第947話 【番外編】アマビエさん、目が輝く
それなのにアマビエさんは、目をらんらんと輝かせていた。
「しょうがないなあ。他のところ見てるから、そのまま並んでてください」
僕はアマビエさんから離れ、売り場を見回ってみた。
「あ、コロッケ売ってる」
きつね色の塊が積み上がっているのを見て、僕は足を止めた。定番のビーフだけでなく、海鮮をふんだんに使ったものが多いのは北海道展ならではだ。
まだ残っていた肉じゃがコロッケと蟹クリームコロッケを五個ずつ買って店を離れる。さらに隣の店に目を向けた。
「スープカレー、ここじゃ見かけないけど……あっちじゃメジャーなんだよな」
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