第15話 リザード討伐2日目とサーラ
翌朝冒険者達は起きると食事を取りながら討伐する準備をしている
「ジン今日はどうするんだ?」
「彼女を向こうの方で戦い方を教えるつもりだ・・・頼まれたから仕方無い」
ジンが苦笑いする
「ジン様今日はよろしくお願いします」
サーラがやってきて言う
「そうか・・・プリーストか・・・リザード討伐だと難しいな」
「そうだよな・・・どうしてこんな人も連れてきたのだ?」
「人手が足りなかったからだな・・・職員が危ないから止めたがやはり無理だったか・・・」
「仕方無いがなるべく集まってセルシオ達が目の届く範囲で戦わせるようにした方が良いぞ」
「ジン・・・言うことは正しいが冒険者だから無理だろう」
セルシオは苦笑いしている
ジンとサーラは他の冒険者と反対方向に歩いていくとバッタを見つける
「サーラはどんな武器を持っている?」
「短剣とこの杖です」
サーラが真剣に言う
「じゃあ短剣を振ってみろ」
サーラは短剣を振り回している
「戦いながら覚えよう」
ジンがそう言うとバッタに近づくと捕まえる
「トドメを討て」
サーラは短剣を突き刺す
「ダメだ力が無いから体重を乗せて突き刺せ」
サーラはもう一度体重を乗せて突き刺すとバッタを貫通するとバッタは黒い霧になって消えていく
「次々いくぞ!休んでいる暇はないぞ」
バッタを捕まえてサーラにトドメを討たせながら倒し続けさせる
少し休憩をする事にするとサーラが隣に座り
「ジンさんは何時もこんなに倒しているのですか?」
「そうだな、雑魚なら沢山倒せるだろ」
「そうですが・・・強くなれるのですか?」
「能力をあげるには遅い様に思うだろうが、実は沢山倒せるから魔石が沢山拾えるだろ」
ジンが笑い出す
「クスクス確かにこんなに沢山取れましたが、銀貨1枚にしかならないですね」
サーラは数えて微笑む
「それならその10倍倒せば良い!そうすればレベルが上がるだろ?」
「え!はい、あがりますが・・・転職して強くなる為には20レベルぐらいにならないといけないですよね?」
「転職しなければ良い!!100レベルになってから転職すれば半分の能力で次の職業になれるだろ?」
「え!もしかしてジンさんは100レベルになってから転職したのですか?」
「近いレベルだがな・・・」
「だからですね、素手でリザードを捕まえられるのは・・・」
サーラは苦笑いしている
「1人で戦わないといけないからな」
ジンは笑い始める
「パーティーは組まないのですか?」
「今は考えてない・・・」
「そうですか・・・少し残念です」
サーラは言うと遠くを見てしまう
「休憩は終わりだ!どんどん倒すぞ!!」
ジンが笑顔で言うとサーラも準備をする
その後もバッタを次々と倒し続けると夕方になりサーラは流石にバテバテになり苦笑いしている
「そろそろ終わりにするか」
ジンが微笑んでいる
「こんなに倒したのは生まれて始めてです」
「10日ぐらい続ければかなりレベル上がるだろう」
「ジンさんが強いのはこれを続けているからですね」
サーラが言うとジンは頷いてから夜営地の方に歩いて帰ることにするとサーラはフラフラしながら倒れそうになっている
「危険だから少し休んでから帰るぞ」
ジンはサーラを見て苦笑いしている
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