第22話 ドリーとギルドマスター
ジンは宿屋にいくと部屋を取り町の様子を眺めている、クレアも外を見ながらボケーとしている
ドリーは少しお使いに出掛けているとサーラ達が帰ってくる
「ジンさん!クレアただいま」
サーラが笑顔で言う
「サーラ成果は有ったかな?」
「中々の成果でした」
サーラが笑うと冒険者達も笑顔で満足そうにしている
「じゃあクレア気を付けて帰れよ」
ジンが微笑むとサーラと帰ろうとする
「サーラ夜にみんなでご飯食べるか?」
「え!はい!良いですよ」
サーラは喜び冒険者達も頷いている
「ジン様予想通りですがどうしますか?」
「自分がいる前で起こることなら、全部俺のせいと言うだろうな」
「はい!ジン様、愚か者だからジン様に手を出したら町を崩壊させます」
ドリーが笑顔で浮遊している
「表の監視もまだいるから、ドリー夜にサーラとご飯を食べている間に冒険者ギルドで最終警告をしてきて貰おうかな?」
「どんな内容にしますか?」
「約束も守れない人間等助けることは最早無い、ギルドマスターあなたが雇ったお仲間達に森を攻撃させて富を得ようとした事は解っていますよ、この町が滅びるのは全てあなたのせいですからね・・・・なんてどうだろうか?」
「クスクス・・・・良いですジン様!!」
ドリーは喜びながら踊りだす
サーラと冒険者達とクレアと食事しながら話を聞いているとドリーは冒険者ギルドに向かいギルドマスターの来客を確認してから顕現する
「愚かな者め!!やっぱり人間は信用出来ませんね」
ドリーが顕現して言う
「ななっ何故精霊様が!!!」
ギルドマスターが驚き叫ぶと男達は剣を向けてくるとドリーは宙に浮きながら微笑んでいる
「捕らえろ!!富は俺達の物だ!!」
男が叫ぶと男達がドリーに襲いかかるがドリーは窓の外に出ていくと冒険者や町人に見える様に漂うと町人が集まりながら見ている
「約束も守れない強欲な人間に加護を与える事はもう無いだろう!愚かな人間よ!ギルドマスターあなたが欲のために雇った者達による森への攻撃させたことも解っています、私に危害を加える算段も全てバレています!愚かな者のせいでこの町が滅びるのは全て最終警告を無視して富を得るために森に攻撃を指示したあなた達の責任です!」
ドリーはギルドマスター達を指差して微笑んでいると町の人々と冒険者と職員が見ている
「どどどどうすれば!!あ!これは魔物のまやかしだ!!倒せ!!捕まえろ!!」
ギルドマスターが錯乱して叫ぶ
「えーーーー!!!精霊様を魔物呼ばわり!!!!」
「この事態はギルドマスターのせいか!!!」
町人と冒険者が怒鳴ると職員達がギルドマスターの部屋に向かうが男達は槍を投げてドリーはかわす
「まずは町の木を全て枯らしましょう、次は全ての作物を枯らしましょう」
ドリーは微笑みながら言うと多くの人が見える様に高く上がり力を込めると町の木が枯れ始めると町中は大混乱になり始める
「ギルドマスター!!!なんて事を!!」
職員が部屋に入り怒鳴る
「全部ジンの仕業だ!!ジンが近くにいる筈だ!!捕まえろ!!」
ギルドマスターが怒鳴る
「は?ジンさん?どこにいるのですか?」
「え!近くにいるだろ!!!」
ギルドマスターは外を見て見渡している
「ギルドマスター!!どう言う事か説明しろ!!!!」
町人が叫び始める
「いっいっいない!!何故だ!!何故だ!!!そんな事」
ギルドマスターが叫びながら見渡していると職員と冒険者がギルドマスター達を捕まえて事情を聞き始める
「全部ジンが精霊様と町を脅しているんだ!!ジンは精霊様と話せるだからやらせたんだ!!」
ギルドマスターが言うと冒険者がジンを探し始める
「ここにいたか!ジン!!」
「セルシオどうかしたのか?後外が騒がしかったが?」
ジンが聞くとみんなセルシオを見ている
「え?何も知らないのか?先程起きたことを!」
「セルシオなんだ?なんか慌てているみたいだが?」
「精霊様が現れてギルドマスターが森に攻撃を指示したと言っていたが知らないか?」
「は?なんだそれ?ギルドマスターが森を攻撃したのか?意味が解らないが・・・・」
ジンは考え始めるとセルシオが苦笑いしていると他の冒険者も苦笑いしている
「アハハハ・・・何も知らない様だな」
「あのー精霊様が現れたのですか??」
サーラが聞く
「さっきな・・・食事していたのか?」
「はい!見たかったです・・・」
サーラが言うと周りの冒険者達が苦笑いしながら話し始める
「これは完全にギルドマスターが嘘を言った様だな・・・・俺達はギルドマスターの欲の為に町を失うのか・・・」
「え?町を失う?何故?」
「精霊様を怒らせたからだ!」
セルシオが言うとサーラ達が驚く
「精霊様を怒らせた?何故?」
「さっきも言ったがギルドマスターが雇った男達が森を襲ったからだ!!」
「そうか・・・やっぱり早く町を出た方が良いのかな?」
「ジン!この町に住み着く気は無いのか?」
「ん?探しているものが有るからそれは出来ないな」
ジンが真剣に言う
「そうか残念だ!!」
セルシオが言うと冒険者達は帰っていく
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