第956話 【番外編】アマビエさん、おねむ

「あ、私はちょっと部屋の片付けをしてからにしてほしいかも……」


 事務の子が少し困った顔になった。その気持ちは、とてもよく分かる。


「じゃあ、うちに来るかい?」


 薬局長が水を向けた。しかしアマビエさんは早くも目がとろんとして、船をこいでしまっている。


「薬局長の家、ちょっと距離ありましたよね。電車に乗ってそこまでもつかな? 担げます?」

「うーん……」

「とりあえず今日はうちに泊めますよ。まあ、いち妖怪寝かすくらいのスペースはありますから」


 僕はそう言って、アマビエさんを引きずるようにしてうちまで辿り着いた。

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