第955話 【番外編】アマビエさん、笑われる

 各人のキャラで買う物がはっきり分かれて、実に面白い。そうやって見せ合っているうちに、店内のBGMが変わり始めた。


「あ、もう閉店か……」

「仕方無いね。休みの日にもう一回見に来ようかな」

「まだ、まだ全てのビールを飲んでないぞ」

「往生際が悪いわよ」


 クタベさんに引きずられるようにして、アマビエさんは会場を出た。周囲のお客さんが指をさして笑っていて、かなり恥ずかしい。


 僕たちは百貨店を後にして、駅までやってきた。そこでふと、大事なことを忘れていたことに気づく。


「ところで、今日は誰の家に泊めますか?」

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