第921話 【番外編】アマビエさん、追加は買いに来ない
僕は無意識のうちに声を荒げていた。パートさんがそれを見てふっと笑う。
「社長と同じ事を言うんですね」
パートさんが社長と会ったのは、大きなホビーショーの会場だった。フードトラックの前にできた長い列に並んでいた時にぽろりと職場の愚痴を言ったのがきっかけで、交流を持つようになったと言う。
「最初は、前の職場にしがみつくつもりだったんですよ。もう年ですからね、次があるか分からないし。でも、社長に青筋立てて怒られまして」
──あんた、そこにいたらいつか死ぬよ。
社長は真面目な顔で、そこまで言ったという。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます