第922話【番外編】アマビエさん、懐は深い
「そんな深刻なことだったかな、って考えてみたら、思い当たることは沢山あるんですよ。出社する前に吐き気がしたりとか、休みの日でもずっと泣いてたりとか。他の人に言われて、気づくことってありますよね」
パートさんは寂しげに笑った。
「ここの薬局の人は、そういうことをしなさそうだなっていう雰囲気は感じてました。でも、最初は怖くて」
「かもしれませんね。話したくなった時に、話してくれたらいいですから」
僕はそれだけ言った。心の傷の具合は本人にしか分からないのだから、無理強いは禁物だ。
「戻りましょうか。みんなのところへ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます