　前からアップし続けている『おたくのグルメ』について一言。これを僕が最近書いた原稿だと思っている人がいるようなんですが、違いますよ。実は今から何年も前、コミケで売ってたものなんです。書いたのは東日本大震災の数ヶ月後。原稿の中にも震災のことがちょっと書いてあったりします。

　僕が小説の合間にこういう風に書いたものが、実はたくさんあります。有名なのは『チャリス・イン・ハザード』のシリーズですけど、他にもいろいろ。たとえば娘の小学校時代のはちゃめちゃをギャグ風に書いた『みずき・ふりーだむ！』やら、途中で打ち切りになったマンガ『魔境のシャナナ』の裏設定を紹介した『シャナナのひみつ』とか。より詳しく知りたい人は北原尚彦『ＳＦ奇書コレクション』（東京創元社）を参照のこと。

　実は他にも僕がシノプシスを書いたけど未完に終わった『ガメラ』の劇場版とか（ガメラとギャオスとバルゴンがタッグを組んで、異次元から来たバイラスと戦うという、超燃える怪獣映画）、中国資本でアニメ化される予定だった近未来の仮想現実もの『ダブルキャスト』もあるんだけど。