第2話 奴隷
ニーベルフでの召喚の儀より4週間が経過していた。勇者ステファンは宣言のとおり数日のうちに旅の準備を済ませ出立していたが、もう一人の勇者、アカネの方はというと…
なんと未だに王宮の客室に陣取っていたのである。
旅立ちを促されるたびにやれ今日は日が悪いだの、持病の癪がどうのだの、天気の奴がアレだからだのと理由をつけて先延ばしにしているのである。
「アカネちゃーん、いるー?」
相変わらずののんきな声はアカネの従者に指名されたメイドのビシドである。広間での召喚の儀の時にはまとめていなかった髪を今は三つ編みにして後頭部でまとめている。服装も初めて会った時のメイド服ではなく質素なシャツとホットパンツを履いており、首からはパンパイプと呼ばれる笛をさげている。旅装束であろう。
「なんだビシドか…」
本を読んでいたアカネがけだるそうに答えた。
「あれ?アカネちゃん本読んでたの?っていうか字読めるの?」
「読めるわ!っていってもこの国の文字は読めないからこれは私なりに分かったことをまとめてる、自分で書いたノートだけどね」
「どれどれ、うわーっ、文字だらけなうえに種類もすごい多い!こんなの読めるの?」
この国の文字は簡単な表音文字のため、表意文字、表音文字の混ざった日本語の文章は相当複雑な体系に見えるのだろう。実際そうであるが。
「それにしても、初めて会ったときは気づかなかったけど、ビシドって、亜人?ってやつなの?」
初めて会った時には髪を下ろして、くるぶしまであるスカートを履いていたので気づかなかったのだろうが、今のビシドの髪型と服装ではヤギの耳と下半身がはっきり見て取れる。
「そう、サテュロスっていう種族だよ。古き神パーンにつながる由緒正しい種族なんだから。」
「ふーん、まあどうでもいいけど」
興味なさそうに答えるとまた自分の書いたノートに目を落とす。
この4週間、アカネは旅の準備と称してひたすら情報収集と基礎体力をつけるためのトレーニングに時間を費やしていた。
おかげでろくに下調べもせずに出立したステファンに比べて多くのことを学ぶことができた。
・会話はヤーッコの秘術によって翻訳されるが、文字は読むことができないこと。
・この国には貴族、平民、亜人、奴隷の四つの身分階級があったが、スルヴ王の進める四民平等政策により現在では法律上全ての民が平等の扱いになっていること。
・南の王国イルネットを滅ぼした魔王クルーグヘイレンは現在ヘイレンダール帝国を自称してその一帯を治めて、すべての周辺国と敵対していること。
・この世界には『魔法』が存在し、比較的簡単な鍛錬でその力が身につくこと。
・通常の筋トレや心肺トレーニングでも、元の世界にいた時とは比較にならないほど高い効果が得られること。
特に後者の二つは重要であった。ステファンと違って勇者の剣を受け取れなかったアカネにとってこれだけが生命線である。
「そういえばビシドは魔法は使えるの?」
「もちろん!私、前職がハンターだから!風と火の魔法は必須スキルだよ!」
前職がハンターのメイド、字面だけで頭のおかしい文章であるがその経緯は聞くまい。
「一つだけわからないことがあるんだけどさ、なんで王様はわざわざ異世界からどこの馬の骨かもわからない勇者を呼び寄せて国宝ともいえるような剣を渡して魔王を討伐させてんの?一国の軍にも匹敵するような剣ならそれを自国の軍に持たせたほうがよくない?なんだっけ?あの…テームとかいう木偶の坊にでも持たせればいいじゃない。王国一の勇士なんでしょ?あのおっさん。」
「まあ詳しいことは私も知らないけどさ、なんか、予言の書とかにあったらしいよ?どっかから魔王が表れて、世界が危機に陥って、どっかからあらわれた伝説の剣を持った勇者が倒す、みたいな?」
うろ覚えにもほどがある。
「あと、先王の治世で軍事費がかさんで、財政再建中で大規模な軍の運用をしたくない、とかあるみたい。」
どうもそちらのほうが説得力のある理由である。しかしアカネにはどうしても腑に落ちない。
「それにしたって勇者がその剣を持って魔王に寝返ったらどうすんのよ?ちょっと行き当たりばったりじゃない?」
「まあ、ステファンそんな事しそうにないし?そんときゃそんとき、みたいな?」
「ちょっとどころじゃなく行き当たりばったりだな。もし私だったら…」
「まあ、アカネちゃんなら速攻魔王に寝返りそうだよねー」
反論しようにも実際その通りだから言い返せないアカネである。
「そんな話はどうでもいいんだけど、いい加減そろそろなんかアクション起こさないとおっちゃん達カンカンだよー?」
おっちゃん達とは国王と宰相のことである。
「わかってるって!さて、そうと決まれば国王に金せびってから出るとするか。」
アカネたちが旅支度を終えようとするころ、部屋のドアがノックされた。
国王スルヴ・バルコニラである。危うく入れ違いとなるところであった。国王が直々にこの部屋を訪れることは少ない。いつもは宰相か騎士団長が訪問して「早く旅に出ろ」とアカネの尻を叩くのだが。王本人が来たということはどうやらもう我慢の限界、ということだろうか。
「あのー…」
広間での召喚の儀の時と同じく下手に出る国王。
「わかってるって、さっさと出てけってんでしょ!?」
アカネの口から色よい返事が聞こえると国王の顔から安堵の笑みがこぼれ出る。
「ただねー、旅立とうにも先立つもんがねー…」
アカネからの露骨な金の無心に国王が困惑しながら答える。
「ええ…?もう結構な金額渡してると思うんですけど。」
「ふぅん、じゃあ聞くけどさ、ステファンに渡した勇者の剣、あれいくらくらいの価値があんの?」
「ええ?いや~それはね…ちょっと金額とかいうのはアレなんですけどね…」
なんとも歯切れの悪い王の返答である。それ見たことか、とアカネが畳み掛ける。
「あ~あ、向こうは手厚い補償に豊富な仲間、伝説の剣まであるのにこっちは女の子二人で放り出されるのかぁ…
やっぱ私が女性だから?背が低いから?そういうのは四民平等を掲げる王国側の代表者としてポリコレ的にどうなのかなあ、という…」
女性どうこう言う以前に初対面であんな態度とっておいて平等な対応など本来なら鼻で笑うような言い草であるが、そこは勢いで通すアカネ。
「わ、わかりました、わかりましたって。すぐに金は用意させますから、本当に魔王討伐に関しては頼みますよ!?」
本当に情けない応対である。国王の威厳もへったくれもない。
しかしともかく、国王はこの問題児を追い出すことに成功し、アカネは金をせしめることに成功した。ウィンウィン、という奴である。
アカネたちが城門に差し掛かるころ、王の指示を受けた城の小間使いと思しき少年が金子を持ってきた。いやあ、悪いね、と言いながら金を受け取るアカネだが表情には全く悪そうに思っている様子は見て取れない。むしろホクホク顔である。
城を後にしたアカネたちは町に行って装備を整えることにした。
「さて、まずは装備と旅支度だなあ、武器屋とか…金物屋でもいいや、ビシド場所分かる?」
「ああ~、たぶんあの店がそうかな?店先に武器とか並んでるし」
「たぶん…?屋根に大きく看板が出てるけどあれは屋号かなんかなの?」
アカネがいぶかしげに聞き返すが、ビシドは無視して店内に入っていく。
店内には鉄製をメインとした武器や防具が所狭しと並んでいた。ドンキホーテのような様相である。
「ふぅん、いろいろあんのね。どれがいいのかなんて分かんないけど、とりあえずちゃんと焼きが入ってて使いやすそうならいいか。
お、マチェーテがあるじゃん。これでいいや。」
アカネが選んだのはいわゆる山刀、マチェーテと呼ばれる武器、というか道具である。
刃渡り70cm程で切っ先のある片刃の鉈を想像してもらえばよい。
「嬢ちゃん山越えでもすんのかい?そいつは女の子には重いからもっと短いやつもあるよ?」
武器を物色していると気さくな店主が話しかけてきた。
「山越えもするだろうけど、魔王倒しに行くのよ。あと、鎖帷子とかある?高くていいから、頑丈な奴。金ならあるぜ!」
「はっはっは、嬢ちゃん豪気だねぇ!鎖帷子ならそこにあるのが一番頑丈だけど、ちょっとでかいかな?」
それのSサイズがないか、とアカネが尋ねると代わりに店の奥で裾と袖を切り詰めてくる、と店主は奥にひっこんでいった。
「ビシドはなんかいいの?」
「スキレットと自分用の小さいナイフが欲しいかな?武器は私物の弓矢があるからいいや。」
「あんた前職がハンターってマジなの?どういう経緯でメイドになったのよ。」
アカネとビシドが雑談していると店主が戻ってきて鎖帷子を渡した。アカネたちは武器屋を後にするといくつか店を回って旅支度を整えた。
「あとは仲間かぁ…さすがに二人はきついよなあ。ビシド、なんかあてはない?」
「ん~、あて、と言っても私も王都には知り合いあんまいないしなあ。ましてや危険な旅ともなるとねえ…」
しばらく考え込んでからビシドが口を開いた。
「…奴隷を買う、とか…?」
「奴隷!そういうのもあるのか…いいね、王道だね。」
なんの王道なのかはわからないがアカネは納得したようだ。むしろノリノリである。
「んで、その奴隷ショップとやらはどこにあんのよ?もちろん脱法じゃないやつで。」
「奴隷市はだいたいこういう一本裏路地に入ったでかい店が、あ、あの店それっぽいな…」
ビシドはずんずんと店に入って行って「奴隷おるー?」と聞きまわり、数件めの店で奴隷市に行き当たった。
店は無事見つけられたがアカネは先ほどからずっと気になっていることがあり、ビシドに突っかかった。
「ねえ、さっきから気になってんだけどアンタぜんぜん店の看板とか見てなくない!?」
「ちゃんと店見つけられてるんだからいいじゃん。目に見えるものにとらわれてたら本当にいいものなんか見つけられないんだから!」
「いや、店自体は目で見つけてんじゃん!ていうかあんたやっぱり字読めないんじゃないの!?」
「字が読めるのがそんなに重要なことかね!!」
びっくりするようなビシドの逆切れである。
「字も読めないのに王宮でメイドやってたってどういうこと!?あんた本当にどうやってハンターから王宮メイドにクラスチェンジしたのよ!?」
「四民平等政策の話ってしたでしょ?あの関係で公務員にも一定数亜人を入れようって運動があって、それで当選したのよ。」
「抽選かよ!!」
二人の大声は収まりそうにない。
「アンタら喧嘩ならよそでやってくんないかね…?どんな奴隷が入り用なんだい?」
アカネたちが騒いでいると店主が落ち着いた低い声で話しかけてきた。無精ひげに眼帯をしており、渡世人といった風情である。
アカネが気圧されまいと元気よく答える。
「長旅をするから、とにかく安くて頑丈なの!!あと急遽読み書きができる人が必要になった!!」
「ふぅん…お前さんたちついてるな…ちょうど条件に合うのがいるぜ。ついてきな。」
相変わらず落ち着いた口調で答えると店主は地下につながる階段に入っていった。
「ううん、雰囲気あるなあ。エルフ幼女とか獣人幼女とか、あとなんでもいいから魔法の使える幼女とかいるかな…」
わけのわからないことを言いながらおそるおそる店主の後をついていくアカネ。なぜ幼女限定なのか。
「安くて頑丈なのにそんな奴隷いるわけないじゃん。ていうか獣人とか私とキャラかぶるし!」
正論で悪態をつきながらビシドも後をついていく。
地下室にも人を収容しているだけあって相応の広さがあった。一階で陳列されていた奴隷たちと違ってややくたびれたような者が多かったが、意外に衛生的な環境ではあるようだ。
「奥の金髪の奴だ。どうだい?読み書きと知識レベルは結構なもんだがね…」
紹介された奴隷は短髪で均整の取れた体をしており、身長180cm程度で体格もよかった。愁いを含んだ伏し目がちな表情であるが、堂々としており、粗末な服装ではあるがどういった経緯で奴隷に落ちたのか容易には想像できないような立派な風格であった。
「まあ、ワケアリみたいなんでウチも早く処分したいのサ…」
「ワケアリってどういう…?」
アカネの疑問も当然であるが、店主の答えは首を振りながらのはっきりしない回答であった。
「さあね…?ウチも業販で手に入れたから詳しいことはわからん。本人も過去を語りたがらないからな…噂じゃどこぞで騎士をしてたんじゃないか?なんてのもあるが、これ以上は特に話すことなんてないぜ…?
買うのかどうかはお前さんの判断だ…どうする?」
腕組みをして少し考えこむ演技をしようとしたが、ここまで条件にばっちりあっているのだ、いまさら店主と駆け引きなど必要なさそうに感じてアカネが答えた。
「う~ん、ワケアリか…
うん!逆にいいね!!」
「なんの逆!?アカネちゃん、ちゃんと考えてる?」
「こういう買い物は直観なんだからビシドは黙ってて!!オヤジ!こいつ買うよ!!」
「毎度あり、ところでお前さんたち、契約書が必要なんだが字が書けないんだったか?」
契約書の内容が全く読めないのが気にかかったが、「アカネ」という自分の名前の書き方だけ店主に教わって正式に契約を交わした。
「これでよし…!奴隷契約の申請はこちらでしておく。認可までに2・3日かかるからそれまでに死なすんじゃねぇぞ。面倒だからな。」
ナチュラルに物騒なことを言いながら店主が書類をまとめた。
「ところで字が読めないから教えてほしいんだけど書類には何が書いてあんの?」
そういうことはサインする前に聞くことだが店主は丁寧に説明を始めた。
「基本的な奴隷の扱いについてさ。さっきお前さんらが話してたように四民平等政策ってもんがあるからな。簡単に言うと奴隷だからって無法な扱いはできないってことだ。暴行や強姦を働いた場合自由市民と同じように罰せられるから気をつけろよ。」
「暴行はともかく強姦されるんじゃなく、するなんて…」
「特にあんたはなんかネクラでむっつりそうだからセクハラなんてするなよ…?」
え…私そんな風に見えるの…?言葉には出さないが複雑な表情でアカネはおとなしく話を聞いた。
「コンコスール、来い!手かせを外してやる。」
手かせを外されると、奴隷はアカネたちの方に向き直り、深々と頭を下げた後自己紹介した。
「コンコスールと申します。よろしくお願いいたします。」
なるほど、確かに丁寧ながらも堂々とした物腰で普通の奴隷とは違うようだ。ワケアリというのもうなずける。どのような経緯があって奴隷落ちしたのか、と思いをはせながらもアカネは納得した。
アカネたちは一旦王都の南端あたりの安宿にチェックインして情報収集をすることとした。その日は町の住人にヘイレンダールに近い都市の状況や魔王軍の評判などをそれぞれに分かれて聞きまわった。
聞き込みを終えて宿の食堂に集まるとアカネたちは食事をしながらその日得た情報をまとめ始めた。
味の薄いミード(蜂蜜酒)をのどに流し込みながらアカネが口火を切った。
「ん~、南の国境付近の都市じゃちょくちょく魔王軍との小競り合いが起こってるみたいね。その割にはイルセルセ側はあんまり大規模な軍事展開はしてないみたいだけど。」
「だから朝言ったじゃん。王国側は軍事費圧縮したいんだって!」
ビシドがほれみたことかと言いたげに自信満々に言うと、それにコンコスールも乗ってきた。
「王国側は金のことしか考えておらんのだ…国民の命と財産を守ることは為政者の義務だというのに…」
「んん~、いいね。反骨心を感じるね。なんか王国側に対して因縁があんのかね?」
アカネが一人悦に入ったような表情でコンコスールの発言に興味を示した。実際のところアカネにとって今後の活動方針を決めることも重要事項ではあるが、コンコスールの過去が気になって仕方ないのだ。
奴隷に似つかわしくない風格を備えたこの男がどんなドラマがあってこの身分に身をやつしたのか?王国とどのような因縁があるのか?心が高ぶって仕方ないのだ。
「これはアレだね。早々に過去編きちゃうかもね。まだ序盤だけど。」
ほかの二人は完全に「何言ってんだこいつ」といった表情である。
「ああ、もう我慢できないわ、聞いちゃおう。ねぇねぇコンコスール、あんたどんな過去があって奴隷になんかなっちゃったのよ?お姉さんに話してみなさいよ?どんな罪を犯してようがアタシは受け止めちゃうよ?」
酒のせいもあるのか若干紅潮した顔でアカネがぐいぐい突っ込んできた。
するとコンコスールが伏し目がちに静かな声で答えた。
「俺には話すようなたいそうな過去などない。今の俺は勇者様に身柄を買われた奴隷、ただそれだけだ…」
「くぅ~、いいね。その一筋縄でいかない感じ!分かってるね!展開ってもんが!!」
「アカネちゃん話しが進まないんだけど。」
一番何も考えてなさそうなビシドに突っ込まれてさすがのアカネも少し軌道修正してくる。
「おっと、忘れるところだったわ。
で、もうちょっと現地での情報収集したいから明日からは王国南端の旧エルベソ領に行ってみようと思うんだけどどう?」
このエルベソ領とは古くから貴族のエルベソ家が治めていたが、イルセルセの中でももっとも初期に魔王軍との衝突が発生、事態を甘く見た王国側の援軍の出し渋りにあって魔王軍に敗北し、エルベソ家は離散、行方不明。現在は王国の領土として復帰したものの、国王の直轄領となっているいわくつきの地である。
「最前線じゃん…」
ビシドが不安そうにつぶやく。
「ここはね!旧領主のエルベソ家が戦闘で命を落としたり魔王軍にとらわれたりしちゃって消滅してんのよね!」
アカネの鼻息が妙に荒い。
「特にここの防衛をしていた騎士団長がね!戦闘の後行方不明になっちゃってね!噂では奴隷になったとか!」
アカネの勢いが止まらない。
「金髪で180cmくらいの体格のいい勇士だったらしいんだけどね!どうよ!?」
勢い大磐石を覆すが如し。
「アカネちゃん、どうしちゃったの…」
困惑した顔でビシドが突っ込むがアカネの目の輝きは止まらない。ビシドとコンコスールの二人がまじめに魔王軍の情報収集をしていた間、実際この女はコンコスールの過去につながりそうな情報だけを嗅ぎまわっていたのである。
うつむいていたコンコスールが静かに意見を言う。
「俺は…反対だ。勇者様は現地の状況を知らんから気軽に最前線を見てこよう、などと言えるのだ。ここは危険すぎる。」
「おやおや~?まるで現地の状況を見てきたような言い草ですなぁ?」
最早何者にもアカネの暴走は留め得ない。
「よし、決まりね!早速明日朝一でコンコスールは乗合馬車の手配して。ビシドは保存食を市場で買い込んできて!今日は解散!!」
完全にアカネの暴走で全てが決まってしまった。勇者一行の未来に暗雲が立ち込める…
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