第950話 【番外編】アマビエさん、奪い奪われる
一方僕の鶏白湯ラーメンは、白っぽいスープの上に一枚のチャーシューともやし、ゴボウチップスと葱がのっている。そして中央付近に、何かのペーストのようなものが鎮座していた。
「これはなんですか?」
「ホタテのすりつぶしだそうだ。混ぜると味が変わるらしいぞ」
アマビエさんはそう言うと、素早く僕の丼から麺をすすり取り、スープをレンゲですくい取った。
「何するんですか!」
「先に食べておかないと、最初の味が分からないだろう」
しれっと言う妖怪をにらみ、僕はアマビエさんの丼からチャーシューを一枚奪った。
「ぬおお!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます