格子の外に優しそうな兵士の男しかいなかった。
「王様の答えが出るまでここで待っててください。」
「なぁ君の名前なんて言うの?」
「俺ですか?俺の名前はプラック・アランです!アランって呼んでください!」
「アランかぁてかゾンビの俺になんか優しいね?」
「なんか悪い人いやモンスターじゃあないと思ったので。」
なんかいい人だ。俺の仲間にしたいと思った。
「じゃあさいきなり俺が君に襲ってきたら?」
「牢の中にいるんだから鉄格子壊さない限り襲えませんよぉまぁ襲ってきたら容赦なく殺しますがね」
そりゃあそうだモンスターが襲ってきたら殺すのが普通だ何故当たり前の質問をしたんだ。俺は
「なぁこの国て北の国ディルメスだよな?」
「そうですよ。」
連れていかれたのはやっぱり北の国ディルメスだった俺がいたポヘンもディルメスの領地内だ。
「そういえばなんでゾンビになったんですか?」
俺もわからない質問がきた。
「うーん俺も分からない上級モンスターに殺された後生き返った。生き返ってすぐの時雷雨だった。」
アランは笑い
「もしかして雷に打たれて生き返ったんじゃないですか」
「雷に打たれてゾンビになるって聞いたことねぇよネクロマンサーがやったんじゃねぇの」
「だったら今頃操りてますよ」
確かにと思う。だったら尚更自分が生き返った事に疑問が湧いた。
「じゃあ原因不明だな。」
「でもまぁ生き返ってよかったじゃないですか。」
「いや生き返ってもゾンビになるとか散々だぞ。仲間は俺以外死んでしまったし・・・」
「そうですか・・・」
「あぁあの時俺達は暇つぶしにクエストをしていたんだが普通は出ない上級者モンスターに殺されてしまった。」
もう一人の兵士の男が現れた
「牢からでろ!王の決断が決まった!」
「じゃあ鍵開けますね。」
俺は王の城に連れていかれた。王の城は壁がよごれひとつもない白で屋根は海のような青だ。そしていつみてもかなり大きく威厳もあったさすがこの国の象徴だ。
城門から城内に入る。俺は生まれて初めて城に入った。少し気分が上がりそうになるがそうはいられない。城内は様々な彫刻や鎧や絵画などがあった。そして王室に入った。王室は所々宝石がちりばめられ赤や白を使った部屋でそこで王に会った王は黒髪の短髪で長身の男で長い髭を生やしており、青い目をしており、威圧感のある男だ。その王の名はグライニ王だ。
「お前がシュラインか貴様は処刑する事になった。」
王に言われたのは突然の処刑宣告だった。しかし殺されそうになったのは今日初めてではない。話せばなんとかなるのではないか?
「なんとか処刑を無しにできませんか!」
「ゾンビは人々を食らいその人間をゾンビにし群れを増やすのだろ?いつ危害を加えるか分からないゾンビになんの説得力がある?」
「じゃあ俺は!人を食わないことを証明します!」
「なるほど。おい死刑囚を適当に用意しろ。」
「分かりました。」
死刑囚がくるらしい。死刑囚でどうするかは分からないが、多分食わせようとするのだろう。
そして、数分がたち死刑囚の男がきた。腕はと足はもちろん拘束をされており、喋れないよう口枷をされていた。
「これを食え」
俺は王に命令された。ここで俺が死刑囚を食えば殺されるだろう。
「いや普通に食べませんよ。」
「それもそうかじゃあこいつの右腕を斬れ。」
死刑囚は剣で腕を斬られた。斬られたのは一瞬で、体と右腕が離れた瞬間だった。死刑囚はもちろん悶絶しており、口枷がなかったら今頃叫んでだろう。そして右腕を差し出された。
俺はさっきまっで動いていた物が動かなくなって恐怖した。食欲はとくにわかなく、それより肉面と滴る血を見ていた。
「ほぅ食わないようだ。よしこいつの首をはねて差し出せ!」
死刑囚は今ここで処刑されるようだ。そんなことしたら王室が汚れるだろ。
「あの!待ってください!ここで王室が汚れるじゃないですか!」
「俺の王室より人民の平和の方が大事だ王室が血まみれになっても綺麗にすればよい。今は貴様が人を食わないを証明している。」
そう言い死刑囚の首は跳ねられた。血しぶきを放ち倒れたあとをその死体を差し出された。
「これならどうだ?」
死刑囚だった物は拘束ははずされた。俺は今まで生きてたはずの物を見ていた。俺は仲間の死は見たが、他人の死は見たことはなかった。他人の首なし死体をどこか神秘性があった。腕を斬られ悶絶していた者が動かなくなっているのだ。だがここで食えば俺は死ぬ。
「全然食べないようだな。今は襲う可能性は低そうだ」
王はそう言い何かを考えていた。
「よし戦わせて処刑しよう。」
なるほど。戦って負けたら死ぬのか。何故だ、今ので俺が人を食わない事を証明出来たはずだ。
「お前は我が王国で1番強い兵士アランと戦ってもらう。」
アランだと?さっきまで牢屋の中で話していた奴が1番強い兵士なのか?
「えぇ?!俺ですか!」
「どうした?何か不都合でもあるのか?」
「俺さっき!シュラインと牢屋ので話してたんすっよ!」
「ほうそれがどうした?」
「さっきまで喋ってた者をいきなり殺すのは無理です!」
「貴様がシュラインを監視したいって自ら志願したんだろ?」
「確かにそうですが・・・」
「しょうがない2番目の兵士を呼ぶか。キルリア・カルマ来い!」
赤髪の男が出てきたアランより強そうな風格をしていた。
「俺は!貴様を処す!この光の
俺はこの戦いに勝たなければいけない!
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