第21話 1月21日 死者6人、台湾でも



 京都美術スクールに電話。



 去年の夏、怪我をした頃から、通信教育でお世話になってる美大受験専門の予備校。


 毎月課題が5つほど出る。電球とレンガを組み合わせてデッサンしろ、とか、自然界のフラクタクルをデザインしてカラーで描け、とか。

 仕上げて送ると、その絵を見ながら講評した動画がアップされるってわけ。他の受講者の絵も見られて勉強になるけど、自分の実力を思い知らされていろいろと凹む。


 で、夏休みとか冬休みとかには特別講習会も開かれる。

 ネット生は、一学期の間に一度、直接予備校に通って授業を受けることもできる。

 俺は今回、その直接指導を使おうと思う。


 これまでに描き溜めた絵を持って、講評してもらうと同時に、志望大学のK美大の傾向と対策を授けてもらおうかと。あと、試験までの勉強方法を。



 無事に予約が取れて、あとは京都のホテルだな。それとJRの特急券乗車券と。




 中国新型肺炎は、なんかどんどん大変なことになってきてる。

 日本政府が関係閣僚会議開いたし、明日はWHOが緊急委員会をスイスのジュネーブで開催するってさ。

 テレビのニュースでも、サーモグラフで乗客の体温チェックする中国の空港の様子を映してた。7度5分以上あると搭乗できないんだって。

 それでも、台湾でも武漢に行ってたヤツの感染がわかったし、中国では6人目の死者が出たし、感染者は300人を越えた。なにその倍々ゲーム。

 医者や病院関係者14人も感染したらしい。

 これ絶対感染力すげー高いヤツ。咳とかだけじゃなく、触っただけで移るヤツ。じゃねーと医者がかかるはずねーわ。



 中国の春節の本番は24日かららしい。きゃー。

 中国観光客の訪日制限すんのかねえ。



   *



『中国新型肺炎で関係閣僚会議 水際対策、患者把握徹底を』


 政府は21日、中国湖北省武漢市などで感染が広がる新型コロナウイルスによる肺炎対策の関係閣僚会議を開き、水際対策の徹底や患者の確実な把握、情報収集の徹底と迅速、的確な情報提供を行う方針を決めた。


 武漢に加え、上海からの入国客に対する空港での対策を強化し、体調や薬の服用状況の申告を呼び掛けるカードを配布。武漢から来た人には、入国前に症状の有無や日本国内での連絡先を尋ねる質問票を記入してもらう。


 中国は24~30日に春節(旧正月)の連休となり大勢の観光客が日本を訪れると予想されている。

 中国当局によると、4人が死亡。日本では神奈川県居住の30代男性が発症した。




『新型肺炎、中国の死者6人に 3百人発症、封じ込め難航』


1/21(火) 20:35配信

【北京共同】中国湖北省武漢市当局は21日、新型コロナウイルスによる肺炎で男性(66)と女性(48)が20日に死亡し、死者が計6人になったと発表した。肺炎発症者も新たに確認され、中国国内で300人近くに増えた。当局は武漢市からの団体旅行を休止するなど対策を急ぐが、封じ込めは難航。日本政府は春節(旧正月)の連休(24~30日)で中国人の訪日が増えるのを前に水際対策の強化を図る。


 WHO西太平洋地域事務所(マニラ)は21日、ツイッターで「持続的な人から人への感染があるとみられる」と発表。感染がどの程度拡大するかを検証するため、中国側との連携を継続するとした。

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