第4話 現状
夜風は冷たく、僕の肌を乾燥させる。
それでも、なお立ち止まろうとはしなかった。
「なんで…僕を連れて行くんだ?」
「なんでって、
「僕は…
「そうだとしても」
「あなたは、もう、戻れないの」
さっきのような、お
その勢いに圧倒され、僕は口を閉じた。
そして、再び疾走していった。
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「着いたわ」
彼女が声を出すと同時に、僕は、閉じていた瞼をゆっくりと開いた。
目の前には、研究所のような、質素な建物。
僕は、抱えられていた体勢から、急に投げ落とされてしまった。
腰をさすりながら起き上がると、彼女はもう中へと入ってしまい、慌ててその後を追った。
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