第20話 2月20日 コートールド美術館展


 

 

 スクーリング4日目。

 授業は今日で終わり。明日は確認テストw



 本日の科目は世界史、保健、家庭科。

 世界史は古代ローマ史。なんでこの時代なんだろうと思いながら受けた。

 保健は生活習慣病にならないための暮らし。歯磨き大事なんだな。寿命を左右するまでとは思わんかったわ。

 最後が家庭科。小型のはた織り機で、コースター作った。


 これ、けっこう楽しかった。縦糸と横糸の色あわせが美術ごころをくすぐるわ。

 しかも、授業受けてんの俺だけだった。

 先生と俺と二人だけ。個人授業。ウケるwww

 これが若くてきれーな美人先生だったら、いろいろとピンクな妄想が湧くとこなんだけど、残念ながら30年前美人だった。


 けど、すげえいい人で、話しやすかった。一対一の緊張なんてほとんどなかった。

 作業しながら、のんびりと、名古屋の名物なに食べたー、みてーな話をしてた。


 天むすとひつまぶしと味噌カツと名古屋コーチンは食べなきゃ!と言われたから、天むすは明日土産に買う予定、ひつまぶしは高くて手が出ねえ、味噌カツは嗜好が合うかどうかじっくり考える余地があり、名古屋コーチンは――。

 よーし、今晩は親子丼。決まり。


 この先生とは、この先もう一生会うこたあねえだろう。

 顔もたぶん、すぐ忘れる。

 けど、今晩親子丼を食べれば、こんな会話をしたことは、けっこう長く残る気がした。



 授業が終わって、やって参りました! お楽しみの『コートルード美術館展』!

 印象派の名作がずらりと揃った美術展。

 

 それなりに人はいたけど、名古屋なんて都会にしちゃ、すげえ少ない、のか?

 一部屋に10数人。一枚の絵に二人ほどの勘定。

 おかげですっげえゆっくりじっくり見られた。

 これ、たまたま行った時間のせい? それとも、コロナの余波?

 ほとんど全員がマスクをしてた気がする。



 クルーズ船が入って、名古屋で感染者が出てから、なんか風向きが急に変わったような。

 これまではどっか対岸の火事みてーなとこがあったけど、そうじゃなく、他人事じゃない、ってみんな実感した感じ。


 マネの『フォリー・ベルジェールのバー』は、NHKの『日曜美術館』で詳しい解説やってたから、本物見れて感動した。

 セザンヌの『カード遊びをする人々』も、ルノアールの『桟敷席』も、美術の教科書で見たことあるやつばっか。

 

 個人的には、ドガの『舞台上の二人の踊り子』が良かった。

 構図がすげえ。左下描き込みなしでぽっかり開けてんの、勇気ありすぎ。踊り子かわええ。



 終わってから、栄の地下街をぶらぶら。

 親子丼の店見つけたから、実・食!してきましたよ。

 肉がぷりっぷりで、弾力あって、卵とろっとろで、ジューシーで旨かった。


 初日コピック買った画材屋寄って、もっと買い足そうとしたら、壁に、閉店のお知らせが貼ってあんのを見つけてがっかり。

 俺がまたこの店来るとしても相当後だし、リアルに困ることはなにもないんだけど、なんつーかショックで。

 画材売れねーのかな。



 親子丼で上がった気分がダダ下がりで、とぼとぼ歩いてたら、地下鉄の栄駅の改札口に貼ってあったポスターが『ワガナハ』でちょっと笑った。

 へー、こんなとこで宣伝打てるくらいには人気あんだw




   *




『クルーズ船乗客の80代男女死亡 新型肺炎の国内死者は3人に』


2/20(木) 11:49配信

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で起きた新型コロナウイルスによる肺炎の集団感染で、政府関係者は20日、乗客の80代の日本人男女2人が死亡したと明らかにした。2人は87歳男性と84歳女性。いずれも持病があったという。検査で感染が確認され、医療機関に搬送されていた。乗船者の死亡は初めてで、国内の死亡者は3人となった。


 厚生労働省によると、19日時点でクルーズ船を巡る重症者は日本人15人を含む40~80代の男女29人。うち28人は陽性で1人が陰性。死亡した2人は重症者に含まれていた。


 クルーズ船には乗客乗員約3700人が搭乗。621人の感染が確認された。




『マスク品薄、当面続く見通しと製紙連会長』


2/20(木) 17:52配信

 日本製紙連合会の矢嶋進会長は20日、新型コロナウイルスによる肺炎を受けたマスクの品薄状態について「(平常に戻るのは)中国でウイルスが収まるころになるだろう」と述べ、当面は手に入りにくい状況が続くとの見通しを示した。




『イベント開催の再検討をと厚労省 新型肺炎、一律自粛要請は見送り』


2/20(木) 20:36配信

 厚生労働省は20日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イベント主催者に開催の必要性を改めて検討するよう要請する文書を公表した。屋内などで参加者同士が十分距離を取れないまま、一定時間いることが感染リスクを高めると例示するなど注意事項を列記。人数などの具体的基準は示さなかった。現時点で一律の自粛要請は行わないとした。


 加藤厚労相は「一律ストップという段階ではない。最終的には主催者の判断」とした上で、中止するかどうかだけでなく時期を見直す選択肢もあるとした。東京五輪・パラリンピックについては「国内の感染状況を見ながら、適切なメッセージを発信したい」と述べた。

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